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中一の娘の悩み、ちゃんと聞いているつもりなのですが・・・

中学一年女子です。友達関係で悩むことが多く、よく私に話します。 私は意識して聞くように努めますが、ふたこと目には「ちゃんと聞いてよ、ちっとも聞いてくれないんだから」と不満をぶつけてきます。 こんなに聞いているのにと思うと腹が立ちます。
先日は、「そう思うならお母さんに話さなきゃいい」と言ってしまい、気まずい雰囲気になりました。

「聞き方」を変える良い機会

お嬢さんとはいい関係を築いておられるのですね。 友人関係の悩みを親に話せるというのは、親のことを信頼している証拠です。ほかの誰よりもお母さんに聞いてほしいのでしょう。 いいですね。さて、お母さんとしては一生懸命聞いているのに、聞いていないといわれて戸惑っておられるようですね。 事実お嬢さんがそう感じているとしたら、今は聞き方を変えるいい機会でしょう。
お嬢さんの話をどう聞いていますか?聞きながら、提案やアドバイスをしたりしていませんか?こうしてみたら、とかそれはこうするものだとか。 時には、「それはあなたが悪い」などと説教することはありませんか?話を聞いているうちに、助言を与えて早く話を打ち切りたいと思ってはいませんか。 決して聞くのが嫌ということはないのですが、早く解決策を見つけてほしいという親心から、安易に助言してしまうのです。
人は自分に起こったことを振り返り、整理したり、あるいは問題解決をするために話します。 特にこの時期の子どもは人間関係に関して悩むことも多く、心にたまったストレスを発散するために話すことも多いでしょう。 つまり、聞いてくれる親との会話はストレスの発散の場であり、自身を振り返る場なのです。 そこで、先手を打って、ああしなさいこうしなさいと助言されたり、説教されたら、お嬢さんは親に聞いてもらっているとは思えないでしょう。
ただ受け止める聴き方をしてみてください。 親の意見や助言はいったん脇に置いて、「へぇ」「あら」「そうなの」「びっくりね」「すごいね」などと相槌を打ちながら、寄り添って聞いてください。 一歩進んえ、「それは嫌だったわね」「よく我慢したね」と、お嬢さんの気持ちを表す言葉を見つけられるといいでしょう。 また、「それであなたはどう感じたの?」と、お嬢さんの気持ちを掘り下げるのもいいでしょう。 常に、子どもの気持ちをすくい取り、思いを掘り下げます。常に会話の主役をお嬢さんにしておくのです。 そして迷ったり悩んでいたりしたら、「あなたはどうなったらいいと思うの?」と質問してみてください。 このような会話の中で、お嬢さんは聞いてもらったと感じ、同時に自分自身の思いと出会うことができます。
もし、「お母さんはどうしたらいいと思う?」と意見を求められたら、その時は親の思いを短く、肯定的に伝えましょう。 たとえ、お嬢さんに悪いところがあってもそのことをズバリ言うのは避けたほうがいいでしょう。「お母さんならこうするかな」ぐらいがいいでしょうか。
お母さんに聞いてもらおうとうちに帰ってくるお嬢さんを温かく迎えましょう。