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やる気がない

:小学生6年男子、何事にもやる気が無く今後大丈夫か?と心配しています。
地域の野球チームに入っていますが、特に一生懸命やるでもなく、勉強でもやる気は見えない。この子の「やる気」は、どこにあるのでしょう・・・ これから迎える、高校や大学受験は大丈夫なのだろうかと不安になっています。

やる気になっている時をじっくり観察してみる

そうですよね。特に来年は中学生になりますので、親としてはより心配になりますよね。 いつになったら「やる気」を見ることができるのか…。
実は「やる気」は誰にでもあるそうです。例えば、ゲームする「やる気」も一つですし、掃除するのも「やる気」の一つ。 それぞれ「やる気」は色々な場面で出てくるそうです。であれば、お子さんの「やる気」が見えるまで観察してみてはいかがでしょう。 それも結構細かく、根気強く。もしかすると今まで見られなかった「やる気」が見られるかもしれません。
私は塾講師をしておりますが、当時中1生のバスケ部の男子生徒がいました。 おっとりしており、受け答えもぼんやり…お母さんからも心配されていました。 良い点が取れても大きく喜ばず、逆に悪い点を取ってもあまり反応する子ではありませんでした。 そんな中、ある日お母さんからの報告がありました。「部屋で一人、バスケの試合のビデオをずっと見ている。 それも独り言をぶつぶつ言いながら、イメトレをしている」と。お母さんは中学生になって初めて彼の「やる気」を見た瞬間だと言っていました。 そこからお母さんが彼のやる気を見守り、支援して、バスケ部でもずっとレギュラーとして活躍しました。
どこにお子さんの「やる気」があるか…部屋の中か、学校なのか、それともお風呂の中なのか…ジックリ観察してみることで、 お子さんの新たな姿を発見できるといいですね。

子どものやる気と親が期待しているやる気は違う

親の眼から見て勉強や運動にやる気が見えないと心配ですよね。私も同じでした。
でも、誰にもそれぞれやる気ポイントがあって、しかも、それは皆違うということ。 特に親がやる気になって欲しいと思う事と、子どもがやる気になる事は違うということに気づけた時のお話しをしたいと思います。
ある日の個人面談での事です。 先生から「お嬢さんは皆が嫌いなトイレ掃除を友達ととても楽しそうにそして丁寧にやってくれて助かっています」と言って下さいました。
家に帰って娘にその話をすると「友達と歌をうたいながら、デッキブラシに洗剤をつけてゴシゴシこすって水を流すと気持ちいいの!」と 「お母さんは先生からお話しを聞いて嬉しかったよ」と言うと目をキラキラさせて満足そうでした。 それをきっかけに、娘を良く観察していると、「楽しいと感じる事」にやる気があり、それがお菓子作りや料理だと気づいたので出来るだけ、 その機会を作って任せてみました。任せてみると料理のレパートリーも増えて父親と弟からも大絶賛。
それまでの私は、親として偏差値の高い学校に進む事が娘の幸せと思っていました。 なので、勉強や運動にストレートにやる気になって欲しいと願っていたのですが、娘がやる気になるのは「楽しいと感じる事」でした。 そこに気づけた事で家族の空気が良くなりました。

「やらない気」とバイバイする方法を考えてみる。

子どもたちがダラダラしているように見える時を観察していると、「やる気」の反対の「やらない気」を発しているように感じます。 この「やらない気」を発しているのはどんな時だろう?と観察してみると、他にやりたいことがある、空腹、眠気、 だるさ、がやらない気を作っているようです。あとは、興味が持てない時、ちんぷんかんぷんな時でしょうか? このやらない気を発する子どもたちのメッセージはなんでしょう?
まずは「大人が押し付けたことはやらないよ!」ですね(笑)。 なので、私たち大人も、一緒に興味を持ったり、楽しんだりして、子どもに、やってみようかな?おもしろいかな?と思わせてみる工夫をすると、 やらない気が少しずつ消えていく気がします。 あとは、ついていけなかったり、置いてきぼりを感じていたり、そして、そのことに気づいてもらえなかったりする時も、 やらない気が出てくるようなので、ペースを合わせてあげるか、それが無理な場合は、さりげな〜く他の時にフォローしてあげると、これまた、 ちょっとやってみようかな?の気が登場するかもしれません。
野球チームに入っているとのこと、やる気はないように見えるけど「何かを続けている」って、凄いなと思います。 お子さんは、きっと、何事にも平常心で取り組むことが出来る子なのかも知れませんよ!

長〜い目で見て

我が家の次男はただいま中学3年生。まさにそんな感じの子。エンジンがかかる瞬間はごくごく稀で、私の知る限りで2回だけ。 なぜ?悔しくないの?勝ち取りたいと思わないの? のーんびり、淡々としている感じ。上の2人の兄姉に比べると、やる気が湧いてくる機会が稀すぎて、心配になるほどです。 やきもきするのも疲れるので、「大器晩成、大器晩成」と唱えて見守っております。
ただこの性格、良いところもありまして、目立つほど上手くはないけれど、小学生から続けて来た野球では、ピッチャー。 打たれても仲間がエラーしても全く動じない。瞬間に火がつくような高いモチベーションは無いのですが、チームの中ではその性格が重宝されています。
やる気の起伏がないということは、やる気の反対の状態になる事も稀わけで…自分なりのやる気を本当に必要な時にだけに発揮しているとすれば、 なんて燃費の良いマインドなのでしょう。
今、親として思うのは、やる気の起伏がない分、着々と、気づけばいつの間にか、兄弟の中の誰よりも一番遠くにたどり着くのかもしれない。 とそんな気さえしています。親は余計なこと言わず、子どもを信じて長い目で見守っているだけで充分なんじゃないかな、と思うのです。

親はコーチになって将来を一緒に考えてみる

お子さんの今後を心配されている親の思い、思春期の入り口の男の子の「やる気」を考えて見られるチャンスかもしれないですね。
大きく二つの視点から考えてみることをお薦めします。一つ目は、ハートフルコミュニケーションの学びの中でも紹介されているエニアグラム。 人の生まれ持った気質を9つのタイプに分類して見てみること。 すると、親と子のタイプの違いで、子どもはそれなりにやっているのですが、親にはそう見えてない場合があることが解ります。 タイプの違いを理解すると、子どもの性質の特徴を活かしての親の接し方の工夫もできそうですね。
二つ目は、親がコーチになってお子さんの将来やりたいことを聞くこと。 今までに「やる気」が感じられた時のこともしっかり認めてあげ、さらに親と子のタイプの特徴を活かしながら、 お子さんが将来やりたいと思っていることを引き出して、それをサポートしていく・・・親コーチの出番ですよ!
淡々と日々、自分のすることをこなされている息子さんも私には素敵に思えます。 さらに、自分の将来を考えてみることで、もっとやる気がでたり、モチベーションが上がったりすることもあるように感じます。 是非、親がコーチとして、お子さんの向かいたい先や、そこへ向かっていくために今、することは何か?など一緒に考え、 焦らずにゆっくりとお子さんの思いを聴き引き出してあげる、親の思いも伝える、など、コーチングでお互いの成長のチャンスにしてみてはいかがでしょう。

子ども自身が望む未来を

子どもの「やる気」って親が期待していることは違うところで発揮されているのかも知れませんよ。
会話から上手に子どもの「やる気」を引き出して、それをサポートすることで、子ども自身が望む未来を一緒に描けたら素敵ですね。