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「どうせ、お兄ちゃんみたいに頭がよくないから・・・」

兄弟で学力など比べたりはしていないのに、下の子がすぐ 「どうせ、お兄ちゃんみたいに頭がよくないから・・・。」と言います。

自分は出来ないと思い込んでいるのか、やればできるのにモチベーションも上がらず、 何事にも消極的でもう少し「やってやる」というような意欲が欲しいのですがどうしたらいいでしょうか?

お母さんに褒めて欲しいのかもしれません

「お兄ちゃんみたいに頭がよくないから・・・」 親が考えてもいないような思いを子どもの口から聞くと、そんなふうに思っていたのかと戸惑いますね。 私はご相談のこの言葉から、下のお子さんはお母さんに褒めてほしいのだなぁと思いました。 そして、我が家の次男のことに思いあたりました。

小学生の頃、先生との三者面談があり、事前に「子どもの良いところを10個記入しましょう」という プリントをもらっていました。 「そういえば次男の良いところって何だろう?」と考えながら、素直、優しい、笑顔がかわいい…と 書いていくうちに楽しくなりました。 書いた内容を先生にも面談で伝えました。 たくさんあって先生もびっくりされていましたが、そばで聞いていた次男はもっとびっくりでした。 次男の行動に対して普段ダメ出しばかりしていた私が、こんなに良いところがありますと先生に伝えたからです。 私が自分をどう見ているのか、次男は気にしていたのです。  私が子どもの行動を喜んでいることを伝えたことで、次男は私から認めてもらったと思ったのでしょう。 というのは、面談以降、次男から「こうしたいけどいい?」と私に聞くことが多くなり、次男なりのやる気が 感じられるようになったからです。

子どものいいなと思う行動に対して、どのような伝え方をしていますか? 普段は忙しくて伝えていなかったり、伝えなくてもわかってくれると思っていたり、伝えるタイミングを 逃していたこともあるでしょう。 機会を見つけて、私のように第三者に伝えるところを本人に聞いてもらうなど、伝え方を工夫してみては どうでしょうか。この伝え方は本人だけに直接伝えるよりも、喜びは大きいようですよ。

不満や自信のなさも受け止めて欲しい

ご質問を読んでいて、自分の子どもの頃の気持ちを思い出しました。 私にも兄がいます。 学力ではなかったですが、私は子どもの頃よく兄と自分を比べて、兄の方が可愛がられていると思っていました。 それは、母が兄の世話ばかり焼いていたからです。 ことあるごとに私は母にそう思っていることを訴えていました。 ですが、母はいつも「何言ってるの! そんなことある訳ないじゃない?」と否定していました。 そう言われると私は安心するどころか、「やっぱり母は私のことが可愛くないんだ。」という思いが深まっていき、 やる気も自信もなくなっていきました。

大人になった今振り返ってみると、まずは「あなたはそう思っているのね。」と私の気持ちをそのまま 受け止めて欲しかったことに気づきました。 そうすれば安心できて、そう思ってしまう私の心の内を話せたり、また母の言葉も聞くことができたのかなと 思います。  お子さんとどのようにふれ合っていらっしゃいますか? まずはお子さんの言葉をそのままを受け止めてみてはいかがでしょうか。

子どもの得意分野を見つけて

我が家は男の子の3人兄弟。三男が同じような感じでした。  3人とも同じ学習塾に通っていた時のことです。 その塾は、年齢より上の学習課題が出来ていればご褒美のメダルが貰えるシステムでしたが、三男のメダルの数は0。 その理由は学習に対するモチベーション。 「どうせ、出来ないから・・・」という三男も、上の子と同じようにメダルが貰えれば「僕だって出来るんだ!」と 思うに違いない。 そう思った私は、メダル欲しいよね、と人参をぶら下げて三男を叱咤激励。 私の方が必死になって課題に取り組むように仕向け、何とかメダルを貰いました。 きっと、すごく喜ぶに違いないと思っていた私の予想に反して、三男はそれほどでもなかったようでした。 メダルを貰った時は嬉しそうにはしていましたが、メダルを飾るでもなく・・・。

その後も、三男のモチベーションが目に見えて上がるということはありませんでした。  それから数年が経ち、三男は勉強に関してはゆっくりマイペースのままですが電化製品やスマホの操作は 他の兄弟よりも習得が早く、なお且ついろんな機能を駆使するのに長けています。 そのことを伝えると、メダルを貰った時より嬉しそうにしていました。 私がスマホの操作に困っていると、「何、どうしたの?」と、聞いて助けてくれます。 その時の、三男には「俺、できる。」という自信とやる気を感じます。 自信のあることをしている子どもは何だか元気です。 こういう自信の積み重ねが他のやる気にもつながっていくのかなと、今では思っています。

