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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

自慢したがりの末っ子が、このままでは不安。

4人兄弟の末っ子4歳の女の子です。
私のママ友に対して、「わたし○○できるようになったんだ」「この服かわいいでしょう?」などと話しかけ、「すごいね~」「すてきね!」と言ってもらっています。 1度や2度ならよいのですが、会う度にそんな風に言っているので、このまま大きくなると、自慢したがりでまわりから煙たがられないかな?となんだかモヤモヤしています。
お友達の服や髪飾りを見て「それかわいいね~」と言う時もあり、自分だけ褒められたいという感じではないのですが・・・
家では末っ子で、家族みんなに可愛がられているので、それが当たり前になっているのかもしれません。このまま様子を見ていていいのでしょうか?

それは喜びの表現。しっかり共感してあげて

お嬢さんは、きっと笑顔が素敵で元気な思いやりのあるお子さんなのでしょう。 お友達の洋服や髪飾りをみて「かわいいね」と言えるのは、きっと自分もみんなからたくさんほめてもらって嬉しいから、お友達にもそうしているのだと思いますよ。 特にエネルギーがあって元気なお子さんほど表現が得意なものです。
大人の世界では、自慢話ばかりしていると鼻持ちならなく見えるものですよね。 でも、子どもの場合は、気持ちを素直に表現しているのです。だから、大人の目線で見て、「嫌われちゃうからよしなさい」などというのは禁物です。 「自分の気持ちを親に受け入れてもらえていない」と感じたら、子どもは感情を表現することをやめてしまうからです。 ストレートな表現をできるのは子どものうちだけです。
小さいときはストレートに感情を表現していた子も、成長するにつれて相手の気持ちを考えながら上手に表現できるようになります。 そして、気持ちを受け入れてもらうことで、子どもは自信を持って積極的にいろいろなことに挑戦していけるものです。 親に受け入れてもらえてきた子ほど、相手の気持ちを考えながら上手に表現できる、思いやりのある子に育ちます。 お嬢さんが自慢してきたら今まで通り、気持ちを受け入れて共感してあげてくださいね。
ママも自慢話をしたら、自分がしてもらっているように、お嬢さんもママのことを褒めてくれるんじゃないかな。

そのことで困っているのはお子さんでしょうか?大人でしょうか?

かつて我が家の末娘も同じようなことがありました。 「みてみて!かわいいでしょう♪」「すごいでしょう?」と、家族にお気に入りの物やできるようになったことを見せにくる姿はとても可愛らしいものですよね。
ただ、それを、ママ友など他の人に何度も我が子が言いに行っていると、私自身、心の中でモヤモヤすることがありました。 (家の中であまり構ってもらってない、って思われたらイヤだな~) (何度も褒めてもらいに行って、めんどくさがられていないかなぁ) (幼稚園や小学校に行っても自慢ばかりしていたら、仲間外れにされないかしら…) 等々、見事にネガティブな気持ちばかり。
でも、落ち着いて考えてみると、これって、娘自身が考えていることではなくて、私が1人で勝手に悩んでいたこと。 娘はというと、ただただ「見てもらいたい」「共感してもらいたい」という気持ちだけだったと思います。
そこで、「そんなこと言ったら自慢ばっかりって思われるから、あんまり言っちゃダメよ」など、娘を止めるような言動はしないように気をつけました。 娘には、「どこが好きなの?」「どんなところがかわいいって思う?」と、インタビューして、自分の思っていることを詳しく具体的に伝えられるような機会を持つようにしてみました。 すると娘は、ほどなく成長と共に幼稚園やサークルのお友達と楽しく遊ぶことが増え、自慢するような言葉かけはあまり聞かれなくなってきましたよ。

