1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 乳幼児期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

入学を楽しみにするには

6歳の男子です。もともと臆病なところのある子なのですが、この春に卒園と小学校入学を控えて少しナーバス気味。一人っ子の為か小学校入学のイメージがつかめていないのかも知れません。 子どもが小学校入学への不安を解消し楽しみな気持が待てるよう、出来ることはありますか。

好きなものと一緒に

まずは、ご卒園そしてご入学おめでとうございます。一人っ子のお子さん、初めてのお子さんとなると子どもにとっても、親にとっても新しい環境への不安はありますよね。
我が家では『子どもに好きなものを選ばせる』というのを実践しました。体操着入れ、お道具箱、歯磨きセット入れ、筆箱など学校に持って行く学用品は意外に多いもの。 体操着入れや、歯磨きセット入れ、防災頭巾カバーなど子どもに好きな布地を選ばせて手作りしました。 筆箱や鉛筆、下敷きなどの文房具類も、その時子どもがはまっていたキャラクターなどで固めていた気がします。学校への不安はなくなりましたが、あまりに好き過ぎて、授業中遊んでしまうという弊害もありました・・・。 自分で選んだものは、けっこう大事にしますよ。算数セットの名前付けのお手伝いも自ら進んでやっていましたね。細かいシール貼りは子どもの小さな手の方が得意だったりするんですよ。 是非、入学準備を一緒にされることをおすすめします。いろいろな準備をしているうちに、不安よりもわくわくする期待が大きくなっていったように感じます。 自分で準備したもの、好きなものに囲まれていると、味方がいっぱいになっているのと同じ。お子さんが何に不安を感じているのか分かって、安心させてあげられるといいですね。

場所の緊張を解く

もうすぐご入学なのですね。おめでとうございます。ランドセルは何色にしましたか?
うちは双子で、入学前には学校行事を見学に行ったり、小学校の子供達が遊ぶ公園に連れて行ったりしました。 子供会にも入って、顔見知りを増やしました。(先輩ママからも学校の様子が聞けました。) そのためか、ふたりとも入学を楽しみに迎えることができました。 2〜3月にも、学習発表会など小学校が地域に開放される日もあるかもしれませんから、学校のホームページや自治会の掲示板などでチェックしてみてください。
初めての環境で不安なことといえば、場所・人・事柄なのではないでしょうか。入学前にサポートできるとしたら「場所」。どんな場所なのか、どうやって行くのか。 まずは「場所」への緊張感を解いてあげましょう。例えば、朝のお散歩ついでに登校風景を見に行く。校庭を見に行ったり、通学路を通ってみるとか。
校内に学童保育がある学校なら、4/1から潜入可能です。入学式まで待たず、桜の木の下で写真を撮っておくこともおすすめします。(入学式当日に晴れとは限りません。) 担任の先生や友達、学校で起こる出来事は、入学してからのこと。どう感じるかもお子さん次第です。
今振り返ると、私の方が不安でした。手づくり袋物各種や算数セットの記名、体操服のゼッケン付けは間に合うだろうか。PTA役員ノルマも気になるし、モンスターな親がいたらどうしよう、とか。 大半は杞憂に終わりました!

不安の正体をみつける

我が家の末娘も、この4月から小学生です。うちは上の子達で経験済みですが、多少は不安に感じることもあります。一人っ子のお子さんであれば、なお更ですよね。
今は、お子さんも小学校生活のイメージがつかみにくく、漠然とした不安になっているかもしれません。まずは、どんなことを不安に感じるのか、はっきりさせてみると良いかも、と思いました。
学校までちゃんと重たいランドセルを背負って通えるか不安であれば、入学までに、家からお母さんと一緒に何度か通学路を歩いてみるのはいかがでしょうか。 友達ができるか不安であれば、小学校の入学説明会などで同じ幼稚園や保育所の子の姿をみつけると少し安心できるかもしれませんね。 また、入学説明会で一緒になったお母さんと話す中で、同じように不安を感じていることがわかったり、それに対して他の親子さんはどうされているか、話を聞けるかもしれません。 小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんがおられるママ友がおられたら、小学校に入学してからの様子を聞いてみると、少しは心の準備ができますよ。 何に対して不安なのかがわかれば、それに対して調べたり、何らかのアクションを起こすことができます。 そして、対策や準備をしていくなかで、ある程度不安も和らぎます。まずは、お子さんと何気なく会話する中で、どんなことが不安なのかを共有してみてはいかがでしょうか。 桜咲く4月、楽しい小学校生活を迎えられますよう応援しています。

