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姉と弟の仲が悪くてどうしたら良いかわからない

小学校高学年の姉と低学年の弟の仲が悪く困っています。姉はのんびりやで少しだらしない性格、逆に弟の方は几帳面で白黒はっきりしないと気が済まないタイプ。特に弟が姉に対していろいろとつっかかって怒っていることが多く、下の子にめちゃくちゃ言われる姉が可哀そうになり、つい口を出して仲裁します。すると、弟は「姉の肩ばかりもってずるい。いつも俺ばっかり怒られる。」と不満を募らせ怒ります。 どう対処すれば良いでしょうか。

弟さんにじっくり向き合い、仲裁は楽しく

姉弟の仲が悪いとのこと。やきもきしますし、出来れば仲良くしてほしいですよね。うちもそうだったので、よく分かります。今は随分落ち着きましたが…。 弟さんがお姉さんに対してつっかかって怒っていることが多いとのことですが、具体的にどんなことで怒っているのか、じっくり聞いてみたことはありますか?つい口を出して仲裁するとありますが、実際に中立の立場で仲裁出来ているでしょうか?姉の肩ばかり持ってずるいと言っているということは、弟さんはお母さんに対して『お母さんは、自分の味方をしてくれない』と思っているのかもしれません。我が家の場合、口下手な姉に代わって代弁する私に、弟は「なんで?」と不満をもっていたようです。幸いにも、弟さんは自分の思いを口にしてくれています。この機会に、弟さんにじっくり向き合ってみてはいかがでしょうか。弟さんが怒り始めたら、少し様子を見て、おさまらなければ「カンカンカーン。今から〇〇君と〇〇ちゃんの言い分を聞きます!」なんて、お母さんはレフリーのような口調で仲裁していくのはどうでしょう。仲裁も楽しく出来たらいいですよね。 お互いの言い分をちゃんと話し、解決法を見つけていくという経験を積めるといいですね。

ジャッジをやめて、経過を見守る

姉弟仲良くして欲しいというお気持ちよく分かります。喧嘩がなければ、どんなに平和な日々が送れるだろうと思います。 我が家の姉妹は年が2つ離れていましたが、どちらも負けずに自己主張していました。 でも幼少期は「お姉さんなんだから」を理由に姉に我慢させてしまうことが多かったように思います。そのせいか何年経っても喧嘩は止まりませんでした。姉を注意すると、姉の不満が更に増していきました。その後はどうすることも出来ず、高学年になった頃から経過を見守ることにしました。それからは、私に愚痴を言ってきた時はどちらの味方もせず話を聴くようにしています。時には娘が幼かった頃からの不満話も出てきます。 いつも喧嘩しているかと思うとそうではありません。とても仲良く遊んでいることもあり、その姿が微笑ましく感じることもあります。それは今も昔も変わりません。そして時が経つにつれ少しずつ喧嘩の時間は減り、仲良くしている時間が増えてきたようです。他人であれば遠慮してしまうところが、安心して本音で話が出来る貴重な相手です。 親のジャッジは脇に置いて、経過を見守ってみませんか。その時々のそれぞれの気持ちを分かって受け止めることで、2人の関係は変化していくのではないでしょうか。

家族全員の良いところを共有する

兄弟・姉妹のタイプが違うとどうしてもペースや習慣が違ってくることがあります。それが元でケンカが起きると、お母さんとしては困ってしまいますよね。お互いのことを認めるために、相手の良いところを言い合うという方法がありますが、今の状況では弟くんが言ってくれないかも。ここは家族全員の良いところを共有して、家族全員がお互いを尊重するのはどうでしょうか。 お母さんやお父さんが思っている家族の良いところ、姉や弟が思っている家族の良いところを全員で共有する。箇条書きしてもいいかもしれませんね。「社会が得意な姉で地域の特産物もよく知っている」や「弟の本棚の整理整頓が良い」など。「お父さんは酔っぱらうと機嫌がいい」「お母さんのビーフシチューが絶品」などの少し面白いこともユーモアがあって盛り上がるかも。ポイントは姉と弟の1対1の関係だけでなく、家族も含めて多くの視点で良いところを見つける、というものです。 そうすれば姉も弟も自分だけでは見つけられなかったお互いの良いところを発見できるかもしれません。

