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男の子なのにおままごとが大好きです

3歳の長男のことで気になっています。 男の子なのにおままごとが大好きなようで、妹の誕生祝に頂いたおままごとセットで毎日のように遊んでいます。 私としては、男の子には男の子らしい遊びをしてもらいたいのです。 どうしたらやめてくれるでしょうか。

興味があることを思う存分に

3歳の男の子がままごと大好き、とのこと。想像して、一番にかわいいなぁ、と思いました。
相談者さんと同じ男の子ママとしては、他の男の子と一緒に元気に体を動かすような遊びを…というお気持ちもわかります。ただ、私個人の思いですが、これからの時代、料理男子ってとても良いと思います。 自粛時は、自宅でお料理されているイケメン俳優さんの動画が評判になっていましたね。 料理が好きなことは、将来、職業の選択肢が広がりますし、結婚したとき家事のシェアもできます♪
お母さんは、なぜ息子さんに男らしい遊びをしてほしいのでしょう。もしかすると、気づかないうちにあたりまえと思っていたことと違っていたからでしょうか。 そして、息子さんは、おままごとのどこに魅力を感じているのでしょう。 トントン切ったり、ぐつぐつ煮ながら混ぜたり、といった、お料理を作る工程が楽しいのか、彩りよく綺麗に盛り付けるのが好きなのか、はたまた、 「どうぞ。」と他の人に食べてもらって「おいしい♪」と言ってもらうのが嬉しいのか、、、。もしくは、それら全てに魅力を感じて楽しいのかもしれません。 子どもの頃に夢中になって遊んだものの中に、その人が大人になってからも情熱を持って取り組めるものがあるそうです。 なので、もしかしたら、将来はシェフ?もしくはフードコーディネーター?今は将来のことはわかりませんが、夢中になっていることは、その子にとって、とても大切なもの。 今はあまり気にせず、興味があることを思う存分経験させてあげてよいのでは、と思いました。もしかしたら、おままごとブームも、数ヵ月後には変わっているかもしれませんね。

遊びの選択肢を増やそう

相談者さんのお宅は、男の子用のおもちゃも女の子用のおもちゃも一緒に遊べる、異性の兄妹ならではのすばらしい環境ですね。小学校低学年までは男女の区別なく遊びますよ。 とはいえ、私も娘が息子のガンプラを抱いて『ねんねしようね〜』『おなかすいた?』と人形遊びをしているのを見て、ぬいぐるみを買い与えねばと思った口です。(笑) 我が家の息子も娘に買い与えたキッチンセットやシルバニアでよく遊んでいました。 ミニチュア好きにはシルバニアのクオリティがたまらないらしく、小さな冷蔵庫の中身や、ダイニングテーブルで豪華なディナーを演出したりと細かい物をよくぞここまでと並べていましたね。 好きな物がまだ分からないからこそ、選択肢を増やしてあげるのはむしろ良いことだと個人的には思っています。いつもと違うおもちゃで遊ぶと異性のお友達との会話も弾むようです。 ちなみに、息子は女の子のお友達が多く、娘は男の子の友達も多いです。共通する話題があるからでしょう。 相談者さんが、男の子らしい遊びをしてもらいたいという気持ちも分かりますが、今から遊びを限定するのではなく、遊びの選択肢を増やすというのはいかがでしょうか? おままごとも遊びの延長戦上には、料理、お買い物、お店屋さんごっこと日常生活のことも学べますよ。息子さんはまだ3才とのこと、色々な遊びを通してどのように成長するか楽しみですね。

勝手に覚えてくるから大丈夫

我が家では、子どもが生まれる前から、食事の支度は夫の仕事でした。 そんな家に生まれ育った息子は、4歳の頃、幼稚園で「男らしさ・女らしさ」の概念に出会ったときに、「男だからご飯作る」などと言って、おままごとにいそしんでいました。 特に訂正はしなかったのですが、恐らく幼稚園での体験を通して、社会通念というものを獲得したのではないでしょうか。 まもなく「うちは違うけれど、多くのおうちでは、ママがご飯を作るということになっているようだ」と理解したようです。 うちの幼稚園でも、3歳児クラスは全員グレーのスモックでしたが、4歳児クラスになると、男の子は水色の、女の子はピンクのスモックで区別されるようになりました。息子さんはまだ3歳とのこと。 男女の区別はあっても、「らしさ」をつかむのは、発達の段取りからいっても、教育の都合からいっても、もう少しだけ先のことではないでしょうか。 また、「食べさせる」という行為は、子どもにとって重大な関心ごとの一つです。 自由な発想で独創的な食べ物を用意し、愛する人たちに振舞うおままごとは、男女を問わず非常に魅惑的な遊びです。息子さんが「男らしさ」に出会う前におままごとに出会えたのは、とても幸運なことかもしれません。 男らしさに縛られてしまう前の短い時間を、ぜひ親子でのびのびと楽しんでください。

