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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

できないと自分をたたきます。

小2男子です。宿題など自分が出来ないことがあるとイライラして「も~!わからん!!」と言いながら、自分を自分で叩いてしまいます。そういう時に、どんなふうに声を掛ければよいか分かりません。

愛をたっぷり感じてもらいましょう!

成長と共に色々な感情が出てくるので、どう対応したら良いか悩みますね。私は、子どもと接する仕事をしていますが、子どもが自分を叩く時は、自分を否定する言葉が出てくることが多いのです。自分は勉強ができないと劣等感を感じているのかもしれません。怒られてしまって、「僕なんて・・・」という感情を持っているかもしれません。そんな時は、愛情をいっぱい伝える事だと思います。子どもを認めることです。大きいことじゃなくてもいいのです。前回より上手になった所、うまくいかなくても練習している事、優しい気持ちなど、子どもをよく見ていたら、たくさん見つけられます。そして、具体的に伝えます。「とてもがんばってるね。」だと、自分はがんばっていないと思っている子どもは信じてくれないのです。何をがんばっているか具体的に伝える事が大切です。仕事でこのように接して自分を叩くことが少しずつ減っていった子がいました。大切な存在だよ!ということを伝えたり、話をじっくり聞いたり、子どもが愛を感じられるよう、子どもの気持ちを考えながら接してみてください。自分はがんばっているんだ、自分は自分でいいんだ、子どもがそう感じられることが大事なのかなと思います。

結果よりもプロセスを認める

自分を叩いてしまうお子さんを見るのは親としては辛いものですよね。しかし、何が出来るか一緒に考えてくれるお母さんがいてくれたら、お子さんは嬉しいですね。私は子どもの頃上手くいかない時、物に当たることがありました。そんな自分の姿を見せたわけでもないのですが、娘も全く同じ...イライラしながら出掛けた跡には物が散乱しています。それを見て私が思い出すのは、一人で片付けているときの虚しさです。子どもの頃はすぐに出来るようになることもあれば、なかなか上手くいかないことにも出会います。上手くいった結果だけが良いことだと感じると、上手くいかないことがもどかしく感じるのです。お子さんは自分を叩いてしまうほど、「もっと出来るようになりたい」という気持ちが強く、見方を変えるとそこに「やる気の芽」を見つけることができます。お子さんが宿題に向き合い頑張っていることを認めて、何か手伝えることがないか聞いてみると良いかもしれません。自分で解決出来るかもしれませんし、もしかしたら人の手を借りることが必要かもしれません。お子さんとのやりとりの中で、出来るようになっていくプロセスを楽しんで欲しいと思います。

言葉にしてからの別方法を探す

「○○ってことかな?」「〇〇みたいだけど、どうかな?」「算数が難しいけど、国語はどう?」など親御さんから言葉を伝えてみてください。子どもは周りの大人、特に親から言葉を学びます。息子さんのイライラを分析すると同時に自分を表現できる言葉が身に付きます。それができたら、「自分を叩いてしまうこと」を別の方法で発散できるように一緒に探してみましょう。「そのイライラってどうしたらなくせるかな?」と聞いてみて、息子さんの考えに一緒に付き合ってみることで新たな発見があるかもしれません。「一回勉強を止める」「水を飲む」「ゲームをする」などなど出てくると思います。うまくいかないことを言葉で共有することと、解消方法を一緒に探してみること。まさにコーチングの第一歩です。焦らずじっくり取り組んでみませんか?

気持ちをシェアしませんか?

わが子が自らを叩いたり傷つける行為は、まるで自分ごとのように親の心も痛みますよね。わが家の娘が小学生の頃は、勉強で分からない時やピアノの練習で思うように弾けないと、直ぐに「ママ~!」とお呼びがかかりました。「すぐに親を頼らないで、少しは自分で考えてよ」と思ったものです。その点、質問者さんのお子さんの場合は、「自分でなんとかしよう。出来るはず。」という気持ちを強く感じて頼もしいですね。同じ小学生でも、子どものタイプによってちがうものだなぁと再認識しました。今では、子どもに呼びつけられても即親が役に立つことも少なくなってしまいましたので、お呼びがかかる事も少なくなりました。でも、たまに声がかかる時があります。そんな時は、先ずはそのイライラや怒りの気持ちをじっくりと聞いて「そうなんだ…それは、くやしかったね。」とか「腹立つね〜」と気持ちを受け止めます。そして、すかさず「実はお母さんも今日ね…」と、自分のイライラの気持ちを打ち明けたりします。他にも、同じような気持ちの人がいて一緒に憤慨していると、不思議なもので自分の怒りやイライラが相手とシェアされて薄まっていくのか、少し収まったりするものです。お子さんの「も~分からん!」が聞こえたら、お母さんも「あ~もう、夕飯何にしたらいいか全然分から〜ん!」とか、一緒にイライラをシェアしてみてはいかがでしょう。じゃあ、ちょっと一緒にお菓子食べて休憩でもする?などと、誘ってみてあげてください。

思うようにならない時の対処法を色々考えてみましょう

うちの息子は、自分自身を叩くのではなく「なんで そうなるの?」「こんな問題分かるわけない!」と私に当たっていました。人間的に未熟だった私は「何でお母さんに怒るの?お母さんのせいじゃないじゃん」などと言って、突き放したり、バトルを繰り広げたりしていました。息子さんの場合、自分自身で何とか発散しようとしているのですよね。そうした姿を見せるのは、きっと甘えられるお母さんだからだと思います。とはいえ、イラついた息子さんを見るのは、辛いですよね。そんな時は、ギュッとして「ムカついちゃうよね」とその気持ちを受け止め、少し落ち着いたら「○○君は、お母さんの宝物なんだから、叩いたら、お母さん悲しいな」とお母さんの気持ちを伝えてみてはどうでしょう。そして、息子さんの気持ちも、言葉にしてもらう…。 また、分からない問題に向いている目を少しそらすよう声をかけてみるのも良いかもしれません。「分からなくて腹が立っちゃうよね。よし、一回休憩しよう。甘いもの頭に入れよう」とか「○○君、あの問題はバッチリ出来てたよね」など…。子どものうちに、困った時、つまずいた時、腹が立った時に、どんな対処をしていくかという経験を沢山積むことで、自分はこうしたら落ち着く…という方法を導き出せるようになるのでは…と思います。息子さんと一緒にいろいろ考えてみては?

ポイント

「あなたが自分を叩くと、お母さんは自分が叩かれているよりもっと心が痛むな」そんな親の気持ちを、優しく素直にお子さんに伝えるのも良いかもしれません。子どもが自分のイライラ、もやもやとどう付き合っていけばよいのか?きっとこれから先の長い人生のなかで私たち大人と同じように、幾度もそんな気持ちと出合いながら、自分なりの解決方法を見つけて行かれるのだと思います。自分の感情をまだ充分に言葉で説明できないうちは、ぜひ「どうしたの?」「お母さんに手伝えることありそう?」「お母さんはいつもあなたを応援しているよ。」と、お子さんの気持ちによりそってあげることが、お子さんの気持ちの安定につながると思います。