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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

高校1年生の娘、親の言うことを聞きません。

反抗期も重なり、親の言うことを聞きません。学校で決まっている、学習アプリを入れないといけないんですが、自分で入れたから大丈夫と言って見せてくれません。結局2ヶ月経ち入れられて無い事が分かり、教員へ報告し、新しいパスワードをもらいましたが、パスワードも紛失した様で入れられず、危機感も感じられません。親が確認しても、大丈夫と話し確認ができません。 反抗期の娘をどの様にサポートしたら良いのか、困っています。

思春期を理解しましょう

早いと小学校の高学年くらいから、子どもは親から離れ徐々に自分の世界を持ち始めます。よく親の指示に従って生活していた子どもも、だんだんと親の言うことを聞かなくなります。 一人の人間としてはごく当たり前の発達で、このプロセスを経て子どもは一人の大人へと成長するのです。親はこの時期の子どもに手を焼きますが、実は一番困っているのは子ども自身です。 まだまだ一人で様々な問題を処理できるわけでもないのに、親には頼りたくないという気持ちと、時に「何とかしてよ」という気持ちになる自分を持て余します。 また、成長ホルモンの影響でこれまで体験することのなかったイライラや精神的不安定さを体験することもあります。 親からの介入を嫌い、幼かったころのように自分をオープンに語ったり、見せたりすることが少なくなります。

この時期親にできること
まず関係が良くなるように心がけましょう。関係が良ければ、困った時に親の助けを求めることができます。 ところが親が過干渉だったり、気分で言うことがころころ変わったりすると、子どもは安心して親を頼ることができません。 このままじゃいけないと、口を出したくなることもあるでしょうが、まずは親自身からの働きかけは控えましょう。それは、放っておくということではありません。 親が冷静になることで、子どもも冷静に自分の状況を見ることができるような環境を作るということです。親から迫られる中では、子どもは「大丈夫」とか「うるさい」としか言えません。 落ち着いて自分の問題に出会ってこそ、助けてほしいと言えるのです。そして、落ち着いて話せるときを待って話します。 「いろいろうるさく言ってきたけど、あなたももう高校生。これまで以上にあなたに自分のことを任せていかなきゃと思うの」と気持ちを話してください。 そして必ず、「私はあなたの役に立ちたいと思っているから、どんなことでもやってほしいこと、困ったことがあったら相談してね」と伝えることを忘れずに。 相談があった時は、気持ちよく助けることです。そのような時に、「だからいつもちゃんとやっておきなさいって言ってるでしょ」などと何気ないお説教をしないことです。 小さなお説教の積み重ねが子どもの口を閉ざします。 助けを求められたときほど、「お役に立ててうれしいわ」ぐらい言ってみましょう。子どもは安心して親を頼り、その安心の中で、自立の道をたどります。

子どもに任せたときにすること
今回のように、学校でやるべきことを指示されているにもかかわらず、それをやらないようなとき。反発以上の問題を抱えていることがないかどうかを観察することを怠らないようにしましょう。 友人関係の問題に悩んでいるとか、環境に対する不適応を感じているとか、メンタルな問題があるときは、判断力も低下してできるはずのこともできなくなります。 そのようなケースではより積極的なサポートが必要となるので、見逃さないようにしたいものです。