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妻と小学6年生の長女の相性が悪く、喧嘩が絶えません

妻は私の目から見ても、娘より息子をかわいがるようなところがあり、それが娘にも伝わっているのではないかと心配しています。娘は弟の面倒もよく見る優しい子なのですが、介入しすぎるところがあり、きょうだい喧嘩に発展することもよくあります。そこに妻が口を出して長男をはさんでの言い合いになることもあるようです。娘は「私ばっかり叱られる」と辛そうです。私自身は、妻の長女と長男への接し方が違いすぎて、長女が可哀想に思えてくることがあります。 父親として何かできることはあるでしょうか。

欠点と言うのは、長所をやりすぎたときに出てくるもの

穏やかな日々を望むお父さんにとって、妻と娘の日々のバトルを目にするのは辛いですね。 おまけに、ご長男をはさんでのバトルはご長男にも悪影響があるかもしれません。お父さんにできることを考えてみましょう。

まず、人の性格は生まれつきの気質によって異なることをご理解ください。 同じ親から生まれて、同じ環境で育っていても、生まれつきの気質が違えば、好みも人への接し方も大きく異なります。 家族でも、全員が同じ気質とは限りません。ですから「当たり前」や「常識」は家族一人一人によって異なります。 お母さんの二人のお子さんへの接し方の違いは、気質の違いによるものかもしれません。

ご長女は優しく面倒見のいいお姉さん。無意識のうちに、弟の面倒を見るのは自分の役割、ぐらいに思っているかもしれません。 ところが、ご長男がどちらかと言うと独立心の高い傾向であれば、あまり人から構われたり、干渉されるのは好きではないかもしれません。 幼かった時は別にして、両者とも思春期に向かうこの時期、二人の間でもめ事が増えても不思議ではありません。

またお母さんは、二人が揉めていると、ついつい相手の面倒を見ようと手出し口出しするお姉ちゃんをいさめるのかもしれません。 ご長女としては親切にしているつもりが、お母さんに叱られる結果になるとしたら、それは辛いかもしれませんね。 優しさはご長女の長所ですから、弟の面倒を見ようとする気持ちを誰かが理解することが大切です。 「いつも気がついて優しくしてくれてありがとう」「お父さんやお母さんも気づかないときも面倒を見てくれて助かるよ」と声をかけてはどうでしょうか。

また、お母さんの考えについてもよく聞いてみましょう。お母さんは、娘のことをどう理解しているのでしょうか。 「弟のことばかりをかまってないで、自分のことをきちんとやってほしい」なのか、「何度言っても改めないのでイライラする」なのか。 そして、お母さんと、ご長女の気質に関してよく話し合ってみましょう。 良い悪いではなく、ご長女が何を感じていて、なぜそうするのかということを、お母さんと一緒に考えてみてください。 ご両親で、お子さん二人の良いところを確認してください。 欠点と言うのは、長所をやりすぎたときに出てくるものです。欠点と思えるところに焦点を当てずに、長所を確認してください。