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3歳の子どもの「噛みつき」で悩んでいます。

気に入らないことや思い通りにならないことがあると、相手に噛みつきます。 親にだけするならまだよいのですが、いっしょに遊んでいるお友だちにも、おもちゃを貸してもらえないといった些細なことで噛みつきます。 相手の親にも申し訳ないし、幼稚園に入ってからが思いやられます。どうすればよいでしょうか?

やってほしくないこと、痛いことを根気強く伝える

噛みつきをなんとかしたいと思っていらっしゃるのですね。 わかります。うちも、もう成人している長男が幼い頃、噛みついていた時期がありましたから。

私がやったことは、噛みつかれたとき、とにかくオーバーに痛がることです。子どもに涙も見せたような・・・。 その上で、とても痛いことを言葉でも説明する。 「やってほしくない」こともその都度、伝えました。 そのとき、できるだけ感情をぶつけないように気を付けました。 怒りを伝えたいわけではなく、痛みをわかってもらいたかったので、その一心で、噛まれるたびに根気強く説明しました。 どのくらい痛いか、自分の腕をちょっと噛ませたこともありました。そこまでする必要があったかはわかりませんが・・・。

噛まれたら痛いということを、あなたならどうやって伝えますか?

距離と時間をあけて、冷静に

実はうちも今、下の子が、気に入らないことや頭にきたことなどで、物を投げつけたり兄の髪の毛を引っ張ったりと暴れるんです。 私にもとばっちりがくることもあります。思わず怒ると、火に油を注ぐように益々ヒートアップします。

そこで、娘と同じレベルにいることを止めました。 どういうことかというと、娘がエキサイトしだしたら、止めさせようと躍起にならない。 距離をおいたり時間をあけたりして、お互いが冷静になれる時間を作って、しばらくして落ち着いたところで、静かに今やったことについて話します。 すると、娘も素直に話を聞いてくれるんです。

正直私も同じことを何回も言うのは、面倒です。 でも、いけないことをいけないと教えられるのは親だけと思って、明日も言うでしょう。いつか分かるときが来ると信じて。

理由をじっくり聞く

あなたはお子さんがどんなときに噛みつくのか、よく観察されていますね。 私の娘も噛みつくことがあったのですが、初めて噛みつかれたときは本当にびっくりしましたし、その後も噛みつくたびに、 なぜそんなことをするのかわからなくて戸惑っていました。

でもあれこれ私が考えたところで結局わからないことに変わりはないから、あるとき、素直に子どもに訊いてみたんです。 「なぜ噛んじゃうのか、教えて?」って。 そうしたら、一生懸命、話してくれました。 もちろん筋道立てて話せたわけではなかったけれど、「子どもには子どもなりの理由があるんだな」と思いました。 何回かそんなことをしているうちに噛みつきは収まりました。

「噛みつかなくても、言葉で伝えれば聞いてもらえる」と、だんだんとわかっていったのかもしれません。 入園して語彙がぐんと増えたこともプラスに作用したように思います。

子どもの気持ちを“通訳”する

私も長男を育てていたとき、噛みつきで悩んだことがあります。 そのときに幼稚園の先生が、「この時期の子は言葉がまだ十分発達していなくて自分の気持ちをうまく音葉にできないから、 本能的に口が出る」と教えてくださいました。 それを聞いた私は、相手に分かってもらいたい思いの強さが噛みつきとなって表れているのだとしたら、子どもは誰かに自分の気持ちを受け止めてほしいんだ、誰かとはまずは母親だと思いました。

そこで、子どもがそのときに感じている気持ちを、「悔しかったね」「辛かったんだね」と代わりに言葉にするようにしました。 子どもの気持ちの“通訳”をするようにしたんです。数回で止まったと記憶しています。

お互いさまと思える関係作り

うちの場合は噛みつかれた方です。 保育園でお迎えの時に先生が申し訳なさそうに謝ってくれました。

腕にくっきりと歯型が付いていたのを見てかわいそうになりましたが、うちの子は噛みつかなくてもその分、言葉でやりこめることもあったようですから、お互いさまと思っていました。

噛みつかなくても、手が出たり足が出たり口が達者だったり、成長の過程ではいろいろありますから、 それをおおらかな気持ちで一緒に見守れる関係を親同士で築いていくことも、解決法のひとつかもしれません。

「噛みつき」の奥にある子どもの気持ちを受け取る

気持ちを言葉にすることは、私たち大人にとっても難しいことです。 まだ十分な言葉を持たない子どもにとってはなおさらでしょう。 「わかってもらいたい」という思いや、気持ちを言葉にできないもどかしさ。 そうしたお子さんのモヤモヤを、まずしっかり抱き留めてください。

そのうえで、あなたが気持ちを代弁するなどして、気持ちを伝えるための他の選択肢を示してください。 そうすればお子さんは、たっぷり愛されていることを実感しながら、より適切な表現方法を学んでいくことができます。 それが結果として、まわりとの関係も良くする近道になるはずです。