つい、親は勉強のモチベーションを観てしまいますが、お子さんの得意分野を探してあげるのもいいのでは ないでしょうか。気付かないところの才能に、やる気スイッチが隠れているかもしれません。

好きなことの話題から、気持ちが前向きに

 親としては、やればできる子だと知っているだけに、お子さんの消極的な言葉は辛いですね。 私が所属する野外活動のボランティアでも同じような小学生の男の子がいました。 彼は何かにつけて「どうせ僕には出来ないから」と、口にする癖がありました。 私は何とか彼にはもっと意欲的になってもらいたいと思っていました。  そこで、彼の親御さんにご家庭ではそんなときにどう対応するかを相談してみました。 すると、彼は大好きな電車の知識なら誰にも負けない自信があるらしく、電車の話を聞いてもらった後は比較的、 気持ちが前向きになることがわかりました。 さっそく私も彼に電車の話題をふると、目を輝かせながらいろいろな路線名や駅名等を私に教えてくれました。 私は彼の得意分野を認めてあげようと思い、「〇〇君じゃないとここまで覚えられないと思うよ」と、伝えると さらに意気揚々と語り始めました。

それ以降も月日はかかりましたが、彼の電車の話を親身に聞いているうちに、徐々に他のいろいろなことにも 前向きに取り組むようになりました。 きっと得意分野を認めてもらえた嬉しさから、他にもいろいろやってみようという意欲に繋がったのだと思います。 それでも時々「どうせ・・・」の口癖が出るときには、電車の話題を持ってくるなどして、ひと先ず前向きな 気持ちを取り戻してあげるようにしています。  先ずはお子さんの最も得意とすることを見つけて、それを認めてあげるのはいかがでしょうか。

子どもがどう受け取るか、言葉に気を配る

 「お兄ちゃんの方が・・・」という息子さんの言葉を聞くと、「そんなこと全然思っていないよ」と 思いますよね。実は、うちでは末の娘が「どうせ私はバカだからね。お兄ちゃん達より 頭悪いもんね。」と いってはよく泣いていました。誰も何も言ってないのに、です。

 

正直なところ、ひとりっ子の私には、何が子ども達にとって差別や不満の種になってしまうのか今も分かりません。 ただ、娘に言わせると、私はときどき「ばっかだね~」と言って笑うらしいのです。 また、「お兄ちゃん達はこんなことしていたよ」と単純に事実を話したつもりでも、娘はその言葉の後に 「お兄ちゃん達は何でもあなた以上にできた。」という言葉が続くと感じるというのです。 叱られたときは必ずこの負の感情が襲ってきて、自分はダメだからこんなに叱られるんだ、と一層悲しく なったようです。

 

思えば、上の2人は同性の年子なので、何かにつけて比べられそうだと思い、2人に向ける言い方や 与える物などにも気を遣っていました。 それに比べ、 ちょっと歳が離れた娘にはそういった配慮は無かったかも知れません。 もちろん、私にも夫にも3人を比べてどの子が優れているとか、この子はダメだとかそんな思いは全くありません。 「ばっかだね~」という言葉も、男の子とは違うお茶目な失敗がかわいくて笑っていたのですが、 彼女の受け取りかたはそうではなかったようです。 娘の気持ちに気付いてからは、「ばっかだね~」の口癖には注意するようにしました。 また、夫や夫の兄姉からも子ども時代に気になっていた「比べられていると感じる言葉」を教えてもらい、 気をつけました。

こちらにそんなつもりは全くなくても、子どもがどういう風に受け取るかはわかりません。 こちらの想いだけでは無く、相手がどう受け取るかに気を配ることは、家族にも必要なのかも知れません。

【まとめ】

 何に対しても意欲的に向き合ってもらいたい、ほとんどの親はそう思うのではないでしょうか。 でもいくら子どもでも、いつもハイテンションで熱く行動できるとは限りません。 また、ちょっと凹んだときなど、身近な人と比べて「どうせ私は・・」と、卑屈な言い方になってしまうことって 大人にもあるような気がします。 時には子どもの弱音を聞いてあげませんか?そして、親が日頃感じている良いところを伝えてあげましょう。 凄いなって思った時には、即座に言葉にして伝える、応援のスタイルをその子の状態に合わせて様々に 変化させると、お子さんの気持ちもだんだん前向きになっていくのではないでしょうか。