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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

中学一年の娘の成績が急に下がってしまい心配です。

小学生の時の娘はあまり勉強をしなくてもよくできる子でした。
集中力があり、授業中に先生の話を聞いていればほとんどわかるようで、わが子ながら「頭がいい」と 思っていました。周りからもできる子と思われていました。
ところが、中学生になって突然、平均点にも満たない試験結果に驚いています。

お子さんがどう受け取っているかを知ることが最重要です

小学生の時によくできたというのは、やはりお嬢さんは基本的に頭のいい子なのでしょう。 頭の回転が速く、集中力があれば、本人の努力も加わって、かなりの成績が期待できるのでは ないでしょうか。
ところが、小学生の時に努力してコツコツと積み上げる体験をしてこなかったとしたら、 今後その学習姿勢を身につける必要があります。

小学校の勉強と、中学校のそれでは、量と質共に大きく変化します。 中学生は学力的にぐんと伸びる時ですから、その時期に自分に合った勉強法を見つけておくのは、 その後の進学を考えても大変重要です。

まず、お子さんと話し合ってみてはどうでしょうか。 今回の成績をお子さんがどう受け取っているかを知ることが最重要です。 表面的には平静を装っていても、急に落ちた成績に何の危機感もないということは考えられません。 今後安心してコツコツと積み上げる勉強法を身につけるように話し合ってください。 「あなたは大丈夫だということを私は知っている」というのが、親の基本姿勢です。 でもその思いを押し付けないように、気持ちの中にしまっておきましょう。 成績が落ちたことを責めるのではなく、本人が今後どうしたいと思っているのかを聞いてください。 ここで責めてしまうと、余計に勉強が嫌になります。

親 「今回の試験はどうだった?」
子ども「最悪!」
親 「自分でも驚くような成績だったの?」
子ども「勉強したんだけどな」
親 「そうね、頑張っていたよね。小学校の時と勉強法が違うのかしら?」
子ども「難しい・・・」
親 「そうなのね。あなたは中学生になって、どのくらいの成績をとっていればそれなり に 自信があると言える?」

子どもの気持ちに寄り添いながら、子どもが自分に期待していることを引き出しましょう。 そして、子どもがやる気になるのを待ちましょう。 いったんやる気になれば、もともとできるお子さんですから、自分で勉強法を見つける努力をするでしょう。

会話の最後は必ず、「お母さんに手伝えることがあれば声をかけてね」と伝えておくことが大切です。 基本的には、自分で道を切り開くのが一番ですが、うまくいかない時、親はどんな手伝いもするという 気持ちでいることを子どもが知っていることは重要です。