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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

4歳娘、園の行事でいつも泣き出してしまいます。

始まりは歌の発表会でした。他の子は歌っているのに、一人最後まで泣いて、結局一曲も歌えませんでした。 運動会でも、ダンスの発表会でも、いつもぐずぐずしていて、親の方が悲しくなります。もっと明るい性格にするにはどうすればいいのでしょうか。

子供の気持ちを受け入れることがサポートになる

発表会などの園の行事は親もとても楽しみにしているので、我が子が泣いてばかりだと心配で、なんだかがっかりしてしまいますよね。そういえば私も幼稚園のときに発表会があったなと、ふと昔のことを思い出しました。父の仕事の都合で年中の時に転園しました。転園先では合奏の発表会があり、ピアニカの練習がありましたが前の幼稚園では習っておらず、私は弾き方がわからなくて練習の時は音を出さず適当に指を動かしていました。ある日それが見つかって先生に注意されてしまいました。私はそれがショックで帰宅後に 母に話したのですが「ダメじゃない、なんでそんなことしたの」って言われてがっかりしたことが記憶に残っています。5歳の時のことなのに、自分が子育てするようになった今でも、あの時は母になぐさめてほしかったな、って思うことがあります。なので、自分は息子にはなるべく「なんで〇〇できないの?」とは言わずに、まずは話を聞くようにしています。お子さんはまだ4歳。大人であっても人前に立つって緊張しますよね。だから泣きながらもステージに立ったこと自体がすごいなと思います。まずはみんなと一緒に前に出たことを「よくがんばったね。」って受け入れて、気持ちをきいてあげたらいかがでしょうか。子どもの性格を変えるのは難しいかもしれませんが、そういうサポートの積み重ねはお子さんの成長を支えていくんじゃないかなと思います。

気質を学んで納得

親にとっては楽しみな運動会や発表会なのに、「なんでうちの子だけ・・・」と思うお気持ち、よくわかります。私の娘も全く同じタイプで、保育園の行事のたびに1人だけ泣いて先生に付き添われたり、ギブアップして親がなだめたりと色々ありました。私もそのときは娘の将来が大変心配でした。その後エニアグラムを学び、子どもがもつ『気質』を知ったことで納得することが多くありました。お子さんは環境の変化を敏感に感じ取れるすばらしさをお持ちだと思います。その感受性の高さゆえに苦労することもあるかと思いますが、私の娘もだんだんと経験によって予測がたてられるようになりました。保育園や学校での生活も徐々に落ち着いて行動できるようになったり、行事も楽しめるようになったりしました。そして中学生になった今では、演劇部に入り、人前でお芝居を披露するまでになっています! 子どものことをよく知るのはなかなか難しいですが、親が学ぶことで納得できる部分もあると思います。

まるごと受け止めてあげてみては

園の行事などで、自分の子どもだけ泣かれると悲しくなる気持ちお察しします。 できればみんなと一緒に歌ったり踊ったりしてほしいと思いますよね。我が家の娘は盛大に音を外しながら、とても楽しそうに参加していました。当時私は、クラスの和を乱しているのではと肩身の狭い思いをしていましたが、「娘ちゃんに癒されるわー。」と言ってくださる方もいて救われました。娘と同じクラスに、ずっと制服のボタンを触ってうつむいている子がいました。親御さんのお気持ちは計り知れませんが、私は、彼はとても感受性が高いお子さんなんだなぁと感じたことを思い出します。お子さんも、感受性が高く感情豊かな子どもなのかもしれません。感情の豊かさは誰かが教えようと思って教えられるものではない彼女の素敵な部分なのではないでしょうか?そんな彼女の素敵な部分を、丸ごと受け止めてあげられるといいなと思います。

子どもの成長の喜びは二倍増し

園の行事で泣いてしまう娘さん。せっかくの晴れ舞台だから、親としては楽しんでいる姿を見たいですよね。私の息子も園の行事では、ぐずぐずしがちでした。特に保育園に入ってはじめての運動会(1歳)では、先生が、泣いている息子を抱き抱えたまま、体操や駆けっこなどに参加してくれたのを覚えています。その後の授業参観なども、ほぼほぼ私にくっついて離れませんでした。そんな息子が心配でした。しかし、普段の園の生活では、友達と楽しそうにしている姿も見られたので、園に馴染んでいないというわけではなく、運動会や授業参観など、大人たちの注目を浴びる状況が苦手だったのかもしれません。そんな息子が小学校に上がり、運動会などでやり遂げた姿を見た時、今度は私が涙目になりました。 今は心配だと思いますが、子どもの成長を一緒に味わうためのステップだと捉えてみてはいかがですか?きっと、保育園で心配した分、お子さんの成長の喜びは二倍増しになりますよ。

ポイント

人の気質は十人十色。「私を見て!」と踊る子もいれば、「私を見ないで!」と隠れる子もいます。私たち親は、我が子に人と同じことを、同じように、出来れば他よりちょっと上手にやってくれることを望みます。でもそれは子どもの望みではないこともよくあるのです。親の物差しで子どもを測って、親の望むようにふるまわせようとするのは、子どもに対する負のメッセージとなる場合があります。それは、「あるがままのあなたではダメだ」というメッセージです。ハートフルコーチたちの体験にもあるように、まずはそのままを受け止めるところから始めてみてはいかがでしょうか。 そのままを「それが良い」と受け止められた子は、成長と共に自分の良さを伸ばしていけます。