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給食を食べるのが苦痛な娘

小学4年生の娘です。もともと少食だった娘でしたが、給食を食べるのが苦痛のようです。 担任の先生は「クラスで完食を目指す!」と意気込んだ先生です。 娘もみんなに申し訳ないとなんとか頑張って食べていましたが、それがプレッシャーになり学校へ行きたくないと言い出しました。 親としては、日増しに元気がなくなる娘を見ていられません。 先生の方針であれば、口を出すのはいけないと思い学校には伝えていません。 娘のためにどんなことが出来るでしょうか。

リラックス出来る環境を

少食のお子さんであれば、完食を目指す先生の目標は苦痛に感じてしまいます。そんな様子を見て辛くなるのは、お子さんのことを大切に思っているからこそですね。お子さんは、みんなのために少しでも力になりたいと頑張っているようです。他のお子さんはどうでしょう?クラスの中には、たくさん食べる人もいれば、少ししか食べられない人もいて、様々です。食べられないことが悪いわけではなく、みんなそれぞれが出来ることをしているということをお子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。実は、私の娘も給食が食べられなくて困ったことがありました。その時期は、お友だちとの関係で悩んでいたり、家では夫が急に入院することになり子どもとの時間がつくれなかったりと、たくさんのことが重なったときでした。お腹が空いて食べるのは自然なことですが、「食べなければ」と思うとプレッシャーに感じてしまいます。もしかしたら、お子さんは何か他の心配事を抱えているかもしれません。お家の食卓で、悩み事を気軽に話せるようなリラックスした雰囲気づくりを心がけてみてはどうでしょう。

お子さんと話し合ってから、先生に相談してみる

給食が苦痛で…という気持ち。痛いほど分かります。私自身、苦手な物があり、給食の時間が苦痛でした。食事の時間が苦痛というのは、辛いものです。そんな思い、いつまでもお子さんにしてほしくないですよね。先生の方針に口を出すのは…と躊躇していらっしゃいますが、給食が原因で学校へ行くのを嫌がるようになるのは、先生の本意ではないのではないでしょうか?なので、やはり相談という形で先生にお話されたらどうでしょう。その際、事前に、どうしたら食べられそうかということを、お子さんと話し合っておくと良いかもしれません。そして、先生には「せっかく立てた目標だから、うちの子も楽しくみんなで達成したいと思っているんです」と伝えましょう。一方で、お子さんに対しても出来ることがあります。お子さんはとても頑張り屋さんだと思われますので、まずは頑張ってきたことを認めます。そして、何か辛いことがあったり、壁にぶつかった時には、助けを求めたり、逃げたりしても良いことを伝えましょう。今回、お子さんは辛い気持ちを伝えてくれたので、その点も「教えてくれてありがとう」と一言伝えましょう。これから生きていく中で、「自分が困った時には、助けを求める」という力も必要な力だと思います。我が子に起こる問題の一つ一つが、何らかの力を得るための経験になっていくといいですよね。

給食の量について先生に打診してみる

集団生活において個人的なお願いは中々言いにくいですよね…ましてやお子さんに元気がない状態が続くとお母さんもよりお辛いですね、今までよく頑張りました。ただ、担任の先生にしっかりとお伝えしないと解決にはたどり着かないケースがある一方で、一言相談をしてもらうと意外とすんなり通ることもあるようです。例えば、お子さんのように小食な生徒もいればたくさん食べたい生徒もいます。担任の先生に「たくさん食べたい・普通・少なくていい」というアンケートを生徒及び保護者向けに取ってもらうように打診してみる案はどうでしょうか。中にはお子さんと同じように小食で苦しんでいるお子さんや、いっぱい食べたいけど恥ずかしくて言いにくいお子さんもいると思います。私は塾講師をしていますが、小中学生の中で塾の先生や学校の先生に思っていることを言いにくい生徒も結構います。「言えないけど、まぁいいか」と自己完結するケースもあります。今回は一つの方法ですが、小食な人にもたくさん食べる人にも完食してほしい担任の先生にとってもWIN‐WIN、まさに一石三鳥!このアンケートも改善する余地があるかもしれませんし、アンケート以外にも工夫できることはあると思います。直接には言いにくいお子さんの思いを別の形で表現する方法を探してみてはいかがでしょうか。

お子さん自身ができる事を一緒に探してみませんか?

