1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 乳幼児期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

友達に誘われると断れない年長男の子

年長の男の子です。遊びたくないお友だちに誘われてもイヤだと断りません(断れません?)。 「いいよ」と言いますが、気がすすまないのは彼の表情や雰囲気でわかります。 たまにつまらなそうに帰宅した時には、可哀想に思い、イヤなら断ればいいのにと思います。 イヤなら断ればいいと教えてもいいのでしょうか。私に出来ることはありますか?

家でできることを考えてみる

我が家の息子が幼稚園のときにも同じようなことがありました。 私はとても心配しましたが、幼稚園のことは園にお任せして、私は家で自分に出来ることを考えました。 まず、私自身がそのことに神経質になり過ぎないように気をつけました。 息子がシュンとして帰宅しても、あれこれ聞き出すようなことはせずに「幼稚園どうだった?」と明るく声をかけて丁寧に話を聞くようにしました。 もう一つは、幼稚園以外でもいろんな人たちと遊べるように心がけました。 「○○ちゃんと遊びたい」と言ってきたときは、その気持ちを最優先して快く送り出しました。 一年ほど経った頃から息子はしだいに嫌なお友だちとは遊ばなくなりました。お互いに別の友だちをみつけたようです。 おとなしい息子が、周りの人たちに見守られながら自分で状況を変えていったことに私は子どもの持つ強さを感じました。 冷静に見守りながら、お子さんが身も心も安らげて元気が出るように、お家で出来ることを考えてみてはいかがでしょうか。

自分の気持ちを言葉にする練習

せっかくのお誘いを断ることは、大人でもなかなか神経をつかいます。お子さんはきっとお友達の気持ちを思いやれる優しいお子さんなのですね。 他の場面でのお友達との関わり方はいかがでしょう。 自分の気持ちを相手にうまく伝えることはできていますか?たとえば、一緒に遊ぼうと誘う、お友達におもちゃを貸してと声をかけるなど。 他でも我慢している様子は見受けられるでしょうか。相手に気持ちを伝えることは、コミュニケーションの第一歩。 まわりとうまくやる為の大切なスキルです。『イヤ』と断る事に限らず、お家でお子さんの気持ちを言葉にする練習をしてみるのはいかがでしょう。  私は、息子達が幼児の頃から、折りにふれて「あなたはどうしたいの?」「今、どんな気分?」と気持ちを言葉にする機会を沢山作りました。 時には、「そっか、○○だからやりたくないんだね。」と、私が気持ちと行動を結びつけてリピート。 そうする事で、彼らの気持ちと行動を一緒に伝えるやり方を、すり込み・・・すり込み・・・。 訓練?の賜物か、思春期になる頃には、彼らは気持ちを表現する語彙を沢山引き出しに詰め、私の誘導をバッサリ! 切り捨てる頼もしい奴らに成長しました。気持ちを言葉にする事で、子どもは自分の気持ちを確認する事ができます。 (だから自分はどうしたいのか?)それを自分で見つけるきっかけにもなります。気楽に気軽に聞いてみましょう。「今、どんな気分?」って

息子さんの気持ちを聞いてあげる

遊びたくないお友達と無理に遊んでつまらそうに帰宅する、それを見ているお母さんの可哀想に思う気持ちとてもよく分かります。 いつも「いいよ」と断らない息子さん、とても優しい性格なんですね。 私にも経験があります。子どもがお友達と遊んで帰宅した時、明るいと何だかこちらも安心して嬉しくなります。 反面、少しでも落ち込んでいたり怒っている様子だと、どうしても気になり、何故暗いのか、何があったのか聞き出したくなります。 しかし、よくよく話しを聞いてみると、ただ疲れていただけとか、喧嘩したけど仲直り出来た、など。 私が思っているより本人は落ち込んではいなかったし、そんなに深く考えていなかったと言う事が度々ありました。 心配性の私は、子ども達が大きくなった今でもちょっと様子が変だと確認をしたくなってしまいます。 その都度「あっ、心配してる私自身を安心させたいから聞いちゃってるかも」と反省します。 本当に嫌だと思っているかは母親でも分からない事もあるかと思います。 今は息子さんの気持ちをしっかり聞いてあげる。そのうえで、断りたいのなら「嫌な時は断っても大丈夫なんだよ」と伝えてあげる。 本人はそんなに気にしていない様子ならそのまま見守るのはどうでしょうか。

