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小1女子、通信教育が溜まる一方です

友達の影響もあり、自分がやりたいと言い始めて1年間分の料金を払った通信教育ですが、全く進みません。どうしたらよいか悩んでいます。

まずお母さんの気持ちを整理する

通信教育の教材がたまるという悩みをお持ちのお母さんは多いと思います。「どうしたらよいか悩んでいます」とありましたが、具体的な悩みは何でしょうか?お子さんと話し合う前にお母さんの気持ちは整理できているでしょうか?お母さんは通信教育を続けさせたいのでどうすれば良いのか?それとも、やめ方・やめた後の対応に悩んでいるのでしょうか?例えば、通信教育の内容が良いので続けてほしい?学校の勉強だけでは不安で何かやって欲しい?途中で投げ出すことに心配している? 1年間分の料金が無駄になる事に納得がいかない?など。親の学習への考えを伝えることは悪いことではないと思います。私も過去に似た経験をしましたが、その時は自分の気持ちを整理しないまま話して、子どもの気持ちを聞くどころか、私ばかり話していました。結果、子どもから本音どころか言葉すら出てこない事もありました。事前にしっかり自分の気持ちに向き合い整理していれば、子どもの気持ちを受け取る聞き方ができた気がします。お子さんから出た答えがお子さんにとって最適か、一緒に考えられると良いですね。

お子さんの気持ちを全て受け止めてみる

お母さんがやきもきする気持ちよくわかります。 実は、私自身がお子さんのように、通信教育のドリル的なものを、ほとんどやらない子どもでした。母親からはいつも「どうするの?やめてもいいの?」と聞かれていましたが、やってて面白そうなところもあるのです。そこはやりたい。でも他はやりたくない(笑) お子さんにも、やらない理由があると思います。例えば私みたいに、面白そうなところはいいけど、他はつまらない。あとは、学校の宿題はやらないと叱られるけど、これは特にやらなくても叱られないのでついつい先延ばしにしてしまう。もっと他にやりたいことがある。簡単すぎる。難しすぎる。などなど。 一度、お子さんに「やらない理由」を聴いてみたらいかがでしょうか?お母さんの「是非ともやってほしい気持ち」は、そーっと横に置いておいて、娘さんの思っていることを、ただただ聴いてください。お子さんも話しているうちに、小さいながらも、自分の気持ちに向き合えると思います。 そして、娘さんの全ての思いを受け止めたあと、横に置いておいた「お母さんとしては(前払いしちゃったから)本当はやってほしい気持ち」をそーっと共有して、この先のことを親子で一緒に決めてみてはどうでしょう?

お子さんと向き合い、場合によって払った料金は親の勉強代として受け止める

その通信教育を「やりたい」と言い始めた頃について、一緒に振り返ってみてはいかがでしょうか。恐らくお友達が先に始めていたのだと思いますが、どうして同じものをやりたいといったのでしょうね。話を聞いて内容が面白そうだと思ったから?勉強しているお友達の姿がかっこいいと思ったから?それとも単にお友達と共有できるものを持って仲良くなりたかったから?辿っていくと実はお子さんなりの動機が隠れていて、親にはその本当の動機が見えていないだけかもしれません。もしくはお子さんが見せた勉強に対する前向きな言動が嬉しかったあまりに、敢えて親が見ていないということもありえます。 まずはお子さんの話をじっくり聞いて動機を受け止め、最後はどうしたいかをお子さんに決めてもらいましょう。動機が通信教育そのものへの関心なのであれば、きっと前向きに続ける決断をお子さん自身がするでしょうし、それ以外のところに動機があるとわかった場合は通信教育を止めるという決断も見えてくると思います。止めるとなった場合、親としては1年分の料金をすでに払っているのに取り組んでくれないのか…というやり切れない気持ちになるかもしれませんが、お子さんをより理解するための親の勉強代だったんだと自分を納得させて諦めましょう。

「過去・現在・未来」の視点で考え、親子のコミュニケーションを深める機会に!

子どもがやりたいと始めたことが滞っていると、本当に親としてどうしたらよいかと悩みますね。私の子どもの場合も、子どもがやりたいと始めて、いつのころからかため込んでいたことを思い出しました。それでも、子どもが気になった時に必要な時に見れることや、親としても学校とは違う視点の情報を得られることが興味深く、そのまま継続していました。 今から思うと、次のような取り組みをしても良かったのではとも思います。ご参考になれば幸いです。 「過去・現在・未来」の視点で考えて、子どもの思いと親の思いのすり合わせをしてみる。
①友達の影響もありながら自分でやり始めたことを承認し、その時の親子それぞれの思いを確認する。
②現状は親から見て溜まる一方でも、子ども自身がどう思っているのかをしっかり聴き、何かサポート(応援)が必要かを見極める。
③1年間やり遂げた時とやらなかった時のことを親子で想像してみる。
また、支払った費用の説明もし、親の子どもへの思いも伝えてはいかがでしょう。そうすることで、次から何か挑戦するときの参考になり、親子でコミュニケーションを深める機会となりますように!

親子で試行錯誤の時期

私自身も小学生のころ、毎月送られてくる教材に取り組んだ経験があります。返信する必要はなかったのですが、進んで取り組める教科となかなか進まない教科がありました。溜まっていく教材を見るたびに罪悪感を覚えるものの、なかなか親に自分から「続けられない」とは言い出しにくいものがありました。しばらくその状態が続きましたが、ある時親と相談して教科を絞って続けることにしました。自分から「やろう!」と始めたものであっても、続かなくなることってありますよね。いざ取り組んでみると、自分には合わないこともあればピッタリ合うものもあります。やってみないとわからないものです。試行錯誤を繰り返し、自分なりのやり方を見つけていく。これは、大人になってもずっと続くことですね。お子さんは小学1年生。試行錯誤を繰り返すには、まだお母さんのサポートが必要です。先ずはお子さんと向き合い、求められたら手伝い、お子さんなりのやり方が見つかるまで伴走してあげてください。 時には、親の勉強代を支払うことになるかもしれませんが、親自身もその子に合ったサポートの仕方を試行錯誤しながら見つけていく時期だと思えば、親子で成長してゆけるかと思います。