元気がないお子さんを見るのは、親として辛いですよね。胸が張り裂けそうな思いを抱えている中、親としてできる事を冷静に考えるのは素晴らしいと思います。現在の状況や今後について、改めてお子さんと話をしてみませんか。クラスで完食というのはみんなが同じ量なのかどうか、他の子の様子、先生の言葉など、話す中でお子さん自身ができそうな事を見つけるかもしれません。食べれる友達に自分の分をもらってもらう、同じように思っている友達がいたら相談してみる等々。でも、できる事が思いつかない…先生には言えない…という場合は、親から先生に状況を伝えてみても良いのではないかと思います。この事が原因で学校に行けないと知ったら、先生も考えてくれるのではないでしょうか。また、お子さんは、先生や友達の事を考える事のできる優しさを持っているのではないかと感じました。今回の事で、先生や友達が困るのではないだろうかと考えたら、お子さんが自分を責める事も考えられます。もし、そんな様子が見られたら、お子さんの心のフォローも必要かもしれません。『自分が辛い時は助けを求めていいんだよ。』そんなメッセージを送ってほしいと思います。今の自分を受け入れる事が難しい場合は、自分と友達の立場を入れ替えて考えてもらうと、受け入れやすいかもしれません。お子さんが学校生活を楽しめるよう、掛ける言葉を考えてみてくださいね。

子どもに寄り添い続けよう

子どもの元気がなくなっていくのを目の当たりにするのは、親にとっても辛いですね。なんとかしてあげたいと思う気持ち、痛いほど伝わってきました。うちの場合給食ではありませんが、跳び箱がどうしても怖い・・・といって、体育の時間がイヤ・・・と言いだしたことがありました。先生に話すべきかどうかを迷いました。でも、人前での自己主張が苦手なタイプの子なので、“取り敢えず怖いと感じていることを先生に伝えておこう”という思いで連絡をしました。その後、担当の先生がどのようなサポートをしてくださったのかは分かりませんが、子どもは特に体育の時間を嫌がることもなく、得意なマット運動ではクラスでお手本になったなどと、嬉しそうに話してくれたこともありました。小学校での給食に関しては、食物アレルギーや好き嫌い、量や食べるペースの問題等、結構悩んでいる方は少なくないかも知れません。正直に子どもが困っていることを先生に伝えて、どういう対処が考えられるのかを相談されてはいかがでしょう?学校側ではきっと沢山の経験をお持ちだと思います。 一方で、子どもが家に持ち帰る辛い気持ちや悲しい出来事を、安心して話せる親子関係は、子どもにとって何よりも大切な心の拠りどころになります。安心して受け止めてもらえるからこそ、子どもは外で頑張れるのだと思います。 これからも、今まで通りお子さんに寄り添ってあげてくださいね。

決して、一人じゃないですよ

我が子の辛そうな姿を目の当たりにすると、親もたまらなく辛いですよね。不安にかられるかもしれません。でも、それは我が子を愛しているからこそなのです。 そんな時には、「助けを求めていいんだよ~」という処方箋を思い出してください。お子さんにはもちろん、ご自身にも是非、この言葉を掛けてあげてください。十人寄れば文殊の知恵。お子さん自身へのアプローチ、先生へのアプローチ、先生を通じての学校へのアプローチ等々。辛いのは我が子だけじゃないとわかるかもしれませんし、一歩を踏み出すヒントを得ることもあるでしょう。 そして、なんといっても、お子さんにとって一番の心の安心基地は親です。どんな時も、お子さんに寄り添い話を聞くことで、お子さんは安心して色々な思いを吐露してくれるでしょう。そうする中で、お子さん自身が何らかの気づきを得る可能性があります。 家族皆、決して、一人じゃないですよ。