ちゃんと見てるよ!を伝えればきっと満足

自慢するのを、無視もできないけど、褒めるのも違う、かといって叱るのも…と対応に悩むお母さんのお気持ちよく分かります。 少し違う例ですが、我が家の対応が役に立つかもしれません。
4歳の息子はモノではなく、変な顔をして「見て! すごい?」と聞いてきます。 悪いことではないから叱るのもな…と、その都度テンション低く「ママ、それあんまり好きじゃない」「別に…」などと反応していました。 ですが、一日何度も変な顔を見せにくるしつこさにうんざりしていました。 息子は私の「すごーい! 面白い! もっとやって!」という反応を期待して粘っているようでした。
そこで編み出した苦肉の策が『褒めるのではなく講評する』というものでした。たとえば、「あなたは表情筋がとても発達しているね。特に口周りはすごいね。 4歳ってそんなに器用だったかなあ、ママが子どもの頃はできなかったな。」という風にまくしたてます。 すると、思っていた反応と違うことに出ばなをくじかれるのか、少しキョトンとしつつ、それでも親からたくさん反応が返ってきたことに満足するのか、 「でへへへ」と笑って、あまり長引かずに終わるようになりました。
服なら、生地、色、デザイン、季節感などに触れながらじっくり講評すると、褒めも叱りもせずに「ちゃんと見てるよ」と伝えることができるのではないでしょうか。 見てほしいという気持ちを受け止めてもらえば、娘さんも満足するかもしれません。

会話を楽しむ積極性を伸ばしてあげて!

人と関わる事が好きなお嬢さんなのですね。普段から、ご家族や周囲の大人達の間に信頼と安心を感じているのでしょう。 自分の喜びも人の喜びも一緒に分かち合いたい!という気持ちが素直に表れているのだと思います。なにより、「人との会話を楽しみたい!」という積極性が素晴らしいですね! 是非、伸ばしてあげてほしいと思います。
うちの姉妹も、自慢し合う会話がよく聞こえました。 ちょっとおしゃまなお姉さんごっこの時です。 大人が喜んでいる時の声のトーンや仕草を上手にマネをするんだなぁと可笑しくなりました。 4歳のお嬢さんは、日常生活の中で大人のマネをして、ごっこ遊びをしているのかなと思います。
親も、女子トークに花を咲かせる気持ちで一緒に楽しむと、お嬢さんのおしゃべりの幅が広がり満足度もアップするのでは?と思います。 例えば、「すてきね~」と言ってもらえたら、「すてきって言われて良かったわね!◯◯ちゃんママどうもありがとう!◯◯ちゃんの髪飾りもすごくいい!似合ってるわね!」という具合です。 おしゃべりのアンテナが敏感なお嬢さん、人との会話を楽しむ方法をたくさん見つけられそうですね。今の、自慢に感じられる会話を好む時期は通過点。 そのうちに、相手を楽しませたり、気遣ったりも出来るようになると思います。 良いお手本になるものをたくさん見せてあげて下さい。 コミュニケーション上手なお子さんになりそうですね!

 

只今、コミュニケーション練習中!

臆することなく自分の気持ちを表現できる娘さんのお話楽しく拝見しました。 子どもがコミュニケーションを覚えていく過程は見ていて楽しいものです。 彼らは、言っていいこと、悪いこと、場の空気を読むこと、話すタイミングetc.…などまったくお構いなし。自分本位で話し始め、勝手に話を切り上げて去っていく…。 大人だったら大変失礼なことのオンパレードです。
かつて息子が2才になりたての頃、ちょっと目を離したすきに見ず知らずのおばあちゃんに「銀歯ある?」と話しかけ、おばあちゃんの大きく開けた口をのぞき込んでいたことがありました。 私は青くなって平身低頭。すぐさま息子を小脇に抱えて撤収!その場を走り去りました。
子ども達は、嬉しい気持ち、誇らしい気持ち、何だろう?の疑問を、覚えたての言葉にのせて表現します。今は自慢に聞こえる表現も、語彙が増えるに従って、また違って聞こえてくるかもしれません。 あまり気にせずゆったり見守りましょう。

大人が言葉のシャワーをふりかけて

自分の気持ちを素直に表現できることは素晴らしいことです。 ぜひ!楽しく弾むようなお話をされる娘さんとの会話を楽しんで下さい。 大人が言葉のシャワーを沢山ふりかけてあげることで、子ども達は様々な表現を身につけ、さらに自分の気持ちを相手にわかりやすく表現するすべを学びます。 今は自慢に聞こえる娘さんの表現が、今後どう変わってくるか楽しみに待ちましょう。