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母と姉に対する中2男子の暴言がひどいです

現在中2男子。小学5,6年時は電化製品・冷蔵庫の中の食品・タンスありとあらゆる物を投げちらかし暴力をふるう。 警察のお世話になること度々。 中学生になり1年はなにもなく生活してた。2年生になり暴言がひどい。死にやがれ。 なんで産みやがった。殺すぞ。生きとる価値ない。お前のせい。 古代エジプト人なんかでていけ(母親をそう呼ぶ)、毎日暴言が突然はじまる。 ゴミを投げてきたり、一日履いてた自分の靴下を顔に投げつけられ。こんなこと日常的。攻撃対象は母親と姉、女のみ。 一歩家をでるとおとなしくて真面目ないいこちゃん。

親は冷静に対応することが重要です

このご相談は、分からないことが多く、文面を整えずにご相談文をそのまま掲載しました。中二の男子にお困りの様子です。書かれたのは、お母さん自身でしょうか。 それとも、お父さんでしょうか。小学校高学年から暴力が始まり、今に至るようですね。警察のお世話になったということは、家で暴れたので、通報したということでしょうか。 これを書かれたのが、お父さんだとしたら、お母さんとお姉さんの女性たちに暴言や靴下が飛ぶとき、お父さんはどうしておられるのでしょうか。

この男子はもっとお母さんやお姉さんに自分を分かってもらいたいのではないでしょうか。だから、その人たちに向かって暴言を吐くのです。 「一歩家を出るとまじめないい子ちゃん」ということは、家族以外の人にはそれをやってはいけないと分かっているということです。家族に対する甘えであり、理解されたい、認められたいという気持ちの表れでもあります。 彼がもっと幼いころであれば、甘えたいと思えば、お母さんに素直に甘えることができたと思います。ところが思春期(小学校高学年くらいから)に入ると、そうはいかなくなります。 子どもは親から離れて、自立の道を歩み始めます。自分を見つけるために、激しく親に反抗したり、親を試したり、暴言を吐いたりします。成長ホルモンの影響で、気分にむらがあり、不安定でもあります。 突然の暴言はそのせいです。まず親御さんが理解することは、「そんなもんだ」ということです。違うのは、その子が持って生まれた気質や、育った環境によって現れ方が少しづつ異なります。 問題と思われる言動があるときは、親は冷静に対応することが重要です。

誰かが傷ついたりするような暴力があれば別ですが、そうでない限り、穏やかで優しく接してください。普段の声掛けや、挨拶も欠かさないことです。 彼の方からの挨拶がなくても、「おはよう。ご飯できてるよ」「お風呂入る?」「お休み」。暴言が嫌だからと彼を避けるのは、かえって暴言を引き出すことになります。 かつて彼が幼かったころは、親御さんは彼を子ども扱いしたかもしれません。「~~しなさい」と命令したり、「~~ダメでしょう」と否定したり、「やめなさい」と禁止したりしたかもしれません。 今は、一人の大人として、接してみてください。「今日は遅くなるから、申し訳ないけど、炊飯器のスイッチ入れてご飯炊いておいてくれる?」などと、お願いしてみることです。 「うるせーな、イヤだよ!」などと言われたら、「あら、残念」と受け止めることです。そうしたら、なんと帰ったらご飯が炊けていたというお母さんもいます。ムキになって、言い争ったり、言うことを聞かせようとしないことです。

お母さんに対して激しく暴言を吐いてきたら、「お母さんそんな風に言われたら悲しいよ」「あなたと穏やかに話したいのよ」「あなたの話が聞きたいの」などと、「私~」を主語にしてお母さんの気持ちを伝えてください。 そして、その親のモードを維持することです。この時期、変に親がこじらせなければ、あるときまるで何もなかったかのように本来のその人に戻っていきます。一回り大人として成長したその人になっているはずです。 だから、こじらせないことです。

チョット距離を置き、一人の人として尊重し、できうる限り対話を欠かさない。暴言があっても、サラリと受け流し、時には笑いに変えることです。 「クソババア!死ね」と言われたお母さん。「あら、クソから生まれたあなたは何よ」と笑って返したら、大きな激突にならなかったと話してくれました。

今は親も成長する時期と捉えて、深刻にならず、強くなりましょう。応援しています。