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子どもが学校でのことを話しません

中学一年の男子です。クラスになじめないのではないかと心配しています。 小学生の時から積極的な子ではありませんでした。 それでも、仲の良い子たちの中では自分らしく楽しむことができました。

中学では仲の良い子たちとはバラバラのクラスになり、クラスに話せる友達がいないようです。 活き活きと学校での出来事を話してくれていたのが、進学と同時に何も言わなくなり、新しい友達ができた様子も ありません。 同じクラスの子のお母さんから、いじめがあるようだと聞きました。息子はそんな話もしてくれません。 いじめられているのではないか、それを親にも話せないのではないかと心配しています。

どうすれば話してくれるようになるのでしょうか。

話せる環境づくりをしましょう

お子さんが話さない原因はいろいろなことが考えられます。 中学一年と言えば、難しい時期になってきています。思春期の男子は特に問題がなくても話さない時期です。 単にそういうことかもしれません。 この時期には、学校の先生や同学年の子どもの親などとネットワークを作り、子どもが話さなくても、他から情報が 入ってくるように工夫をするといいでしょう。 そして、見守ることです。話さないことを問題にすると余計に話しにくくなります。

また、いじめにあっているのではないかという心配がありますね。 大変心配しておられるようですが、まずは落ち着いてできることを考えてみましょう。 話さなくなったほかに何か変化はありませんか? 食欲や睡眠、成績やテレビを見ているときの様子もさりげなく観察してみましょう。 いじめなどに関する深刻な悩みはそんなところに現れてくるものです。 食欲がなくなったり、よく眠れなかったりするかもしれません。ところが、子どもはいじめにあっても そのことを親に話さないということがよくあります。 子どもにとっても最も大切なことのひとつは親の期待に応えることです。 期待に応え、親を安心させることを子どもは無意識に求めます。 ところが、いじめにあうということは、そんな情けない自分がいるということと、そして、それが親に知れると 親に心配をかけるという理由から、子どもは口を閉ざします。

そんな状態でお子さんが話せないとしたら、話せる環境づくりの努力が求められます。 もしお子さんが自分の親は何があってもしっかり受け止めてくれる、と思っていれば親に悩みを打ち明けて助けを 求められます。 反対に、親が何かにつけて心配し、心を悩ませるタイプであれば、子どもは安心して悩みを打ち明けることができません。 親を悩ませることになるからです。 子どもにとって必要なのは心配する親ではなく、しっかりと受け止めてくれる親です。 今は親の強さを見せる時かもしれません。 「この人なら大丈夫」と思えば、子どもは安心して悩みを話せます。

心配したり、オロオロする態度ではなく、落ち着いてしっかりとお子さんと話してみてはどうでしょうか。