1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 学童期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小2の娘がクラスの攻撃的な男の子のせいで学校を怖がります。

同じクラスにじっとできない攻撃的な男の子がいて、たまに被害を被っています。最近、学校に行くのを怖がるようになってきたので心配です。

まずは先生に相談、連携して体制を整える

我が家の娘も小1の時に同じような経験をしたので、心配なお気持ちとてもよくわかります。娘の場合も、かっとなると手や足が出る男の子がクラスにいました。娘は正義感が強い性格から彼の行動に口を出していたりしたので、逆に攻撃の的になってしまいました。担任の先生はというと、彼に振り回されて他の子を見る余裕がなかったようでした。 ある時には彼の行動を娘が止めにはいったのに、むしろ連帯責任にされて叱られたとも聞き、私は先生を信じられていませんでした。次第に娘は「○○君に取られちゃう」と、可愛らしいものを持っていかなくなりました。 もしあの時にもっと頼りになる先生だったら、まずは担任に相談していたと思います。娘の気になる発言を連絡帳に書いて先生に知らせたり、時には先生に直接お電話をして娘の気持ちを伝えたりするなど、私が把握できる娘の心理状況を先生と連携するように働きかけていたでしょう。また先生からも状況の報告を随時もらえるようにし、家でも学校でも娘の恐怖心をフォローできるような体制を作っていたと思います。 そんな娘も小3になり、実はその男の子とまた同じクラスになったのですが、担任の先生が頼れる先生ということもあり、面談で当時の状況を伝えた上で、何かの際はすぐに連携できるようにしています。娘も、たまに先生からも「何かあればすぐに言うんだよ」と声をかけてもらっているそう。また、彼も年齢を重ねて少し落ち着いたこともあり、今は毎日楽しそうに学校に行っています。

子どもの心に寄り添い解決策を探す

私の次女も小学2年生の時に同じような経験がありました。 娘は感受性が人一倍強い子なので、ある男の子のみんなへの暴言を怖がり、学校に行きたくない…とまで思ってしまったようでした。こんな時、「気にしないで」「大丈夫。平気だよ」「◯◯君も悪気はないんだから」などという言葉は、娘の怖さを少しも和らげることができませんでした。却って「お母さんは私のこの気持ちをわかってくれない。」と思ってしまったようです。その時、娘の悲しみや寂しさ、怖さや怒りを沈めるためには、まず話を聞き、その感情をしっかり受け止めなければいけないということを学びました。そして、「先生には言って欲しくない…」という娘の願いを受け取りながらも、水面下でできることはないかしら?と考え、ここはやはり(こっそり)先生に相談しました。その後、先生はホームルームの時に、「人を傷つける言葉を言わない」という話を、名指しではなくみんなにしてくださったそうです。 まずは、お子さんの話を聞き、思いを十分に受け取り、彼女の思いを先生に伝えて相談してみたらいかがでしょうか?心のつかえがとれて、楽しい学校生活が送れますように。

男の子の気持ちを親子で推測し、観察してみる

学校に行くのを怖がるのは、お母さんも心配ですね。まずはお子さんの気持ちを聞いてしっかり受け止めてあげてください。その上でその男の子が攻撃的になる原因がわかると良いですね。子どもは自分の気持ちをうまく言葉に出来ない反動で、攻撃的な態度になることもあります。暴力はいけない事ですが、男の子にとってその行為は何か意味があるのでしょう。男の子がどんな時に攻撃的になるのか、どんな時は比較的落ち着いているのか、お子さんに聞いたことはありますか?男の子の気持ちを親子で推測し、観察してみるのはどうでしょう。 また、お子さんがその男の子の立場だったら、お母さんがその男の子のお母さんだったら、どうしてくれると嬉しいですか?親子で相手の立場になった時の話し合いも有効かもしれません。そしてお子さんにどうしたら良いと思う?と本人の気持ちや考えを引き出してあげてください。例えば、男の子が落ち着いている時に、会話をしてみるのも一つの方法かもしれません。 怖がる視点から推測・観察する視点に意識を変えると、お子さんにも新たな気づきと気持ちの変化があるかもしれませんね。

コミュニケーションを深め、成長の機会にしてみては?

お母さんのお気持ち、お察しいたします。 被害を被ったり、学校に行くのを怖がるようになってきたりの状況には、何らかの対応が必要のように思われます。何かある時こそ、”成長のチャンス”とも言ます。チャンスとして活かすために何ができるのか、一緒に考えてみましょう。 まず、お母さんが心配に思うことを、小さなことでも書き出してみませんか? ご自身で対応できること、先生やママ友、さらに男の子の保護者の協力が必要なこともあるかもしれませんね。みなさんとコミュニケーションを深める機会になるかもしれません。 そんな中で、事実をしっかり把握されることをおすすめします。そうすることで、いじめがないかも確かめることもできそうですね。 また、お子さんの全面的な味方として、聞き役に徹して、子どもの言い分・どんなことが怖いのか・どうなったらいいと思っているのかなどをしっかり聴き、お子さんとのコミュニケーションを深める機会にもできそうですね。 可能でしたら、男の子の保護者とも普段の挨拶を大切にし、苦情ではなくお互いの成長を願っているスタンスでコミュニケーションを深める機会もつくるというのはいかがでしょう? そう考えることで、お母さんの対応も見えてきませんか?コミュニケーションを深め、成長のチャンスとされますように!

気持ちを受け止めて一番の味方になる

お子さんが学校を怖がるようになってくると、お母さんとして心配になるのも当然ですよね。こういう時についつい親は、「気にない、気にしない。」「相手にしなければ、そのうちその子もあきらめるでしょう。」とか、その場しのぎの言葉を言ってしまいがちです。私もそうでした。でも、お子さん自身も自分なりにいろいろと対応を考えて試してみて、それでも状況が改善しないから、親に相談しているのかもしれません。まずは、お子さんの困っている、怖いと感じているその思いをしっかりと受け止めてあげてください。それだけで、お子さんは安心すると思います。その後、先生と連携して体制を整える、先生に話すのを嫌がる場合はこっそり相談するなど、ここは是非先生に力を貸してもらいましょう。一方で相手の子の気持ちを推測してみる、ママ友など周囲の人とコミュニケーションを取るなど、状況を客観的に眺めてみることも役立つかもしれません。 何より大切なのは「何があってもあなたの味方だよ」と親がはっきり伝えること。そしてお子さんの持っている力を信じましょう。