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息子に、じゃあ死ねばと言ってしまいました

中1の後半から不登校の中3の息子がいます。今さらですが、息子と向き合おうと思い仕事を辞めました。 不登校を受け入れてるいる高校を探して一緒に見学したり、少しでも勉強するように毎日声をかけたり、寄り添うようにしてきました。 ですが、息子が無気力で受験生なのに勉強もしません。高校に行きたいわけでもなく、就職もしたくないしやりたい事もないと言って、一日中スマホでYouTube三昧です。私だけが息子の進路に焦って空回りしています。 家にずっといるのでもちろん体力も全くありません。 話し合うといつ死んでも良いと言うので、じゃあ死ねばと言ってしまいました。言った後に後悔はありましたが、半分は本音かもしれません。

子どもに焦点を当てましょう

お子さんの様子にがっかりしておられることが伝わってきます。一日も早くお子さんの元気な様子が見たいと思われていることでしょう。 仕事を辞めて向き合おうとしているにもかかわらず、お子さん自身が自分と向き合う状態ではないようですね。

私たちハートフルコミュニケーションでは、「我が子のコーチになろう」を提案し、そのためにまず子どもに3つのことを教えるようお勧めしています。「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」の3つです。 「愛すること」を教えるには、子どもが愛されていると感じる接し方を日々心掛けます。お子さんの不登校を心配して、私どものハートフルコーチ養成講座に参加される方々がいます。 この方々が最初に取り組むのが「愛すること」です。親の愛は時として子どもには伝わりにくいものです。伝わりやすいやり方を始めます。それは過剰な干渉をやめて、子どものニーズにこたえる対話を始めることです。 子どもの年齢が低いほど親の愛情は伝わりやすく、次第に関係が良くなっていきます。関係が良くなると、親に対する信頼が生まれます。次に取り組むのが「責任」です。 今度は親が子どもを信頼する番です。これまでの過干渉とは異なる対話を始めます。子どもを信じて、子どもに彼らのやるべきことを任せます。そして、このころから、ようやく子どもの将来に向けてのコーチングが始められます。 信頼のない関係では、子どもは自分の本音を語りません。話すのは親をけん制したリ、黙らせるための投げやりなものとなってしまいます。 そのまま対話を続けると、本当に投げやりな生活態度を強化してしまうので気を付けたいものです。コーチングは本人の希望に沿って、本人のやりたいことを後押しします。

中学生ともなると、親の声掛けはついつい勉強に関することに焦点が当たりがちです。それは、子どもにとってみれば、成績という重圧に押しつぶされそうになる声掛けなのかもしれません。 「成績がどうであれ、何がどうであれ、私はあなたが好きだ。あなたは私にとって大切な存在だ。」という親の思いが子どもを必要な勉強に駆り立てるのではないかと思います。

子どもが不登校になったり、無気力に陥ったりすると、親は思い通りにならない苛立ちや罪悪感に悩みます。ところが親の思いにとらわれていると、子どもの前進を妨げてしまうことになります。 子どもに焦点を当てましょう。どうすれば、子どもが自分の未来に前向きになり、活気を取り戻すことができるのか。

一日も早く親の思いが伝わりますように。