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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

中一男子、やる気がありません。

もともとどちらかというと引っ込み思案でおとなしい子どもですが、 小学校の高学年になる頃からやる気のなさが気になってきました。 生活面でも学習面でも、自発的に行動を起こすということがありません。 机に向かっていても、のろのろと時間がかかるばかりです。
私の接しかたにも問題があるのかと思いますが、今のうちに何とかやる気を出させたいです。

日常をさりげなく観察してください

色々なことが考えられますが、まず子どもの気質から考えてみましょう。 人の気質には、はたから見てすごくやる気があるように見える気質と、そうは見えないと感じる 気質があります。 お子さんの場合、後者の気質である可能性がありますね。 おっとりタイプで、ゆっくりしているのを見ると、なんだかやる気がなさそうに感じてしまいます。
つぎに、親の接しかたを考えてみましょう。 ゆっくりタイプのお子さんを急かして、いろいろやらせてきたということはないでしょうか。 「早くしなさい」「しっかりしなさい」と言われ続けることで、子どもに伝わるのは、 「これではいけないんだ」ということです。 とはいえ、子どもは親の期待に応えて他の気質にはなれないので、自分はダメだという意識を 育ててきているかもしれません。 親から見るとますますやる気のない子どもに見えるかもしれません。
まずできることは、親の期待を適切な基準に再設定することです。 お子さんの気質に合わせて、お子さんのやる気とは何かを観察しましょう。 机に向かうということはやる気があるのです。 時間がかかるということですが、慎重なお子さんなのです。 手早くちゃちゃっとやってミスするより、じっくりやって正確にしたいのです。
そして、次に声かけを変えてみましょう。 「やってるね」と今やっていることを認めるところから始めてください。 「やるのが当たり前」と思っていると、子どものやっていることを認めようとしません。 早くやることやもっとやることなど、それ以上のことを求めてしまいます。 それでは子どもはやる気にはなれません。
今の取り組みを認められると、子ども自身も自分の取り組みを認めることができます。 人はそんな時にやる気になるのです。 親の当たり前を押し付けずに、子どもの今を見てください。 今を認めることを意識して、一週間二週間、お子さんの様子を観察して、より楽し気に 取り組んでいると感じたら、ちょっと仕掛けてみましょうか。 ペースを少し意識するような何かを仕掛けます。
「今夜お父さん早く帰るって言ってから7時に夕飯にしようと思うの。それまでに終えられる?」 さりげない促しで、子どもをやる気にさせる声掛けができるといいですね。