1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 学童期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

カバンや服を片付けてくれません

学校から帰って来るとカバンや手提げをリビングに放り出し、着ていた服も脱ぎっぱなしで リビングに・・・・。 何度も「カバンや手提げは自分の部屋に。服は洗濯物のかごに入れて!」と言っているのに聞いてくれません。 服を片付けてと注意すると「後で。」と言ってずーっとそのままに置いてあって、リビングにだんだん息子の ものが貯まっていくのです。 お客様が来るとみっともないので、仕方なく私が片付けることもあります。 ごくたまに、カバンを部屋へ持っていくことはありますが、それは次の日の準備に必要なときばかりです。

どうしたら、着ていた服や持ち物をきちんと片付けてくれるようになるでしょうか?

まずは1つ、クリアしよう

自分の物は自分で片付けて欲しいですよね。我が家も同じような状況です。 洋服やカバンなど気になることは色々あると思いますが、一番気になることは何ですか?

私の場合は、サッカーの練習着を練習から帰宅後置いたままにしているのが一番気になっていたので、まず そのことから取り組んでみようと思いました。 そこで、これからは帰ってきたら練習着を自分で洗濯かごに出して欲しいこと、そしてお母さんが リュックからは出さないことを伝えました。 息子は「わかった」と了解してくれました。 最初のうちは「練習着出した?」と声をかけ、それでも出さない場合は汚れたままなのが気になりましたが、 手を出さないようにとグッと我慢しました。 次の練習に行こうとしたら、リュックに入ったままの練習着を発見する、そんなことが何度かありましたが、 ちゃんと出してくれた時には、「自分で洗濯に出してくれると助かるよ。」と息子に伝えるようにしました。 そのうちに段々と忘れないようになり、今ではたまに声をかけることもありますが、自分で出すことが習慣に なりました。

一つクリアできたので、今度は何に取り組もうかと考え中です。 このように、まず何か一つから初めてみるのはいかがでしょうか?

子どもの考えを聞きながら折り合いをつける

子どもには自分の持ち物をきちんと片づけてほしいですよね。 私の家でも、息子の持ち物がリビングのあちこちに置いてありました。 何度も片付けるように言っても、効果はなく、片付かない日々でした。

そんなある日、私は、息子が置いた持ち物につまずいて、転びそうになったことがありました。 幸い怪我はありませんでした。 ですが、他の家族が同じような状況で怪我をしないために、 「リビングに、あなたの持ち物を置くことについて話し合いたいのだけど、いいかな?」と聞いてから、 息子と話し合いを始めました。

持ち物を置くことについてどう考えているのかを尋ねると、疲れているからつい置いてしまうという答えでした。 「あちこちに持ち物を置くと家族が怪我をするかもしれないから、どうしたらいいかな?」と聞くと、 2階の部屋に持っていくのは、疲れて帰ってきたときは面倒だから嫌だという返事。 それではどうしようかと話し合いました。 息子は、リビングの隅1m四方の場所におもちゃを置いていました。 帰ってきたら、リビングのおもちゃで遊ぶから、このあたりに荷物を置きたいと言いました。 そこで、息子のお気に入りの場所の近くに、使っていない食卓用の椅子を置き、持ち物を一時的に置くことを 決めました。 椅子には体育着などの小物を、椅子の背にはランドセルをかけたりと、息子なりに工夫していました。 夜次の日の準備のために必要なランドセルなどを自分の部屋に持っていくようになり、持ち物をあちこちに 置くことはなくなりました。

今でも、帰宅すると、その場所に小物は置きますが、大きな荷物を置くことはありません。 家族が気持ち良く暮らすためにはどうしたらいいかを一緒に考えながら、子どもの考えを聞いて、折り合う ところを見つけて、いろいろな方法を試してみてはいかがでしょう。

我が家ルールでOK

リビングにお子さんの荷物が溢れると困っちゃいますね。

実は我が家では、ご相談とは正反対の息子の行動にいつも文句を言っていました。 私が自宅でしている仕事のために、帰宅すると息子はドロドロに汚れたユニフォームを着たまま、 カバンやスポーツバッグなどを全部まっすぐ自室に持って行ってしまいます。 「汚れ物は一旦脱衣場に置いてから2階に行きなさい。」と何度も言ってもです。 いつもは文句を言いながらも私が息子の部屋から洗濯物を発掘(?)して洗っていましたが、自分の物は自分で 片付けさせるべきと思い、ある日、意を決して 「洗濯して欲しいなら、下に持ってきてよ。持ってこないと洗わないからね。」と放っておいたら、 汚いまま次の日も持って行きました。

帰宅した息子に「汚くて臭くて、嫌じゃないの?」と尋ねると、クタクタな様子で 「嫌だよ。でも、この重たいバッグを階段の下で下ろしたら、もうダメなんだ。 玄関から一気に上がってこないとダメなんだよ。」と、疲れ切った声で言うのです。 そんな息子を見ていると、それ以上は言えなくなりました。

そこで、「自分のものは自分で・・」という私の中の「~すべき」を一旦横に置いて、どうしたら 疲れて帰ってきた息子が洗濯物を出すかを考えました。 いくつか試した結果、2階の階段の踊り場にカゴを置いてそこに洗濯物を入れるということに落ち着きました。 すると、他の子達にも都合が良かったのか、洗濯物を自分達でカゴに入れ、洗い上がった物は私がまたカゴに 入れて2階においておくというルールが自然とできあがりました。

私は「~すべき」と考えるタイプで、“正論”を印籠のようにかざして子ども達に要求してきました。 でも最近は、時と場合によって子どもの状況や気持ちを汲むことも必要と感じ、お互いにちょっと歩み寄った 「我が家流ルール」になっても良いかなと思っています。

お子さんと一緒に「我が家ルール」を考えてみてはいかがですか?

