1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 学童期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小5の娘LGBTでは?

娘が最近スカートをはくのを嫌がるようになりました。男の子のような服装を好み、髪もショートカットです。 LGBTでしょうか? 娘の気持ちを尊重したいと思いますが、どのように対応したらよいか悩んでいます。

決めなくて良いのでは

私は中学校で働いているのですが、そういった性の悩みは年々増えているように思います。 学校でも多様性を受け入れるような取り組みをしているので、本人が望めば女の子でも学生服を着ることも出来ます。 ただ、小学5年生の今の時点でLGBTと決める必要は全くないと思います。 趣味や嗜好で一時的に人と違うことをしてみたいというのも子ども心にあるからです。 先日成人した娘と車で出掛けた時、下校中の女の子が制服のズボンを履いていたので 「今は女の子もズボンを履けるようになったんだよ」と話すと「良いなぁ~、寒いから女子でもズボンがいいって みんなが言ってたよ」とのことでした。 時代も変わって、男だからズボン女だからスカートではなく、機能性や好みなどへ子ども達の意識も 変わってきているように思います。 相談者さんがお子さんの気持ちを尊重したいという思いは、お子さんにはとても嬉しいことだと思います。 どちらの性であれ、お子さん自身は何も変わりません。 どんな時もお子さんが自分らしくいられるよう応援しましょう。

個性を受け止めて

LGBT、頭では理解していても実際子どもに打ち明けられたら・・・と想像してみると、戸惑ってしまうだろうな、 というのが私自身正直なところです。同じように感じている保護者も少なくないのではないでしょうか。 でも、相談者さんは子どもの気持ちを尊重したいと考えておられるとのこと、LGBTに限らず自分の個性を、 一番近い存在である親に理解され受け入れてもらえる環境があるということは、 子どもにとって何より幸せなことだと思います。 うちの子どもも小学校高学年のころから、好きな服とそうでないものがはっきりしてきて通学の服を自ら 選ぶようになりました。 私が望むイメージとは違っていましたが、一方で自分の意思でファッションを楽しむ・・その姿に子どもの 成長を感じ嬉しい気持ちになりました。 まだまだ小5、これからいろいろな人と出会い、経験を重ねることで、自分自身の趣味嗜好も年齢とともに 変化していく可能性は大きいと思います。 先ずは、お子さんの気持ちを尊重しつつ見守ってください。

一人の人として

我が子がもしかしたらLGBTかも?と思ったら動揺しますよね。お子さんの些細な言動が気になると思います。 しかし世の中には男の子っぽい女の子も女の子っぽい男の子もいます。 現代は外見の境界が低くなったと私は感じています。もし我が子がLGBTだったら…と想像してみました。 外でトイレを使う時、嫌な思いをしているのかな?とか、女の子だから、 女の子のくせにと言われて、辛かっただろうなど、想像すればするほど、自分には知識がないなと気が付きました。 また私は白黒はっきりしたいという性格ですが、人間はそう単純じゃないと改めて思いました。 本人が自分の個性を十分楽しめるのが一番で、それを個性と捉え、理解しようと努力する親になりたいと思いました。 まだまだ社会的に住みづらい分、家庭では一人の人としてそのままを受け止められたらいいなと思いました。 お子さんの気持ちを尊重したいとおっしゃる相談者さんなら今まで通りの対応がお子さんにとって居心地が 良い気がします。

様子見ながら親が学んで

たしかに急にお子さんからそう言われたらドキッとしますよね。 「もしかしたら」と思うかもしれませんが、一旦様子を見てはどうでしょうか? スポーツをしている女の子でショートヘアーがいいと言ったり、またはズボンを履きたがる子がいるのも 昔からあると思います。最近だと、男子でもマニキュアを塗ったりメイクすることもありますよ。 職場にいるアルバイトの男子大学生も軽くメイクしていて、理由をさりげなく聞いたところ 「見た目を重視したい」ということでした。 お子さんの様子をもう少し見ながら、でももしかしたらLGBTかもしれない時のことを考えて、LGBTについて 親も学んで理解するといいかもしれません。 昔とは違って、新たな発見もあるかも。

親も学びましょう

ネットで調べてみたところ、調査機関・調査方法によってバラつきはあるものの、 日本ではLGBTの割合は10%弱といわれているそうです。 30人学級だと、そのうち3人の生徒がLGBTである可能性もあるということになります。 この割合は、左利きの人と同じくらいの人数になるそうです。 けれども、私たち親の世代では「LGBTの人に会ったことがない」という人が多いのではないでしょうか? 割合が急に増えたわけではなく、表に出てこなかったので知らないまま過ごしてきてしまったのです。 反対に、子ども世代では「クラスにいるよ」という場合が成長とともに増えてくるでしょう。 お子さんの気持ちを尊重したいということですので、親がLGBTについて学び理解を深めることは、 お子さんがそうであった場合は「理解してもらえる」という安心感につながるでしょうし、 そうでない場合も、親の姿を見て周囲の人を尊重する姿勢が身につくようになるのではないでしょうか。