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乳幼児期学童期思春期ほか凸凹っ子

小さい女の子が好き

フリースクールの指導員をしています。不登校で週2日通ってくる小6の男の子が同じスクールの小2の女の子を膝に乗せたり、ほっぺを触ったり、ゲームをする時も肩を寄せあったりしています。仲が良いのは分かるのですが、距離が近すぎるのではないかと感じます。線引きも難しいので、どのように声をかけたら良いのか分かりません。 でも、このままではいけないような気がしています。

家族と友達では接し方がちがう、を学ぶチャンス

指導員として安全や適切な距離感をどう伝えるか…すごく繊細ですね。まず、男の子が小さい子を大切にする優しい気持ちを認めてあげましょう。その上で、「その素敵な気持ちをどう表現するかは、相手との関係によって変わるんだよ」と伝えます。例えば、「お家の人にはギュッと抱きしめても自然だけど、お友達に同じことをすると相手はびっくりするかもしれないね」。一方的に禁止するのではなく「ここは皆が安心して楽しく過ごす場所だから、みんなが心地よく居るためのルールを一緒に作らない?」と提案してみませんか?本人がルール作りに参加することで、「相手が安心できる距離感を保つこと」が「相手を大切にすること」に繋がるのだと自ら気づくことができます。自分で決めたルールは"やらされ感"がなく、主体的に守りやすくなるという利点もあります。

専門家にお願いし、みんなに性教育の機会を持ってもらう

思春期の子どもに異性との関わりや距離感についてどのように話しをしたらよいかは悩ましいですね。なので、例えば、性教育講座をしている助産師さんグループなど、プロの方たちにお願いをして、フリースクールの子どもたち全体に向けて、話をしてもらう…というのは、どうでしょうか。実際、私も聞いたことがありますが、年齢に応じた性教育と、命の大切さや生まれてきたことが奇跡と感じられる自己肯定感が得られる内容でした。学校に通っていない子どもたちは、性教育に触れる機会がなく、家庭に一任されてしまいがちです。(学校に於いても、日本の性教育は欧米に比べ閉鎖的で、対象年齢も内容も遅れていますが…)フリースクールに通っている子どもたちに、家庭では出来ない部分を補ってあげられるようなサポートが出来るといいですね。

共通の認識を持って皆で見守る

ご相談を読んで、小3の時に母の知人宅で2つ年上の男の子と遊んでいるうちに、何だか嫌な感じがして大急ぎで母の元に戻ったことを、不意に思い出しました。小6といえば個人差はありますが、身体も心も大きく変化していく時期です。彼の気持ちは分かりませんが、自分の行動で相手がどう感じるかに思い至るような働きかけが必要なのかなと思いました。たとえば身体と心の成長を通して、自分も自分以外の人も大切な存在であることを学び考える機会を設けてはいかがでしょうか。そうして子どもだけでなく保護者•指導員の方々が共通の認識を持つことが出来るといいなと思います。“性教育”と構えるとハードルが高いかもしれませんので専門家の力を借りることも考えてみてくださいね。

指導員で問題意識の共有を

子ども同士の距離感、難しいですね。感じておられる不安や違和感を指導員の間で共有できていますか? なかには微笑ましいと見ている指導員もいるかもしれません。ご自身が感じておられる違和感についてまずは指導員の間で共有し、異性との距離感について話し合ってみてはいかがでしょう?同じ事例でも人の捉え方は様々です。私個人としては由々しき問題だと感じますが、皆がそのように感じているとは限りません。線引きは確かに難しいです。けれど、今回のような事例や、例えば遊びの中でどこまでが許されるのかなどを話し合って、指導員がある程度共通した問題意識をもつことが必要だと私は思います。その上で子ども同士のみならず、大人が子どもへ接する時も、適度な距離を保つ、むやみに身体に触れないなど、意識ある環境づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか?

ポイント

性別や年齢差に関係なく、人によって相手との心地よい距離感は異なるものです。この感覚の違いが原因となって、人間関係のトラブルに発展することも少なくありません。また、子どもは心も身体も急成長して行きます。今日は単なる仲良しでもある日突然、相手がいつもとは違う態度に変わったり、そう感じる場合もあるのです。ですから、その時々でお互いが安心できる距離感を保つことの大切さを伝えられると良いですね。先ずは相談者さんの感じている違和感を指導者間で共有して、注意深く見守りましょう。心配の可能性を未然に防ぐために、専門の方に心身の成長について子どもたちに話してもらったり、皆でルールづくりをするのも有効だと思います。何より、「少しでも嫌だなと感じることがあれば、いつでも相談できる大人が側にいるよ。」 と安心できる環境をつくって見守ることが大切だと思います。
ハートフル子育てコーチング講座
性的欲求は人の一部でありながら、オープンに語るのがなかなか難しいものでもあります。性そのものを語る以前に、生きる命そのものを肯定できれば、性もより良く理解できるものです。子どもの命そのものの肯定は親自身の命の肯定です。 一緒に学びましょう。