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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

母親にべったりで不安です

年長組の5歳の男の子なのですが、何処へいっても私の側からはなれません。
幼稚園のお友だちと公園などへ出かけても、最初はお友だちと一緒に遊びますがすぐに私のところへ戻って来てしまいます。 その後、再びお友だちが誘いに来ると「ママも来て」と言い、私がついていないとお友達と遊ばないので、 他のママたちのようにゆっくりおしゃべりすることもできません。 先日は、他のママから「○○くんは本当に甘えん坊だね~」などと言われ、私が甘えさせ過ぎているのかと少し不安です。

少しずつできる事を増やし自信をつけさせよう

もうすぐ小学生。 1人でやっていけるのだろうか、お友だちができるのだろうかとお子さんを心配する気持ち、わかります。 お母さん自身もずっとべったりだと疲れることもあるし、他のママたちとおしゃべりもしたいですよね。 そんな中、お子さんに付き合って頑張っている、優しいお母さんなのだろうなあと思います。
甥っ子が幼稚園の頃、ママが大好きで離れなくて、自分の事もみんなママにやってもらいたいし、お友だちよりママと 遊びたがりました。 家事もできなくなって悩んだ妹は、「そうだ、だったら一 緒に家事をやってもらおう」と考えたそうです。 自分の事もママにやってもらいたがるのに無理かも…。 そう案じながらも、妹はとっても簡単なお手伝いをやってもらって「ママ助かった、ありがとう」と1つ1つ丁寧にお礼を 言ったそうです。頼んでダメな時は一緒にやって、「おかげで早くできたよ、ありがとう」と。 大好きなママの役に立てることはうれしかったようで、そのうち、自分の事も少ずつするようになったそうです。 すぐ効果が表れたわけではなかったけれど、小学生になった甥っ子は、いきなり友だちと約束してきて妹を驚かせました。 3年生になった今でも甘えん坊ではありますが、べったりではなくなりました。 子どもとしっかり向き合って承認を繰り返したことで安心し、スモールステップで、できる事を増やしていったことで自信が ついていったのかなと思います。

「ひとりでできた!体験」を積み重ねて

うちの娘がまさに同じようなタイプでした。 2,3歳の頃なら気にならないべったり甘えも小学校入学が近づく時期になると親としてはだんだん心配になってきますよね。 私の場合、日常生活のなかで少しずつママのお手伝いをしてもらう、というかたちで「ひとりでできた!体験」を 増やしていったように思います。
例えば、一緒にスーパーへ買い物に行ったとき「あ、牛乳を買い忘れたから取ってきてくれる?」といってひとりで取りに行って もらいます。毎日のようにママと一緒に来る慣れた場所でなら、少々迷っても大丈夫。 また、はじめてのおつかいは、家のベランダから見える自販機にジュースを買いに行ってもらいました。 「ママがベランダから見守っているから大丈夫だよ。」と送り出しましたが、ひとりで出かけた娘は一度たりとも私の姿を さがすことなく自販機へ一直線、ジュースを抱えてスタスタと帰って来ました。 きっと、私の姿を探す余裕もなかったのではないかしら・・・(笑) それでも、嬉しそうにジュースを抱え「買ってきたよ~!」と帰って来た娘には、自信と喜びにあふれた笑顔がこぼれていました。 自分で「行く」と決めた子どもは強いな~と感動したことをなつかしく思い出します。 そして、いつの時にも私は「ありがとう!ママほんとにたすかったわぁ」と感謝の笑顔でむかえます。 このような繰り返しがいつの間にか少しずつ、子どものひとり歩きにつながって行った気がしています。