言葉の裏側にある気持ちを受け止めよう

タイプの違う姉弟っていますよね。私自身も、兄とは全くタイプが異なりました。今回のお悩みを読み、私は弟くんの「姉の肩ばかりもってずるい」という言葉の裏側にある気持ちを想像しました。それは、私にも「兄ちゃんばっかりずるい!」と思った経験があったからです。兄が小学校高学年になった頃、家庭教師が付きました。一方、私には家庭教師どころか、塾さえ中学生になるまでは必要ないと却下されました。私よりお兄ちゃんの方が大切なのだと感じ、口惜しい気持ちと悲しかった記憶が残っています。数年後、当時のことを母に訊ねたところ「あなたは勉強より落ち着きのなさが心配だったから、書道教室へ通わせた。」と話してくれました。親はしっかりと兄妹それぞれの特徴を見てくれていたのだと安心したことを覚えています。弟くんの言葉の裏側には、「僕よりお姉ちゃんが大切なの?好きなの?」「僕のことをもっと認めてほしい!」そんな切実な気持ちがあるように思えてなりません。是非、先ずは弟くんの気持ちを受け止め、君のことを認めているし愛しているよ、というメッセージを具体的に伝えてあげて下さい。その上で、姉弟が喧嘩ばかりしているのを見るのは親としては悲しいことだと正直に話してみて下さい。そして、どうしたら喧嘩にならずに済むのか? といった方法について、家族でお互いの良いところや素敵だなと思うところを見つけ合いながら話してみるのはいかがでしょう。

コミュニケーションを学ぶチャンス

我が家では、兄が自分に都合の良いように言った言葉に、妹が従うことが時々ありました。それを見て、私は複雑な気持ちになった事があります。ですので、姉弟の問題にどう対処したら良いか悩むお気持ち、共感できます。振り返ると、お互い相手の事を考えた上で意見を言えるようになる場があればよかったと思っています。相談者さんは姉弟の性格をよく見ていらっしゃると感じたので、お子さんの気持ちに寄り添った話し合いができるのではないかと思います。弟には、まず、姉に対して色々と言いたくなる理由を聞いてみてください。そして、姉に言う事によって自分はどうしたいのか、また、姉はどう思っているかなどを考えてもらってはいかがでしょうか。もし、言わなくても良い事なら、言いたくなった時の事も考えると良いかもしれません。一方、姉には、言われていることをどう思っているのか聞いてみてはどうでしょうか。そして、嫌な時はどういう伝え方があるのかを一緒に考えてみるのはどうでしょう。この話し合いは、コミュニケーションについて学ぶ機会にもなります。 二人共、我慢するのではなく、相手を責めずに、自分はこう思うと言えるようになるといいですね。

きょうだい仲良く暮らすために

「きょうだい仲良くしてほしい」親なら誰しも望むことかもしれませんね。 では、どうすればお互いが心穏やかに過ごすことができるのでしょうか。 まずは、子ども一人一人の話に耳を傾けてみましょう。「良い」「悪い」をジャッジせずに気持ちをそのまま受け止めてみてください。そうすることで子どもの気持ちが整うと、「どうすれば仲良くできるかな?」と具体的な方法を考えることができそうです。 次に、家族でお互いの「良いところ」を見つけ合ってみましょう。お互いを肯定することで、尊重し合える関係が築けるのではないでしょうか。 そして、「大好きだよ」「ありがとう」「うれしいよ」などの言葉や、笑顔やハグで、子どもに愛する思いを伝えてみましょう。自分が親に愛されていると感じてこそ、ちょっと苦手なところがあっても相手を受け入れることができるのだと思います。 また、「きょうだいはコミュニケーションを学ぶ絶好のお相手」ととらえてみるのもいいでしょう。我慢することなく、相手を責めずに自分の思いを伝える練習。生涯にわたって必要とされるコミュニケーションの技術は、こんな身近なところから培われるのかもしれません。