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物をすぐに失くすので困ります

物の管理が苦手です。整理整頓ができず、すぐに物をなくします。
鉛筆や消しゴムといった文房具はしょっちゅうで、でもそのままにしておくわけにもいかず、 失くされるたびに買い与えることにも、うんざりしています。
物を失くさないようにするには、どうしたらいいでしょうか。

お気に入りの物は、きっと失くさない。

誰にでも苦手なことってありますよね。 私の息子は小学生の時、よく忘れ物をしていましたが、物を失くすことはほとんどありません でした。 それはきっと自分で選んだ物だったからかもしれません。 小さい頃から物の好みがはっきりしていたので、普段使う物はなるべく一緒に買いに行って 息子に選ばせるようにしていました。 どちらにするか迷ってしまい時間がかかることもありましたが、彼が決めるのを待ちました。 自分で選んだお気に入りの物であれば、子どもなりに大事に使うのではないでしょうか。
ただ、私たちも「あれ、どこだっけ?」と、物が見当たらないことってありませんか? そんな時のために、文房具だったら予備にもう1つ買い「これは、失くしてしまった時の ためだよ」と決めておくというのはいかがでしょうか。 予備の物も失くしてしまったら…その場合は失くして困る状態を体験してもらいましょう。 困るのは結局自分なので、だんだん自分なりに失くさないための対策を考えるようになるかと 思います。
子どもが不便さを味わってかわいそうに思う気持ちをぐっとこらえて、見守ってみては いかがでしょう。

苦手があるからダメなわけではありません。

うちの子も同じでした。 失くすたびに「どこにやったの?いつから無いの?」と怒っても、「気が付いたら無かった」と 息子はケロッとしています。 その態度を見てはまた腹が立ち、私はいつまでも小言を言っていました。
一度、担任に相談しようと思い授業参観に行くと、みんながノートに線を引いている時に、 息子はそれを黙って見ています。 隣の子が線を引き終わると、定規を借りて線を引きます。 授業後、私は隣の子に「さっきはありがとう。いつも迷惑かけてごめんね」と謝ると、その子は 「私が忘れた時、○○君は自分より先に貸してくれるんだよ」と言いました。 また別の子も「僕には消しゴム半分に切ってくれたよ。優しいよね」と話してくれました。 今まで私は息子のことを、学校でも迷惑ばかりかけているダメな子だと思っていましたが、 息子は片付けこそ苦手だけれど、友達思いの優しい子でした。
それからは息子を責めるのをやめ、誰にでも苦手なことはあると考え、息子の良い面を もっと探そうと思いました。 高校生になった息子は今でも片付けは苦手ですが、本人なりに工夫しているようで、 友達に囲まれて楽しい学校生活を送っています。

お子さんに聞いて、一緒に考えてみる。

失くされる度に「またか!」とうんざりしますよね。 また「学校で足らない物があるのでは?」とドキドキ・ハラハラすることもあるのでは ないでしょうか。
お子さんに「失くすことについてどう思う?」と聞いてみたことはありますか? もしお子さん自身が困っているならば、「どうすれば困らないようになると思う?」と 聞いてみて、自分で解決方法を考えてもらってはいかがでしょう。 どこが原因なのかをお子さん自身に振り返ってもらいながら、具体的な解決方法を考えてもらい、 一方で親としては準備等の環境を整えるサポートができると思います。
例えば、もし必要なものを把握しきれていなくて、失くしたことに気づいていない場合、 必要な物を絵でボードに描いて可視化することも有効かもしれません。 我が家の息子はそれほど物を失くすタイプではありませんが、小学校に入学したときに 日々必要なものが一気に増えたので、この方法を使って毎日物がそろっているか確認して いました。
もし「どうすればいいかわからない」というのであれば、日々の行動をたどることから始めて、 解決方法を一緒に考えてみてはいかがでしょうか。 親がドキドキしているように、お子さんも実は「また失くしてしまうのでは」と ドキドキしているかもしれません。 そうした気持ちも一緒に分かち合えると、より良い方法が浮かんできそうですね。

親子で持ち物の数や量を見直そう。

物の管理や整理整頓は、ぜひ子どもに身につけてもらいたい生活習慣ですよね。 でも大人でも苦手な人が多いからこそ、断捨離や片付けが人気なのではないでしょうか。
お子さんの持ち物について「もしかして数が多すぎるのでは」、と考えたことはありますか。 我が家も小学生の男の子がいますが、定期的に文具など持ち物の「要・不要」を親子で 見直して数を増やさないようにしています。 これでだいぶ物を失くしたり探すことが減りました。
きっかけは息子が小学校に入学直後の引っ越しです。 親が持ち物の片付け・整理を大々的に行い、引っ越し後も継続して持ち物を定期的に 見直すことで、息子も物の「要・不要」の作業を受け入れるようになりました。 今は物の数が限定されて定位置が決まっているので、出したものは片づけることが できるようになり、物がいつもの場所にないとすぐ気が付くようになりました。 持ち物もお気に入りを大事に使うようになりました。 しかも親がなまけていると息子から厳しい指摘が入るので、親も頑張って保たないと いけない状況です。
我が家の経験から、親子で物が多すぎないか見直すこともよいかもしれないと思いました。

親へのシグナル!?

我が息子も「失くし物大臣」。文房具などはもちろん、体操着を入れる袋や傘など あらゆるものを失くします。 私はその度に落胆と苛立ちに襲われて、息子をどうにかして変えなければと焦りが募るばかり。 転機は、あつらえたばかりの高価なメガネを失くされたことでした。 あまりのショックに怒る気も失せた私の頭をよぎったのは、もしかするとこの現象は親の 私へのシグナルかもしれない、という漠然とした思いでした。
そこでこれまでの自分を省みると、見えてきたのはいつも時間に追われてイライラし、 それでいて息子に対して完璧を求める、心に余裕のない姿でした。 私は息子に苛立って口うるさくなっていたことを詫び、この先失くし物をしないための策を 一緒に考えました。 そしてもう少しおおらかになって見守ることを伝えると、彼は安堵したような表情を 見せました。
息子はきっと物を失くしたくてそうしているのではなく、ただその時間を一生懸命に 過ごしていて、物よりも別のことに集中していただけなのでしょう。 そう受け入れられるようになると私自身が楽になり、相乗効果なのか、不思議と息子の 失くし物も格段に減りました。

物は仕方ないけれど、笑顔は失くさないで。

お子さんが物を失くしてしまったら、まず買い与える前に、親子で失くし物をしないために何が できるのか、話し合ってみることをおすすめします。
その子に合った方法でできることを試してみて、たとえうまくいかなくても子どもは日々 成長しています。試行錯誤するうちに、お子さんの意識はきっと変わることでしょう。 それでも難しいようなら、視点を変えてみる。
誰だって苦手なことはありますよね。 長所を伸ばすよう声かけをして、おおらかな気持ちで見守ってあげられるといいですね。 何よりも物は仕方ないにしても、笑顔だけは失くさないで欲しい。 それが私たち親の心からの願いです。