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子どもへの暴言が止められません。どうしたら冷静でいられますか?

小4の娘がいます。 私と違ってのんびりしている娘を見ているとイライラして暴言を吐いてしまいます。 あらゆることが気になって、いけないとわかっていても自分を止めることができません。 つい、暴言を吐いてしまい言い過ぎた自分が嫌になります。どうしたら冷静になれるのでしょうか?

子どものいいところを探してみる

つい言い過ぎてしまって嫌になってしまう事ってありますよね。 私も言い過ぎて反省した事がよくありました。自分自身をどうにかしたいという思いから、私の中にある暴言スイッチを探してみました。その日から自分観察です。 観察してみると、お茶をこぼす、お皿を落として割る、なかなかお風呂に入らない、声を掛けないと音読をしない・・等、沢山の暴言スイッチが見つかりました。 娘の立場になってみれば、こんなにしょっちゅう言われたら嫌になってしまうと思いました。ですが、解っていてもスイッチを切る事が出来ないのです。 ところが、当時たまたま読んでいた本の中にあった言葉が私の中でヒットしました。「子どもの好きな所や良いと思う所を声に出そう!」 これだと思い即実践。 まずは娘の良い所探し。笑顔が可愛い。のんびりしているように見えてもランドセルの中や筆箱、机の引き出しの中は綺麗に整頓されている。いくつか解ったところで次は声掛け。 「その笑顔可愛い~」や「整理整頓が上手ね~」と声を掛けていくと、娘の笑顔が増えて家の中の空気が変わっていくのを感じました。 とても心地良かったので続けていくと私のスイッチもいつか切り替わっていました。

ご自身を認めてみる

子どもに暴言を吐いて反省する、その繰り返しに悩んだ時期が私にもありました。その状況を変えたいと思って本を読んだり講座に行ったりしました。その中で出会った『ダメな子はひとりもいない、ダメな子だと思っているアナタがいるだけ』という言葉にハッとさせられました。私は、子どもそのものではなく、子どものダメなところばかりを見ていたのです。「これからは子どものいいところを見よう、そしてそれを伝えていこう」と思いました。ところがいざ良いところを見つけようと思ってもなかなか見つけることができません。ちょうどそのころ、コーチングを受ける機会があり、そのことを話しました。するとコーチは、『お子さんや自分のために変わりたいと思っているのですね』、『お子さんと楽しい会話もたくさんしていますね!』と私を認めてくれたのです。私はできない自分を責めていたのに、私のできているところを見つけてくれた。とても安心しました。そこから私は、これまで以上に自分を認め始めたと思います。自分のことが認められるようになってきたら、子どもの良いところも見えるようになってきました。そして思った時に心から伝えられるようになっていきました。自分を変えたいと思うあなたにも素敵なところがたくさんあると思います。ご自分の良いところをいっぱい探して(他の人から言ってもらえると尚嬉しいのですが)娘さんの良いところもいっぱい見つけて伝えてあげてくださいね!きっと素敵な関係になっていくと思います。

より具体的に伝えてみる

子どもとの関わりでイライラしたり、きついことを言ってしまったりすることありますよね。言ってしまって落ち込み、口からでるのは「言わなきゃよかった」の反省の二文字。そんな私が子どもとの関わり方でヒントを得たのは、夫と子どもとのやりとりでした。 かつて我が家では、出かけるときになるとなぜか誰かがイライラして、楽しいはずのお出かけが息苦しいものになっていました。 外出の時夫は「出かけるぞー」と一言。それは今すぐ出発するということです。 ところが子どもはそこから準備を始めます。これではお互いの出発時間にギャップがある。待たされたと思った夫はイライラ。子どもが、準備して車に乗り込むころには、イヤーな雰囲気が出来上がっています。そんなやりとりをみていて、私はそのギャップを何とかしたいと思いました。そして、やったのはすべてを具体的にすることでした。 まず、夫に対しては出発時間を決めてもらうこと。決めた時間までは待つこと。 子どもには、出発時間までに支度をすることと、集合場所はリビングであることを伝えました。 たったこれだけの事でしたが、夫は自分が決めた時間なので待っている間イライラせず待てるようになり、子どもは、時間を気にしながら支度をすることを学びはじめました。少しずつ以前のような重苦しさがなくなり家族で楽しく出かけられるようになりました。ギャップを埋めるための具体化がイライラをなくし、穏やかな関係になっていきました。

のんびりした行動の結果を体験し、子どもは育ちます

共に生活をする家族が自分と違うペースだと、イライラすることがありますよね。でもどうしてイライラしてしまうのでしょう。何も進まないと思うからでしょうか、それとも何かに間に合わないと焦るからでしょうか。 でも、ちょっと立ち止まって考えてみてみませんか?それらののんびりした行動の結果は誰の問題なのでしょうね。例えば、出かけるのが遅くなって遅刻してしまうこと、十分な準備ができず忘れ物をしてしまうこと。それらの結果を引き受けて、残念な気持ちになるのは、お母さんではなく、娘さんではないでしょうか。つまり、のんびりした行動と結果は、娘さんの問題だと思うのです。行動の結果が自分で残念なものになっていると実感すれば、娘さんは自分から行動を改善していくだろうと、少し長い目で見てみてはいかがでしょうか。お母さんは、今すぐ娘さんに変わってほしいと思っていますね。だからイライラして、暴言が出てしまうのです。娘さんはまだ発展途上。まだ先は長いです。 私も以前、子どもがのんびりしていて宿題になかなか手を付けずイラっとすることが多々ありましたが、「まあこれで宿題ができなくて先生に注意されたり、朝出る直前に取り掛かって朝ご飯を食べられなくなったりするのは、私じゃなくて子どもだからいいか。」と思うことで冷静になることができました。

お子さんの立場にたって想像してみる

子どもと性格が違う…そうは解っても中々すべてを受け入れることは難しいですよね。塾講師をしている私も以前は「なぜ宿題をやってこないのか」「なぜ授業中平気な顔で私語をしているのか」「まわりに合わせないのか…」などとイライラしていました。でもこちらがイライラしながら伝えても相手に伝わらないことがほとんどでした。 そこで、やってみたのが「自分と生徒の立場を変えて再現してみる」ということでした。自分自身がどのような態度でどのような口調で伝えているのか、生徒が座っている椅子に座って想像しました。すると確かに「あぁ、そう言われるとムカつくな」と自分自身思い、反省もしました。実際生徒からも「言い方がキツイ」と言われていましたから(笑)。それからです、どういう言葉でどういう言い方をしたらより伝わるかを考えるようになったのは。言葉を変えたり、目線を合わせたり、いろいろ工夫を重ねました。 お母さんも、一度娘さんの椅子に座って自分がどう伝えているのか想像してみませんか?相手の立場になってみれば新たな発見があるかもしれません。その発見がお母さんを冷静にしてくれるはずです。

ポイント

性格や気質が違うとどうしてもお互い理解しがたいことがあるかもしれません。それでもお母さんご自身や家族ができることはたくさんあると思います。方法は一つではありません。一つ試してみてダメだったら新たな一手をしてみましょう。きっといつかお母さんやお子さんにとってベストな方法があるはず。一緒に探してみませんか?