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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

5歳の息子がいう事を聞きません

5歳の男の子です。保育園に通っています。私が仕事で遅い日は、祖母(私の母)にお迎えを頼んでいます。 でも、段々と祖母のいう事を聞かなくなってきたようで、祖母も手を焼いているようです。
私が帰宅すると、間食してご飯は食べていない、お風呂にも入っていないという状況で、息子にも祖母にも怒ってしまいます。 自分の事も嫌になるし、どうしたらいいのか困っています。

お約束を1つ、してみませんか?

「あれもこれもできていない!」と、疲れて帰ってきたお母さんがイライラをぶつけたくなる気持ち、分かります。 一方で息子さんは、楽しく過ごしているようですね。
我が家の子ども達も、おじいちゃん、おばあちゃんの家に2人だけでお泊りできるようになると、楽しそうにしていたことを思い出します。 夫と2人で、「パパやママにあれこれ言われないで、少し甘やかしてもらえるから嬉しいんだよね。」と話していました。
おばあちゃんのお迎えの日も、いつも通りに決まったリズムで過ごすことは大切ですが、時には「ちょっとゆる~い日」があってもいいのでは…。 それでも「これだけは!」ということを1つ約束してみてはどうでしょうか? 例えば、「お母さんが帰って来るまでにお風呂に入っておこうね」という様に。
約束は、息子さんとお母さん、おばあちゃんの3人で決めるといいですね。 それが守れたら、息子さんに「約束通りできたね!」と声掛けをしてあげてください。
「ご飯は食べていない、お風呂にも入ってない。」と、できていないところを気にするのではなく、できた事に目を向ければ、 お母さんのイライラもだいぶ治まるのではないでしょうか。そして、息子さんも約束を守れたことをお母さんに認めてもらうことで、 自分の「できた!」を実感し自信につながることでしょう。
いつもとは違うゆっくりペースで過ごす分、おばあちゃんに甘える時間をたっぷり取れたら、きっと楽しいでしょうね。

子どもの気持ちを聴いてあげましょう

下の子が長期入院した為、私の母が家に来てくれて上の子を見てくれた事があります。その時は2歳。 特別問題もなく母を煩わせるような事もなく過ごしたようでした。 ですが、数年後になって「淋しかった記憶がある。」と言った事があります。 一緒に過ごす時間がなかった分を、帳消しにするような事をしてあげれば良かった…。 例えば、お互いのできごとを電話で話したり、入院の合間、短い時間でも思いっきり遊んだり、「おばあちゃんのお手伝いをしてくれて ありがとう。」と感謝したり。一緒にいれない時間を楽しむ工夫ができたのではないかと、今になって思います。
お母さんの仕事が遅い日、息子さんはどんな気持ちなのでしょうか。 「おばあちゃんと一緒にどんなことしてるの?」と他愛もない話をしている時に、息子さんの気持ちを聴く事ができるかもしれません。 話を聴きながら言葉を繰り返したり、「そう思ってるんだね」と、気持ちを受け入れてあげることで子どもは心を開き、 気持ちを受けとめてもらえた安心感を味わうことができます。
そして、親も子どもの気持ちを知る事で、一緒にいれなかった分、どうしたらいいか?何かヒントが見つかるかもしれません。 また、息子さんと話しながら一緒に考えるのもいいですね。
おばあちゃんと過ごす時間が息子さんにとってもお母さんにとっても、楽しく思い出深い時間になりますように。

子どもと話し合ってみませんか?

預かってもらえるのは、とっても有り難いですよね。 でも、お風呂まで頼んだはずなのにまだ入っていなかったら、結局自分で対応することになり、イライラしちゃいますよね。 私は、ベビーシッターとして、子ども2人を幼稚園帰宅後から夕食・入浴・21時就寝までを任された経験があります。 最初のうちは「母親とがいい」という気持ちの子ども達との攻防で、やっぱり手を焼きました。 怒って指示したくない私と楽しく過ごしたい子ども達。そして帰宅時には子どもに寝ていて欲しい母親。 この三者がwin-winの関係でいる為に、どうしたらいいかを考えました。 そこで、私は「21時消灯」だけ譲れない事として子ども達に伝え、それ以外の夕食・入浴の順番や時間は子ども達と話し合いました。 最初は時計を指しながらカウントダウンしたりして、ゲームのように楽しめるようにしました。 スムーズに予定をこなし、絵本を読む時間もあり、21時に気持ちよく電気を消す。 その達成感を子ども達が感じてからは、以前のような攻防はなくなりました。 時には、「あ!過ぎてる!」という時もありましたが、慌ててこなし「セーフ!!間に合った♪」と、3人で布団の中で笑いあったことも(笑) 親として譲れないことだけ決めて、後は子どもも交えてどんな風に過ごすか相談してみる、というのはどうでしょう? 子どもと祖母の時間も楽しく、かつお母さんも納得できる時間の過ごし方が見つかるといいですね。

パパ!出番です!

5歳の息子さん、体力的にもヤンチャ盛りですね。 優しいおばあちゃんと帰るのが楽しみな反面、少し反抗も覚えはじめ手におえなくなっているのでしょうか。 私にも同じ様な体験があります。 週に2日程、当時5歳と2歳の息子を私の母に預けて仕事をしていました。 母は比較的しつけに厳しく些細な事でも注意するタイプでした。 終いには、私のしつけが甘いのではないかと言い出し、私との教育方針の違いもあり、言い合いをする事が増え関係も悪くなっていきました。 そんな時に間に入ったのが私の主人でした。 苛立つ私を「本来なら他人に預けなくてはならないのに、家族である親に安心して預けられるのはどんなにありがたいことか‥」と 叱ってくれたのを覚えています。 そして主人は、母と私のいる前で子供達に約束事を提案しました。 1つは、ママが帰って来るまでにオモチャ類のお片付けを済ませる事 2つめは、お婆ちゃんのお手伝いを1人1日1つはやる事 そして もし守られていなかった時は、私達がパパに報告するというものでした。 時には守られず叱られていました。しかし、出来た時には皆んなに感謝してもらえることを覚え、出来る回数が増えていきました。 私と母の間に主人が入る。これはとても効果的でした。 可能ならご主人や祖父にも協力してもらい、一緒に解決策を考えてみませんか?

POINT

5歳児はしっかりと意思を持ち、表現し、意のままに行動します。今までのやり方が通用しなくなる時期到来です。 成長に合わせて働きかけを変えましょう。 「話を聴く」「提案する」「一緒にルールを決める」など、5歳になったからこそ一緒にできることが沢山あります。 やりたい放題も成長の過程。じゃあどうするか?家族を巻き込んで作戦会議といきましょう。