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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

娘が父親を無視します

娘は高校生です。

中学生になる頃から、父親を無視するようになりました。 夫はこれまで通りに声をかけているのですが、娘は完全に無視します。

最近、あまりのことに夫がちょっと強い口調で「なんだよ、その態度は。返事くらいしろよ」と言ったら、 その態度がまたひどくて「うるさい」「くさい」「近寄るな」と、あまりのことに夫がかわいそうになりました。

私は子どもの前では父親を立てて育ててきたつもりです。 私に対してはそれほどひどい態度はとりません。 父親に対するその態度をきつく叱った方がいいのでしょうか。

お嬢さんが順調に成長している証拠です

同じことで悩むお父さんが多いようです。

昔私の知り合いの夫が、やはり娘につれなくされて大変傷ついていたことがありました。 幼いころはお父さんっ子で、いつもお父さんにくっついていた娘が、ある時急に近づかなくなり、 逃げるようになり、お母さんに洗濯を一緒にしないでと言ったそうです。 「どうしたの?」と聞くと、臭いからいやだと。 娘のお父さんに対する態度があまりにひどいので、お母さんは 「ちょっと、私の夫に対してそんな言い方ないでしょ。私が好きになって結婚したのよ!」と言ったそうです。 素敵なお母さんですね。娘は「フン!」と言ったきり、父親にもあまりひどい態度はとらなくなったと。

また別のケースでは、17歳くらいまでは、父親を寄せ付けなかった娘が、大学生になる頃からまた昔のように 父親と話すようになり、よく一緒に飲みに行くという話も聞きます。

この時期の娘が父親を避けるのは、女性として順調に成長している証拠であるようです。 子どもを産むという行為で、誰の子どもを産むかを女性は本能的に選ぶようです。 「誰」と言うよりは、「どの遺伝子」と言った方が正確かもしれません。 それは遺伝子情報として女性に与えられた能力なのでしょう。 どの遺伝子との組み合わせが、健康な子どもに育つかを見分けるようです。 その方法のひとつが匂いだそうです。

娘と父親の遺伝子は近すぎるので避けた方がいいと、娘はこの時期父親を実験台にして、男性を選ぶ練習を しているのかもしれません。避けた方がいい遺伝子のにおいは臭く感じるようです。 この時期、娘に避けられる父親は傷つきます。でも動物的な反応は避けることができません。 娘にはそれとなく、「いやなのはわかるけど・・・」と注意してもいいでしょう。 でも娘の反応も否定しないように気をつけましょう。

同時に、この時期父親と母親の仲の良さを見せられたらいいですね。 自分自身は父のにおいはいやでも、父母の仲がいいのは大いなる安心材料です。