手本を見せて、"自分から・・"を待つ

息子さんが自分の物をきちんと片づけてくれると嬉しいですよね。

実は私も先日、靴下の脱ぎっぱなしが妻に見つかり、叱られてしまいました。 私も息子さんと同じように、「はいはい・・・後でね」と言い、すぐには片づけません。 曲がりなりにも、後で片付けようと思っていたので、人から言われてやると、やらされたと感じてやる気が 起きないのです。

こんな私ですが、例えば地域の子ども会などで、他所のお子さんたちと、身の回りの管理を一緒に考える機会が あります。 とはいえ、多くのお子さんはもうすでに、それが自分の仕事であることを知っています。 そして、私も人からやれと言われると、やる気が起きないことを知っているので、子どもたちには 「自分の意思でする」ことを大切にしています。だから、私は必要以上の助言や指示をする代わりに、 ひたすら私自身が自分の意思でやる姿を行動で示すようにしています。例えば、玄関を上がるときは 「靴を揃えてっと」、と呟きながら上がります。また、上着を所定の場所にハンガー掛けするときも、 「ハンガーに掛けてっと」、と呟きます。はじめは私の姿を真似て面白そうにやる子がいたり、中には 全くやらない子もいます。 それでも数ヶ月経つと、多くの子どもたちは私が見ていないところでも自然とやれるようになります。 自分の意思でやれるようになったと思える時です。

やらされている環境だと、なかなかやる気が起きないものです。 先ずは息子さんにやってもらいたいことを、親御さん自身が自分の意思で行動してみせるのはいかがでしょうか。 息子さんはきっと自分の意思でやりたいと思っているはずですよ。

息子にとってリビングは癒やしの場所でした

ご相談を読ませていただいて我が家の次男のこと?と思ってしまいました。

我が家の次男は、いくら注意しても帰宅後に荷物をリビングに広げるのを止めてくれません。 やさしく言っても聞かず、きつく注意をすれば「うっさい!!」と逆切れ・・・。 3人兄弟で一人だけこの状態。上と下は自分の部屋に持って行くのに・・・。 どうして次男だけそうしてはくれないのか? 言っても聞かないし言えば言うだけ険悪になるので次男と他の二人との違いを観察してみました。 すると、他の二人は、ゆっくりしたい時は自分の部屋で過ごしているのに、次男は圧倒的にリビングで くつろいでいる時間が長く、まるで自分の部屋に居るように転がってゲームをしていることに気付きました。 きっと、次男にとっては、リビングも自分の部屋もたいして違いがなく、家全体が次男のくつろぎ空間に なっているのかもしれません。

そう思って観てみると、気を張って帰って来て、「あー、疲れた。」と、少しでも早く開放感を味わいたくて 制服を脱ぎ棄て、かばんを背中から下して「はあ~」ってしてるように見えてきて、なんだかちょっと 愛おしくなってしまって、長い目でみてあげてもいいかなと思うようになりました。 また、きびしく注意をしても効果がなく余計な反発を買うのなら対応を変えて、「リビングの掃除をするのに 荷物がないと嬉しいなあ。」とか、「このどっかり置かれた荷物は何とかなりませんかね~。」とかクスッと 笑えるような言葉や雰囲気を心掛けながら伝えています。 大体はスルーされてしまいますが、たまには聞いてくれることもあります。 一時期は荒かった言葉遣いも時間をかけて伝え続けて、今は荒いと感じることもなくなっているので・・・。

直ぐには効果がなくても、次男がもう少し成長すればきっといつかは伝わるはず。 と思いながら、今もよりよい伝え方を模索しています。 子どもによっては時間がかかるかもしれませんね。

お子さんと話し合ってみましょう

せっかく片付けたリビングに、家族の物がドッと置いてあるとがっかりしますね。 誰の物でも「自分の部屋に持って行って!」と言いたくなります。 でも、小学生くらいの時って、たとえ自分の部屋があってもみんなが集まるリビングにいる時間の方が 長いですよね。 勉強もリビングでというご家庭も多いのではないでしょうか。 そうなるとやはりある程度の荷物はやむを得ないのかも知れません。

回答にもありますが、お子さんと何を、どこに、どんなふうに置いて良いかを話し合ってみましょう。 家族みんなでリビングのレイアウトを考えると、各自が自然に片付けるようになってくれるかも知れません。