仲良しのお友達と自宅で遊ぶことからはじめました

うちの子もそうでしたからお気持ち本当によく分かります。 よそのお子さんがお友達同士元気に遊んでいる姿を見ると、余計に心配になりますよね。 幼稚園の頃、お友達から児童館のイベントに行こうと誘われました。その時は本人も「行く!」と元気に答えるのですが、 いざその日になると、どうしても行きたくないと泣き出してしまいます。 あれこれ工夫をこらして誘っても絶対に動こうとせず、結局行けませんでした。 お友達はそれに懲りることなく誘ってくれるのですが、毎回この繰り返しで、私自身が断り続けることに申し訳なさを 感じていました。  ところが、そのお友達とうちで遊ぶときは、自分の家、自分のおもちゃの安心感なのでしょか、私の方を振り向くこともなく遊びます。「これだ!」と思った私は、それからは、そのお友達に定期的に遊びに来てもらうようにしました。子ども同士でずっと仲良く遊んでくれますから、私はママ友とおしゃべりをする時間もとれました。そんな日々を重ねるうちに、そのお友達と一緒なら児童館にも行けるようになり、そのうち、児童館で初めて出会った子とも遊べるようになりました。 息子は、今、小学校2年生。我が家は、男子も女子も、違う学年の子までもたくさん遊びに来る賑やかな家になっています。

ママも一緒に楽しんじゃおう

来年小学校に入学、ということをお母さんが意識され、心配になるお気持ちもよくわかります。 私の息子も幼稚園の時の転勤で、かなり私にべったりの時期がありました。 私自身も、そのころ新しい土地で他のママたちと親しくおしゃべりできないのが、どこかもどかしい気持ちがあったことを 思い出します。
まず、気持ちを切り換えて、私自身が息子や他の子どもたちと一緒に遊ぶようにしました。 しばらくすると、「お友達と一緒に遊んでおいでー。」と私が必死に促していた時ほど、べったりしてこなくなりました。 しかも、私自身も、こども達と遊ぶことが本当に楽しくなり、他のママ達とゆっくりおしゃべりできないのは 気にならなくなりました。 友達という社会の中で、息子がどのような言動、振る舞いをするのかということも見られて、新たな視点で息子を知ることが できてよかったです。  小学校に上がると、離れている時間も長くなるし、自分の世界ができてくるので、家の中では甘えてくるものの、 外ではべったりということは一切なくなりました。 今では、息子が友達と遊ぶ約束をした公園に、「お母さんも一緒に行こうかな?」と冗談で言っても、 「来ないでよー」と言われる程です(笑)

不安を手放して、甘えを受け入れてみる

 我が家の次男も甘えん坊で、引っ込み思案の子どもでした。私にべったりで、離れて遊ぶことが出来ませんでした。 歩いていても、おんぶや抱っこを要求するため、次男をおんぶして歩いたものです。幼稚園も行き渋っていました。 次男の甘えが強いことがとても不安で、私から離れるように試みますが、ますますしがみつくありさまでした。  ほとほと疲れてしまった私に、友人はアドバイスしてくれました。それは積極的に甘えを受け入れることでした。 私から離そうとするのをやめ、いつまで続くのだろう、これから先どうなるのだろう、という私の不安も手放すことでした。 今迄なら、おんぶや抱っこをねだられたときに、「え~また~?」と思いながら、しぶしぶしたがっていたのですが、 私の力が抜けてからは、喜んで応じられるようになったのです。 すると、不思議なことに翌日から、積極的に幼稚園に行くようになって、私の方がビックリ⁉私が不安を手放して、心から 楽しく対応できるようになった時に、次男は笑顔が増えて、生き生き行動できるようになっていったと思います。 次男の甘えを、私が楽しんで受け入れることで、私が次男の存在を喜んでいることが伝わり、自信につながったのかなとも思います。 友人とも自分から遊ぶ約束をしてくるようになり、その変化は目を見張るようでした。

子どもは日々変化していきます

大丈夫! 親から離れるタイミングは子どもによって違います。今は甘えたい気持ちを十分に受け止めてあげてください。 ただし、甘えを受け入れることと、甘やかす事は違います。 そこはお母さんがしっかり軸をもって行動していただきたいと思います。 べったりと甘えてくれる時期も、あっという間に終わってしまいます。 お子さんとしっかり向き合って、今を楽しむことをおすすめします。