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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

高校生の娘との関係が最悪です。

娘はほとんど口をききません。こちらから声をかけても、私を無視します。あまりの 態度にちょっとたしなめると「うざい」とか、「うるさい」と言って会話にもなりま せん。まるで、私をいじめて楽しんでいるのではないかと思うほど、ひどいことを言 ったり無視したり。かっとなる私もよくないのですが。最近娘と接することに疲れて 避けるようになってしまいました。このままでいいのかと悩む毎日です。

お母さん自身が健全な状態を維持すること

お嬢さんとの状態、辛いですね。この時期の子どもを持つ親は、子どもとの日々の葛 藤には消耗しますね。まず、子どものことに目を向けてみると、この時期子どもは心 身ともに成長します。「音をたてて自分の体が大きくなるのが分かる」と息子が言っ たと報告してくれた人が居ましたが、これは決して大げさなことではないのでしょう 。音はたてないまでも、日々成長するエネルギーは大変なものだと思います。彼らが イライラしたり、不安定になるのは当然のことです。そんな時に周りから受けるプレ ッシャーは、子どもにとって本当に「うざい」ものだと同情します。外では抑制が働 いて、それなりの態度はとりますが、家の中では、ましてや相手が親であれば、すべ ての自制を解いてわがままに振る舞うのです。つまり甘えているのです。甘えるのな らかわいくしてくれれば受け入れられるのにと思うかもしれませんが、そうはいきま せん。彼らは自立の道を歩んでいるのですから。私たち親がその状態をよく理解する ことが重要です。 つぎに親の状態に目を向けてみましょう。お母さんは娘を思い通りに振る舞わせよう とする傾向は強くないですか?日常の細々したことをうるさく言うことはありません か?もしそうだとしたら、その過剰なかかわりが、お嬢さんをひどい態度に導いてい るかもしれません。この時期彼らが必要なのは、正しいことを教えてもらうこと以上 に、気持ちを理解されること、溢れる思いを受け止めてもらうことです。ところが親 の方が親の気持ちを受け止めさせようとすると、両者の間には激しいバトルが起こり ます。ここは親が大人になるときです。余裕をもって、子どもの思いに耳を傾ける時 です。親が自分の味方だとわかれば、親に意地悪なことは言いません。 今の状態はずっとは続きません。今一時のことです。お子さんの心を健全に育てたい と思えば、お母さん自身が健全な状態を維持することが重要です。お嬢さんはお母さ んを信頼して甘えていることを理解してください。大きな気持ちで受け止めていきま しょう。