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傷つきやすい娘のことが気になります

中二の娘は幼いころから何かと言うと泣いて帰ってきました。特にひどいいじめにあっている訳でもないのですが、からかわれたと泣いていました。今も、クラスに居場所が見つけられないようです。 ずっと死にたいと思っていると言われて、どう対応していいか心配でたまりません。

親が、広い視野で子どのも将来を見る

幼いころから傷つきやすかったということは、気質も関係しているかも知れません。 エニアグラム性格論では、人間の気質を大きく9つに分けてそれぞれに関するメッセージを伝えています。 そのうちのひとつの気質の特徴に、繊細で傷つきやすい傾向があります。 自分は変わっていて人から理解されにくいと感じています。 ですから、新しい環境においてもすぐに人と打ち解けず、孤独を感じることが多いようです。 ただ、そういった内面的な葛藤を表現し、芸術的な才能を発揮する人も多くいます。 文学や絵画、歌や芸能、創作や開発と、その領域は幅広く、人々に感動を与えます。 お子さんも将来仕事についたとき、その才能が発揮できるように見守りたいですね。
ただ、いただいた情報からだけでは、お子さんの気質が本当にそのタイプかを断定することはできません。 ここからは、一般的な対応についてお伝えします。
「死にたい」と言うのは、今の辛さから解放されたいという心の叫びでしょう。 クラスに居場所が見つけられないことや死にたいなどということを親に話すのは、親に助けを求めているのです。 まずは、その辛さをしっかり受け止め、話を聴いてください。 お子さんの話を聴きながら、どんなことを思いますか? 「なんでそんなこと言うの」「今からそんなこと言ってたら大人になったらどうするの」 「そんなこと言うのはやめて」でしょうか。 心配ですからね。でもそれを口にしたら、お子さんは理解されていないと感じてしまいます。 「そうか、それは辛かったね」と、気持ちをただ受け止めて一緒にいてください。 元気になるのを求めるのではなく、ただ受け止めます。 親は何でも聞いてくれて受け止めてくれるとわかれば、話すことでたまっている負のエネルギーを解放することが できます。
それが一番の心の薬になります。外で辛いことがあっても、家に帰れば安心できる場があることを教えましょう。 そして、何であれ親である私が、そして家族があなたを大切に思い、愛していると伝えます。 話を聴き、一緒にテレビを見て、一緒に笑い、時には一緒に寝て。家族と一緒にいて安心できる環境で お子さんを包み込んでください。 お子さんの「愛のタンク」のメーターが下がっている状態です。 愛の給油をしてください。走れるようになるには、愛で満たされる必要があります。 満タンになるには少し時間がかかります。
元気ややる気が感じられるようになっても、他の子と比べないでください。 もっと積極的に、もっと勉強をして、などという親のもっともっとが子どもの元気を奪います。 まずは、安心して活き活きとした気持ちを体験できるようになることです。
そうなればお子さんは自ら動き始めます。