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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

幼稚園で仲間外れにされています

もうすぐ幼稚園の年中になる娘です。 最近、一番仲良く遊んでいた子が遊んでくれないようで、他の子にも、「入れて」と言ってもダメと言われ、仲間に入れてくれないようです。 「どうして遊んでくれないの?私のことが嫌いだから?」と聞いてきます。 最初は、「違うお友達や先生と遊んでみたら?」とか「どうしてダメなのか聞いてみたら?」…などアドバイス?してみたのですが、頻繁に言うようになりました。 毎日めげずに自分から声を掛けて頑張ってるなぁと心が痛くなる反面、娘が嫌な事をして嫌われてるのかと不安になったりします。

幼稚園の先生にサポートをお願いする

毎日めげずに自分から声をかけてがんばっているお子さん、本当に健気ですね。 お子さんが幼稚園でつらい思いをしていると聞くと、親も心が痛んでなんとかしてあげたいと思いますよね。 そんなお子さんに親がまずできることは、話をよく聞いてさびしい気持ちやつらい気持ちを受け止めてあげることだと思います。 「今日も幼稚園でよくがんばったね」と寄り添ってあげると、お子さんもほっとできて少し落ち着くのではないでしょうか。 それと同時にできるのは、幼稚園の先生に相談することかと思います。先生は子どもたちのトラブルに慣れていると思います。 少し気を付けてお子さんの様子を見てもらうと、トラブルの原因がどんなことなのかもわかってくるのではと思います。 お子さんが友達に嫌なことをしてしまったのか、単に小さな行き違いがあっただけなのか、原因がわかれば対策も考えられますよね。 また、クラスには気持ちの穏やかな子や大らかな性格の子もいるでしょう。 先生に相談して、そういう子とも遊べるように配慮してもらうこともできると思います。 今までずっと家族と過ごしていたお子さんにとって、幼稚園は初めて親と離れた社会生活になります。 家では親御さんがお子さんの気持ちに寄り添い、幼稚園では先生がサポートすることで、初めての社会生活がスムーズに送れますように。

幼稚園以外の友達や居場所をつくってみては

ご相談を読んで私も心が痛くなりました。私が働く保育園で子どもたちを見ていると、くっついたり離れたりして友達関係は流動的です。 「そんなに喧嘩ばかりするなら、他の子と遊べばいいのに」と思うような子どもたちがいつも一緒にいたり、同じ遊びをしていてもお互いの交流はなく、 場所と遊びを共有しているだけだったりのこともあります。 幼い時期の友達関係は、大人の関係性とは少し違いますから、今の状態は一過性である可能性もあります。 ですが、「一緒に遊びたいのに遊んでくれない」「仲間に入れてもらえない」のはいい気持ちがしませんよね。 それでも毎日めげずに自分から声をかけたり、親に相談したり……。お子さんは自分で考えて今の状態を改善しようとする行動力があるんですね。 その力を信じて、もう少し様子を見てみませんか?子どもにも子どもの社会があります。大人が介入できない社会です。 ただ、お子さんがこのことで我慢しすぎたり、心に傷を負ってしまったりすることは避けたいもの。 幸い、お子さんはいろいろな話をしてくれるようです。表情や目の輝き、食欲や睡眠などいつもと違う様子がないか見守りながら、これまで通り味方として話を聞いてあげる。 そして、習い事など幼稚園以外に友達や居場所を得られるようにしてみるのはどうでしょうか?幼稚園以外でも友達は友達。 遊ぶ時間は幼稚園より短いかもしれませんが、娘さんの「友達と一緒に遊びたい」という気持ちと、親としての不安な気持ちを少しは解消できるのではと思います。

一生懸命聴きましょう

我が子が幼稚園で仲間外れにされているかもしれない、と考えるだけで心が痛みます。お気持ち、とてもよく分かります。 お子さんの質問に、丁寧に答えようと努力していらっしゃるのですね。 我が家の息子も、年中の時に「○○くんの家来にされてる」と言ってきたことがあり、それを聞いた時はすごくショックでした。 そんなに嫌な思いをするなら園に行かなくてもいいとさえ思い、そう息子に伝えました。 それでも園に向かう小さな背中を見て、涙がでそうになるほど切なかったのと同時に、息子をこうやって見守るしかできないんだなぁと思いました。 まだまだ小さな息子。私の気持ちとしては、一緒に園へ入っていきお友達との仲をとりもちたいぐらいでしたが、それはできません。 私にできることは、息子の話を一生懸命聴くことだけ。つい言葉をはさんでしまうこともありましたが、息子が話してくれることをただただ聴き、共感するようにつとめました。 そのうちに、「○○くんは家来て言ってくるけど、ぼくはそう思ってない」と言うようになりました。 相談者さんの娘さんも、自分の気持ちを素直に話してくれるのですね。質問をされるとそれに答えてあげたいと思いますよね。 だけど、親が答えをだすばかりでなく、話に共感し、「どうしようか?」と一緒に考えてあげるのもいいのかなと思います。 園生活をめいっぱい頑張っているお子さんと、それに寄り添うお母さんを、こころから応援しています。

「あなたは愛されているよ」と伝えましょう

お子さんの気持ちを思うと、親としても本当につらいですよね。私も娘が6歳のときに同じようなことがあったので、お気持ちお察しします。 幼稚園での実際の状況がわからないので、先生に気をつけて見ていただくようにお願いしましょう。まずはくわしい状況を知ることが大切です。 そして家では、お子さんの好きな遊びを一緒にしたり、家事を手伝ってもらったり、寝る前などに絵本の読み聞かせをしたりするのはいかがでしょうか。 お母さんと楽しく遊ぶことや、お手伝いをして「ありがとう」と感謝されることは、お子さんにとっても嬉しい経験です。 絵本の読み聞かせのあとなどに「〇〇ちゃん、だーいすき♪」「〇〇ちゃん、生まれてきてくれてありがとう!ママは〇〇ちゃんが生まれてきてくれて嬉しいよ」とぎゅっと抱きしめてあげてもいいですね。 お子さんは「自分はまるごと愛されている」「自分は大切な存在なんだ」と感じ、“自分のことが好きだ”という自己肯定感を身につけることができるでしょう。 自己肯定感の高い子は、生きていくうえで苦しいことがあっても強くいられます。お子さんとしっかりふれあい、心からの「大好きだよ」を伝えてあげてくださいね。

ポイント

「子どもが仲間外れにされている」と聞くと、親は自分のことのように心が痛みますよね。 そんなとき、親ができることはいろいろあります。お子さんの気持ちに寄り添い、話をしっかり聞くことです。 幼稚園の先生に相談して客観的に状況を把握し、場合によってはサポートをお願いする。 幼稚園以外に子どもの居場所を作る。お子さんにしっかりと愛していることを伝える、などなど。 お子さんが成長し、困難を自分で乗り越える力が育つまで、今できることでサポートをしていきましょう。 親としては伝えたいこともたくさんありますが、アドバイスより寄り添ってただ気持ちを受け止めてみてはいかがでしょうか。 子どもに「こうしてみては」「こういうやり方もあるよ」とアドバイスすると、そうはうまくできない自分にがっかりしてしまうこともあります。 「それは嫌だったね」「そうか、そうか」とただ気持ちを受けとめ聴きましょう。 ハートフルコミュニケーションでは、オンラインでのおしゃべり会や、学びの場もありますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。