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小6男子 性に興味があるようで

息子が小6になり、性に興味を持ち始めました。ネット上には様々な情報が氾濫していて心配です。 そういう年齢と頭では理解しているものの、実際にどのように声掛けや説明をしたらいいのかわかりません。

本を利用する

塾講師として小学生と日々接している私ですが、もし親子で話しづらいテーマがあるとしたら性にまつわる内容もその一つだと思います。お母さんから話すのであれば異性ということもあって、お互い恥ずかしかったり伝わりにくかったりしますね。でも大切なことなので、お子さんにもしっかり知って欲しいこと。そこで本を頼ってみるのはいかがでしょうか。検索するといくつかの本が出てくるので、1、2冊をリビングなど目につく所に置いてみる。「大事なことなんだけど、お母さんからだと上手く話せないから読んでみて」と。その時お子さんはお母さんの前だと恥ずかしかったり強がったりするかもしれませんが、興味があることなので親がいない時にこっそり読むと思います。読んだ形跡があったとしても内容についてはこちらから言わない方が無難かも。だって本人から言いにくいですからね(笑)。今回の事例以外でも読んで欲しい本や参考書などお子さんが興味あるものであればさりげなく置いてみてください。親御さんが「へぇそうなんだ」など言ってお子さんが聞いていればいつか読みます。 釣りの仕掛けのようなものと思って試してみてください。

オープンに話せる雰囲気づくりを

小学校の高学年ともなれば性への関心が高くなるのも自然なことと分かりながらも、心配になりますよね。お子さんがネットで関連する動画やサイトを見ているとしても不思議ではありません。ただ、ネットには正しい情報ばかりではないことをお子さんに伝えておくことは重要です。一方で、普段から家族間でも性異性との付き合いに関する話題をなるべくオープンに話せる雰囲気を作っておくのも良いと思います。例えば、お子さんの友達に彼女ができたなどと言うような話題になった時、「ところであなたはどうなの?クラスに好きな子はいるの?」などと、日頃から親とその様な話題や相談を気軽にできる関係づくりが出来ていると少し安心出来るかも知れません。もし、自身のお子さんが誰かとお付き合いすることになれば、あらためて性的行動に関して自覚を促すなど、タイミングよく声かけが出来るのではないでしょうか。我が家では、オープンに話せる雰囲気を作ったつもりでしたが、娘はそんな話はしないまま高校生になりました。 そろそろ、、、と期待しています。

夫婦で話してみましょう

私は学校の相談室で子どもたちの話を聞くのが仕事です。性の話は普段の会話などでは口にすることはないので、声かけや説明をどうしたら良いのか分からないという気持ちがよく分かります。特に親からそういった話を振られても困ってしまうというのが、思春期という時期です。一般的な性教育というものは学校でなされていますが、人によって捉え方も様々で、個人の話となるとそれこそ未知な世界です。おっしゃるようにネット上では様々な情報が氾濫しています。オープンに話せる家族であれば良いのですが、そういったことを隠そうとすればするほど知りたいという興味が湧いてくるかもしれません。 まず、ご夫婦できちんと話し合いをしてみるのはいかがでしょうか。母親の意見、父親の意見、男親として言えることもあり、父と子の関係作りの一環として、大切な時間を持てるかもしれません。

親自身が不安にならない知識を身につけることから

小6の男の子が性に興味を持つのはとても自然な成長過程だと思うのですが、親が戸惑うのも自然だと思います。不安なく、お子さんに説明できる知識はありますか?性のこと、意外とわかっていない大人もいると思います、私もその一人です。性についてだけでなく、親自身が不安なことは会話や説明する時に意味なく怒ったり、ごまかしたりしがちです。私も息子が小学生のころには、そういう話題は避けました。まずは親自身が子ども向けの性教育の本やネット情報をしっかり学んでみるのはどうでしょう。親の考えや知識がしっかりしていると子どもに対して寛容でいられ、しっかり説明できます。話せるチャンスや機会があれば、恥ずかしがらず自分が学んだ本の話ができるのは素敵な事だと思います。話しにくいことを話すことで、より良い親子関係を作る機会でもあります。 もし声掛けや説明に悩むなら、不安にならない知識を親自身が手に入れてみませんか?

親として何を伝えたいですか?

私が子どものころ、家の中で性の話はしにくい雰囲気がありました。自分の子どもとは普通に話せるようになりたいと思っていたところ、良い本に出会いました。性の話をすることは自分を大切にすること、そして望まない妊娠を避けることを伝えることだと気づきました。とはいえ、決して上手に伝えられたわけではありません。息子が思春期に入る頃、女性を大切にしてもらいたくて自分が読んだ産婦人科医の本を渡そうと決めていたものの、機会を逸して渡しそびれていました。そんな時、息子が友人に教わったネットサイトにアクセス、パソコンから悩ましい画像が消えないというトラブルが発生。夫が「興味があるのはわかるよ」と言って、謝った息子をしかることなく徹夜で画像を削除しました。ネット上には危険が潜んでいることを、恥ずかしい思いをして息子は勉強することになりました。息子も娘も成人し今はまだ学生ですが、自分とパートナーを大切にすること、嫌な時ははっきりと相手に伝えること、これだけは真剣に伝えるようにしています。 中学生の10%以上に性体験があるという調査結果があるそうで、子どもがつき合う相手と避妊や性感染症のことを話せるようにするためにも、夫婦や親子の間でスムーズに話ができるようになっているとよいですね。