だって楽しそうなんだもん

あちゃー、やっぱり男の子は男の子の遊びでないといけませんか?何をかくそう、私は、幼い頃、女子なのに仮面ライダーごっこばかりしていました。 「〇ちゃん(自分のこと)が仮面ライダー、お兄ちゃんはショッカーね」と、近所のお兄ちゃんに悪役をやらせていたようです。 その後も4歳下の弟ができて、ウルトラマンや戦隊ヒーローシリーズをテレビで欠かしたことはありません。 「環境」がそうさせているということはありませんか?私も、最初の遊び相手がもし、お人形が好きなお姉ちゃんだったら、弟ではなく妹がいたなら、女の子らしい遊びをしていたのかもしれません。 仮面ライダーごっこで何が楽しかったのか、あまりに遠い過去で記憶にありませんが、誰かをぶっ飛ばしたいというよりは、正義の味方を純粋にカッコイイと思っていたように思います。 小道具の不思議な力でいつもとは違う自分に変身!暴れている怪獣を退治して困っている人を助けることができるから。(今なら、女の子が主人公のプリキュアがありますね。) お子さんはおままごとではどんなことを再現しているでしょうか。子どもは面白そう、楽しそうと思ったことを真似しますよね。 「僕の母親は理容師なんですけど、いつも楽しそうに仕事をしているのを見て美容師になりました。」と話してくれた知人がいました。 お子さんもご家庭で起こったアレコレ…ママやパパがいつも楽しそうだから真似してみたいのかもしれません。

やってみたい!気持ちを大切に

おままごと大好きな3歳のお兄ちゃん。お料理したり、妹のお世話をしたりして遊んでいるところを想像して、思わず笑みが溢れてしまいました。 まだまだ3歳です。これは、男の子の遊び、それは女の子の…と気にし過ぎないで、いろいろな遊びにチャレンジしてくれたらいいな、なんて私は思います。 とは言え、お母さんとしては気にされているのですよね…わが子の経験から申しますと、新たな興味、次なる楽しそうなことに出合うと子どもの興味はあっという間にそちらへと向かうことがあります。 例えば、周りで超楽しそうに男の子の遊びをやっていたら、僕もやりたい!となるかも知れません。ところで、お子さんはどうしておままごとに夢中なのでしょう。 もしかすると、遊びながらお母さんのマネをしているのではないでしょうか。毎日、家族のご飯を作り、妹や自分のお世話をしてくれるそんなお母さんの様子を見て、僕もやりたい!そんな気持ちなのかも。 大好きなお母さんが毎日楽しそうに子どもさんたちのお世話をされているからかも知れませんね。 大好きな家族やお友達が楽しそうにやっていることに興味をもち、自分もやってみたいと思う気持ちを大切に見守ってあげたいです。 男の子、女の子らしさを超えてお子さんのまっすぐな興味、やる気を受けとめて、ぜひこれからも色々なことに楽しく取り組めるようサポートしてあげてほしいと思います。

ポイント

子どもは周りの大人たちがやっていることをよく見ています。大好きな親のことは、尚更です。 ですから、子どもたちは大人が楽しそうにしていることに興味をもち、やってみたい!と思うのはごく自然なことです。 ぜひお子さんと一緒に遊びながら、おままごとのどんなところが気に入っているのかしら?とお子さんを観察してみてください。 今まで気づかなかったお子さんの興味や好きなこと、あるいは感じ方などが見えて来るかも知れません。 コーチたちの経験にもあるように、男女差を超えた遊びや環境の経験からお友達の幅が広がったり、将来の夢につながる可能性もあるかも知れません。 また、男の子、女の子らしさの概念もこの先大きく変化するかも知れませんよね。 あまり神経質にならず、お子さんのやってみたいと思う気持ちや好きな事に集中して取り組む姿をぜひ応援してあげてください。