見守るに徹する

うちもまさにこの4月に小学校です。新しい環境に馴染むのが苦手らしく、年長になって半年以上たった時期の個人面談で、「今のクラスのお友達とも仲良くできたらいいね」と声をかけられるほどです。 親としては、進学がとても心配です。 具体的なイメージが掴めたらいいのかな、とも思ったのですが、上にきょうだいのいる子のママの話を聞いたところ、そうでもないようです。 「うちの子は、お姉ちゃんから、『給食おいしいよ、休み時間も遊べるよ』と色々聞かされて、イメージが膨らみすぎて、怖くなっちゃったみたい」とのことでした。 上の子がいても、一人っ子でも、みんな不安なんですね。
それで、我が家なりにいろいろ考えた結果、今の段階で親にできることは特にない、という結論にたどり着きました。 息子の期待や不安を見守って、ナーバスになっている様子でも、それを優しく受け止めてあげればいいのではないでしょうか。親の方で慌てていろいろ手を回しても、プレッシャーになるだけかもしれません。
息子自身の言葉で、○○はどうだろう、××はできるかな、と言えるようになってからでもサポートは遅くないと信じて、その日を待っています。

楽しみのきっかけを待とう

行ったことのない場所、沢山の知らない人、経験した事の無い生活と考えてみれば不安や心配にならない方が不思議なくらいです。私たち大人だって初めての場に出て行く時って緊張しますよね。 うちの子も新しい環境に馴染むまで時間のかかるタイプです。 入学前には小学校の空気感に慣れて欲しいと、登下校の時間帯に「通学路を覚えよう」と子どもと散歩してみたり、休み時間の校庭で子どもがワイワイ遊んでいる様子を見物しに出かけたりしました。 今振り返ると親の私自身が心配だったのだと思います。
通っていた保育園が家から離れていたこともあり、入学時の知り合いは同じマンションの子ども1人と同じ保育園出身の子が1人だけでした。先日、中学生になった子どもに尋ねてみました。 「入学前は知り合いがほとんどいなかったけど、不安じゃなかったの?」すると、「ほかにもきっと自分みたいな子がいるはずって思っていた。」とのことでした。 ママ友からは、事前の校内見学会で理科の実験室に入った瞬間から、「早く学校に行きたい!」と言うようになった男の子の話しを聞いたことがあります。 子供にとって何が楽しみのきっかけになるのかは、分からないものだなぁと思いました。早いか遅いかは分かりませんが、きっと子どもなりの楽しみを新しい小学校生活のなかで見つけてくれるのではないでしょうか。

ポイント

小学校ご入学、おめでとうございます。 ドキドキとワクワクの入り混ざった気持ちをマイランドセルに詰め、それを自らの背中に背負って第一歩を踏み出すのですね。 子ども自身そして見守る親の気持ちも期待と不安を行ったり来たり・・・ですよね。親として準備したいこと。 それは、子どもがどこへ行っても何が起こっても、いつでも安心できる居場所がある、という親との信頼関係を築くことです。 安心して戻れる場所があれば、子どもはそこから勇気をもって、その子なりのペースや方法で新しい世界へとその歩みを進めることが出来るのだと思います。 「行ってらっしゃい」と「お帰り」を幾度も繰返しながら、数年後には子どもが“あの頃が懐かしいなぁ”って笑顔で振り返っていることをイメージしてみてください。