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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

やる気のない娘にイライラします

中2の娘が、小6から成績が下がりはじめ、なんとか、そこそこの中高一貫校に進学しましたが、勉強にやる気がでません。 まったく宿題をやらないわけではないのですが、だらしないため整理整頓できず、成績も悪い状況です。 学校から帰ってくると寝て、夜起きて宿題をするため朝の機嫌が非常に悪く、親に当たり散らします。私が7時前頃に仕事から帰ってくると寝ています。 ゆるい部活に入り、韓国アイドルのオシカツやファッションなど消費にしか興味がありません。子どもは別人格と自分にいいきかせながら接するのですが、根本的にいらついているので長続きしません。 子どものことを信頼して、おおらかに構えられようになるにはどうしたらよいか、悩んでいます。

信頼関係を再構築するところから始めましょう

お子さんの状態を心配なさるお気持ちは、親ならだれもが一度は感じたことのあるものではないでしょうか。 このままでこの子は大丈夫だろうか、この子は将来どうなるのだろう、親としてどんな接し方をすればいいのだろう、、、。 思いは尽きません。今後のお子さんのことを考え、どう接するといいのかを一緒に考えましょう。

まず、お子さんの今の状態は、思春期特有の現れ方だと思われます。 早いと小学校3-4年くらいからその傾向が現れます。親に寄り添って生活していた子どもが、今までになかった自己主張をはじめ、いわゆる言うことを聞かなくなります。 自立への第一歩ですね。成長は肉体的にも現れ始めます。男子も女子もそれぞれの特徴が表れ始めます。中学生にもなるとその傾向はますます激しく、彼らの脳内には成長ホルモンがあふれます。 それぞれの嗜好によってやる気満々を発揮し始めます。ゲームに、ファションに、推し活に、、、、。親としては、勉強に向いてほしいと思いますが、そうもいきません。 このころの彼らの脳はまだ大人になり切れておらず、将来のことを考えて備えておこうとする機能はまだ発達していません。今の楽しいことを求めるのです。脳内の混乱が生活態度にも表れます。 部屋が整理できなかったり、生活パターンが乱れたり。このころの子どもは、そんなもんだという理解が求められます。

同時に親としての反省もあるかもしれません。小6から成績が下がり始めたということですが、そのころまでお子さんは自発的に学習と向き合っていたのでしょうか。 思春期以前の親の役割のひとつに、子どもが自発的に学習する環境づくりが挙げられます。「宿題しなさい」「勉強しなさい」と追い立てられなくても、基本的な学習をする習慣づけです。 この習慣づけがなく、親に言われてイヤイヤ勉強をしていた子どもは、思春期を迎え、学習を放棄することがあります。親に言われるからやらないのです。この時点で親子関係も難しいものになる可能性があります。 もし、自主的に学習する習慣がついていたのなら、しばらく様子を見てください。時期が来ればやり始めます。

どうすればいいか。まずは、信頼関係を再構築するところから始めましょう。そのためには、親の根本的なイライラを鎮めることが第一でしょう。 基本的に親の状態が落ち着いて穏やかであれば、多少のコミュニケーション上のすれ違いは、子どもにとって人間関係を学ぶ材料となってくれます。お子さんの状態をよく理解して、受け止めましょう。 いったん勉強のことは脇において、お子さんが夢中になっていることに興味を持ってみてください。 親が自分を理解してくれる、自分が夢中になることにも理解を示してくれることが分かれば、お子さんの方から近づいてきてくれます。

お子さんとの距離が縮まったら、成績が話題になる日を待ちます。親から持ち出さない方がいいですね。 この時は、お子さんが自発的に学習に向き合うようになるチャンスでもあるので、まずはじっくりお子さんの話に耳を傾けましょう。傾聴はどんな言葉よりも力強く、子どもの意欲を引き出します。