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嘘をついてお金をためていました

塾に行くたびに「ジュース買うから200円頂戴!」と要求。 後からわかったのですが、実際はジュースを買わずにカードゲームを買うためにためていたようです。 どう接したらいいか困っています。

お金の使い方を話し合うチャンスです

思っていたのとは違うお金の使い方。 少額でもわかった時はどんな気持ちになりましたか?私なら嘘をつかれたとがっかりしそうです。 我が家でも学校で使うもの、本や必要なものは親が購入していました。お小遣いは決められた金額で過ごすことを理解させたいと、痛切に感じたのは地元の秋祭りに行った時でした。 少額ならあまり気にも留めなかったかもしれませんが、次から次へと物を買いたがる子どもに対して、お金の使い方について話し合わなければならいと感じました。 長男が小4、長女が小1の頃です。
まずは夫婦でお小遣いについて決めました。 小1=100円からスタート。学年があがるごとに100円ずつアップ。自分の欲しい物をお小遣いで買う。 高額な物はお小遣いを貯める、またはクリスマスプレゼントにするなどです。 その後はそれぞれがお金を貯めてお友達のプレゼントを買ったり、母の日にカーネーションをプレゼントしてくれたり、工夫してお金を使っていたように思います。
お小遣いについて具体的に話ができる今の状況を利用して、お金の使い方を伝えてみてはいかがでしょう。 お小遣いは本来子どもに任せてお金の使い方を学ぶためのものです。 お金の使い方に親なりの考えがあるのであれば、それを伝えておくことが大切です。

子どもの話を否定せず聞いてみる

お子さんとどう接して良いか考えてしまいますよね。
我が家では、日頃から子どもと話しをする事を大事にしました。 なぜそうしたかと言うと学年が上がってくると自分の欲求を満たすために隠しごとや嘘をつくことが増えてきたように感じたからです。 成長した証拠なのかもしれませんが、息子が本当に困った時に話が出来る関係性は作っておきたいと思ったからです。 そのころ、一番もめたのが帰宅時間。5時の鐘が鳴ったら帰る約束がぜんぜん帰ってこない。 帰ってくるなり私の感情が爆発して「なぜ約束が守れないの?」から小言が始まり、息子の気持ちは聞けませんでした。 聞き上手なママ友のアドバイスで、自分の感情を横に置いて「そうだよね」と、受け止めて聞くことにしました。 簡単ではありませんでしたが、日ごろの他愛のない会話で気持ちを受け止めるようにすると、息子は気持ち良く話してくれるようになりました。 それ以降帰宅時間が遅くなった時は「今日は何かあった?心配してたよ」と私の気持ちも伝えてみました。 すると、「帰り道にカエルがいたから捕まえてた」と話をしてくれるようになったのです。 そのころから、心配な気持ちが伝わったようで帰宅時間でもめる事もなくなりました。
否定せずに聞けるようになったお陰で困った時も話をしてくれました。 宿題を忘れたり、ゲームの時間をごまかしたりすることもたまにありましたが、大きい問題に繋がらない限り息子に任せて大丈夫と思え見守れるようになりました。

お互いが納得するルールを作る

子どもに嘘をつかれると、ショックですよね。『嘘をつかなくても、ほかにもやり方があったんじゃないかな?』など一緒に考えることができたらいいですよね。 お小遣いのルールもお互いに確認しあえるといいですよね。 うちもいろいろなことを経験しながら我が家のお小遣いのルールを作っていったように思います。
小学校の中学年くらいからお小遣いを月に一度定額で渡していました。少し値の張るものが欲しいときは、お小遣いを貯めて買うようになりました。 逆にお小遣いを使ってしまって、欲しいものが買えずに我慢していることもありました。 自由な反面お金の使い方を子どもなりに学ぶいい機会になっていたように思います。 学校や塾で使う文房具や必要と思われる軽食代などはお小遣いとは別にお金を渡す約束にしていました。 お小遣いで立て替えてられる時は、後でお金を渡したり、立て替えられないときは先におおよその金額で渡したりしていました。 後でレシートで精算するので、どうしてももらえない時以外は、レシートを必ず持ち帰るように伝えました。 子供たちが高校生と中学生になった今も、後でレシートを見ながら『これはお小遣いから出しなよー。』などと話し合う楽しいひと時となっています。

子どもに信じて任せてみる

今、お子さんのお小遣いは定期的に定額で与えていますか。 子どもに嘘をつかれることはとてもショックですが、まずはへそくりまでしてカードゲームが欲しかったお子さんの気持ちをじっくり聞いて受け止めましょう。 そして、これを機会と捉え、どれくらいの頻度でいくらくらいが妥当なのかをお子さんとしっかり話した上で、決まった額のお小遣いを決まった頻度で渡してそれ以上は何も与えないこととし、 どう使うかの管理をお子さんにすべて任せてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、後々飲み物などの必要なものを買うためのお金を残さずに、カードゲームなどの自分の欲望にすべてのお小遣いを使ったりすることも起こるかもしれません。 親としてはハラハラする状況ですが、そこはじっと我慢し、決して追加のお金を与えることはせず、どのように子どもが対処するのか見守りましょう。 親から見ると塾に行く時の飲み物であるジュースと遊ぶためのカードは全く別物でも、お子さんにとってはどちらも欲しいものには変わりないですよね。 欲しいものをどうしたら手に入れられるのか、必要なものにどう回していくのか、子どもが自分で考える機会を与えてみませんか。 信じて任せてみましょう。

騙されたと思わせてみる

確かにどう接したほうがいいか、悩みますよね。詰問したほうがいいのか、それとも放っておいたらいいのか…。 ここは一度、「お子さんに騙された」と思わせておいて、経過を見るのも手かなと思います。
ジュースを買う目的のはずなのにカードを買うということは、いつかは親御さんが思っている以上にカードが増えているということですよね。 「あれー、このカードいつ買ったんだろう」や「前に比べてカードが増えているけど、どうしたの?」など聞いてみてもいいかも。 言われた相手は勘付かれていると思うので、その後の行動を考えてくれます。 私は塾講師をしていて、宿題をチェックするときにたまにこの手を使います。生徒に課した宿題で明らかに答えを写している時があり、すぐにわかります。 「答え写しているだろ!」と言っても「写した」とは言わないので、「先週の授業の時はほとんどできなかったけど、できるようになったね!」「じゃあこの問題も解けるよね、やってごらん」など 生徒ができる前提で接しています。その時の生徒は戸惑っていますが、その後はちゃんとやってくることが増えます。 相手のことを信用していて、相手がどう考えるのかを観察しています。 経過を見て、時期が来たら「そのカードどうしたの?」と冷静に聞いてみてください。きっとその時にお互い納得できる解決策を見いだせると思いますよ。

まとめ

子どもが嘘をついてしまった時、親はどんな対応をすれば迷いますよね。 でもお子さん自身も考えがあっての行動です。 その行動に対して、親がどのように接するべきか今一度立ち止まって考えてみましょう。 親子、家族にとって納得できる方法を探してみてください。