『イヤ』と言ってもいいんだよ

親が心配するほど、お友達の誘いを断らない息子くん。 自分の気持ちよりお友達のことを考えられるとても優しい子なのですね。 反面、自分の気持ちを口に出すのが少し苦手なのかもしれません。 絵本やビデオなどでは、『遊ぼう。』の誘い方の答えはいつも『いいよ。』これをいつも実践しているのではないでしょうか? 嫌なことはイヤといっていいんだよ。断ってもいいんだよと言われても、どう断ったらいいのか分からないのだと思います。 そこで、提案です。本当に行きたくなさそうな時は、断り方を伝授してあげてはいかがでしょうか? 『だめ、今日は遊びたくないの。』『いや、〇〇ごっこはあまり好きじゃないの。』『やくそくあるから、行けないの。』などなど。 息子くんの気持ちにそった事前練習もおすすめです。我が家の娘も引っ込み思案で自分の意見をなかなか言えない子でした。 気持ちが優しい分、お友達や周りの大人が少しでも言葉を強く伝えると、泣いてしまい、自分の気持ちを伝えられず悔しい思いをすることもしばしば。 後から、あのときはこうだったのにと伝えてくれることが多かったです。 お友達にどう言ったらいいかわからないという娘に、気持ちにそうような、言葉の案をいくつか伝授していました。 その中からしっくりいく台詞を選んでいましたね。お友達とのコミュニケーションはこれからも続いていきます。 誘い方も断り方も自分の気持ちを優先してできるといいですね。

子どものいいところを、いっぱい伝えていきましょう

私自身の子どもの頃を思い出しました。なんとなく「嫌だな」と感じていても、相手に伝えることが難しかったのを覚えています。 それは、相手が強く望んでいるのであれば、少しぐらい自分が我慢するのも仕方がないと思っていたのです。そんな風に考える癖がついていました。 家に帰って来てから、「やっぱり嫌だったー」「断ったらよかったー」と思って、落ち込んだり、次の日幼稚園や学校に行きたくないと思うことも しばしばありました。 そんな私が変わっていくことができたのは、周りの人たちから、私のいいところをたくさん伝えてもらえたからです。 段々と自分に自信を持つことができるようになり、嫌なことは嫌だと伝えられるようになりました。 お子さんは、相手のことを思いやることができる素敵なお子さんだと思います。 そんなお子さんのいいところを是非たくさん伝えてください。 「優しい気持ちを持っていてくれて嬉しいな。」「頑張っているね。」「○○してくれて助かったよ。ありがとう。」 その時感じた気持ちをそのままを優しく伝えてみませんか。 そうすれば、親の愛情をさらに感じて、さらに自信をもってこれからの人生を歩んでいくことができると思います。応援しています。

まとめ

子どもの様子にすぐに反応して、あれこれ聞き出すのではなく、まずはじっくり観察してみましょう。 「今日の園は楽しかった?」など、明るく、さりげなく、本人に聞いてみると、思っていることを話してくれるかもしれません。 我慢している様であったら、親の出番です。 子どもの思っている気持ちを、そっと受け取り、こんな風に思っているんだね、と言葉にして、そのまま返してあげましょう。 そうしたら、どうしたいのか、自分から話し始めるかもしれませんね。 普段から意識して、子どもの気持ちを尋ねる質問をしたり、断り方ごっこをするのもいいですね!また、お子さんのいいところを伝えてください。 お子さんが自信を育てる助けになりますよ。