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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

3歳女子、気が強くて心配です

3歳女子 来年から幼稚園に通います。普段からとても気が強いので、口調や主張も強くて、友達を泣かせてしまうことがあります。 このままで、幼稚園でうまくやれるのか心配です。

学びが助けてくれました

気が強いお子さん!なんと頼もしい!我が家の長男はとってもおっとりしています。保育園時代はおもちゃでもなんでもすぐ友達に譲っていました。側で見ていて、もっと主張すればいいのに!とヤキモキしたものです。そして、こんなことで大人になってやっていけるのかとずっと心配していました。そんな私からすると、お子さんのように主張できる子どもは、なんと頼もしい!と思います。息子が新しい世界に入って行く時、社会が広がっていく時、私は子どもに不幸が訪れないか不安になります。けれどもそれはまだ起きてもないこと。私がヤキモキするほどの息子のおっとりが、彼自身を助けることもあるのかもしれません。 エニアグラムを学んでからはそう思って、彼を見守れるようになりました。知識が私を助けてくれています。

幼稚園でがんばってきた子どもの気持ちを受け止める

とても気が強いお子さんとのこと。幼稚園に入園したら友達と喧嘩などしないで、仲良く楽しく過ごしてほしいなって思いますよね。幼稚園は子どもにとって初めての社会生活デビューです。親と離れて、周りには同世代の子どもと先生しかいない。きっとお子さんも学ぶことがたくさんあると思います。園では人と考えがぶつかったり、思い通りにいかないことが出てくると思います。そんな時こそチャンス!親が「友達には優しくしよう」とか「喧嘩しないで」というより、自分で体験して、先生から諭されるほうがきっと心に響きます。親の仕事はそんな思い通りにいかなかったときのメンタルのフォローではないでしょうか。悔しかったり、つらかったりした気持ちを聞いてあげてください。それに気が強い性格も、よい面がたくさんありませんか。物おじしない、自分の考えを主張できる、など日本人が苦手と言われることができたりします。将来よい面を伸ばせば、姉御肌になって人から慕われることもあると思います。 友達と喧嘩しても幼稚園の先生がきっと上手に間に入ってくれるでしょう。親にできる一番大事なことは、一日幼稚園でがんばってきた子どもをねぎらって、その気持ちをうけとめることかなと思います。

主張の強い子の欲求を満たす

わが子が幼稚園で他の子と上手くやれるのか、気になりますよね。私にも同じような心配がありました。私の息子は、交友関係でのトラブルこそなかったものの、家では主張が強く、私とぶつかることが多かったです。息子の場合は、「こうして欲しい」を「間違いを指摘された」と思い込み反論したり、「今これがしたい」「これが欲しい」という欲求を強く主張していました。今振り返ってみると、私は息子の強い口調に負けたくなくて、意地になって言い返していたところもあったような気がします。もしもあの時、息子の主張を「あなたはそう思ったんだね」と一旦受け止められていたら、息子も落ち着いて自分の気持ちを、話しやすかったのではないでしょうか。そして、二人で「じゃあ、どうしようか」という話し合いも出来たと思います。主張の強い子は、自分が考えていることを聞いて欲しいという欲求が強いのかもしれません。 それをもっと満たしてあげられたら良かったと思っています。

実生活から学び続ける

自分の思いを言葉で伝えられるのは素晴らしいことですが、一方で相手のことも思いやれるようになってほしいと思うお気持ち、よくわかります。私には小学生の息子がいますが、自分が正しいと思うことは正面からぶつかってしまうので、友達とトラブルになることがよくあります。そんなとき私は、まず息子の思いをしっかりと受け止めたうえで、自分と同じくらい相手にも事情や思いがあるのだと伝えるようにしています。小さい頃から、絵本やテレビを見ながら「この子はどんな気持ちなんだろうね」と、人の気持ちを想像する機会を作ったこともありますし、家族の会話の中で『伝え方の大切さ』は今でもよく話題にしています。こういったことを繰り返しながら、実際のコミュニケーションの場面でうまくいかなかったときには親子でふりかえる時間をとるようにして少しずつトラブルは減ってきていますが、まだなくなることはなさそうです・・・。 人との関わり方は大人になっても難しいテーマなので、ずっと学び続ける必要があるのかもしれませんね。

ポイント

もともと持って生まれた気質は、性格となってその人の特徴として現れ、成長していきます。 主張の強い性格は、周りとぶつかって対立したり、誤解されたりと、親としてはいろいろ苦労するのではないかと心配ですね。 時代を見てみると、親が育った時はそうであったかもしれませんが、これからの時代、自己主張は求められる資質のひとつ。 そう捉えてその傾向を歓迎すれば、勇敢で物おじしない少女へと成長するのではないでしょうか。 大切なことは、外で人とぶつかったり、先生や大人に注意されて帰ってきたときのフォローでしょう。 親がその痛みをしっかり受け止めて、お子さん自身がよりよいコミュニケーションや付き合い方を学ぶような対話ができれば、お子さんは痛みを学びに変えられます。