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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

娘との関係が最悪です。

小学校高学年になるころから関係が悪くなってきました。学習や生活態度に関して、言っても叱っても耳を貸そうとしません。 現在中2ですが、このままの関係では来年の高校受験が思いやられます。成績は悪くはないのですが、頑張る様子はありません。 せめて関係をよくするにはどうしたらいいのでしょうか。

大人として扱ってみて

お嬢さんは今、自立の道をたどっています。小学校の高学年ごろから、ただ親の指示や方針に従うのではなく、自分はどうしたいかを考えるようになるのです。 大人に一歩近づいたということです。親の言うことに耳を貸そうとしないのは、そうした成長の表れです。ある意味、お嬢さんは順調に成長していると言えるのです。 ところが親としてみれば、ついこの間まで付き合いやすかった子どもが、急に(実はそうではないのですが)、言うことを聞かなくなったり反抗し始めると気が気ではありません。 そこでどう付き合えばいいかを考えましょう。 高校受験の時に充分サポートできるように良い関係を築きたいというのは、素晴らしい発想だと思います。信頼関係があれば、子どもが悩んだ時の相談相手になれるからです。 そして、さらに重要なことは、親子の信頼関係こそが、子どものやる気の源泉なのです。
大人に一歩近づいたとはいえ、親から見ればまだ子どもです。ついつい子どもとしてこれまで通りに指示を出したり、叱ったりすることでしょう。 まずこの部分を変えてみましょう。お嬢さんを大人として扱うのです。例えば、試験の前に「もうすぐ試験ね。準備しているの?」などと声をかけたとしましょう。 お嬢さんは「うるさいな、そういうこと言うからやる気なくすのよ!」などと反発するでしょうか。 そうしたら、「あら、ごめんなさい。そうね、そういう一言がやる気をなくすのかもしれないね。いつまでも子ども扱いしちゃだめね。 あなたにお任せします」という具合に、お嬢さんを大人として会話してみてはいかがでしょうか。 現在、お嬢さんとの関係がよくないひとつの原因が、お嬢さんの反発への対応の仕方にあるのではないかと思います。 何とか言うことを聞かせるために言ったり叱ったりすると、お嬢さんは一層反発し、親はますますエスカレートし、が繰り返され、関係は悪化していきます。 いったん握っている手をゆるめてみてください。それが大人として接するやり方です。親の手がゆるむと子どもは、自分で立つことが求められます。 これまでは親が押してくるので、反発して押し返していました。ところが親が押してこないと、反発も押し返しも必要がなくなります。このとき子どもは考えます。
子どもとの間に信頼関係を築くということは、子どもが親に愛されていることを知るところから始まります。 お嬢さんを心配する気持ちはわかりますが、心配より「愛しているよ」という気持ちを伝えましょう。 「あなたを信頼している」「あなたは素晴らしい子だ」と言うメッセージが伝われば、親子関係は安定し、お嬢さんはやる気になります。
またこの時期の女の子は、特に母親には同性としての厳しい目を持つようになります。同性としてこの人はどんな生き方をしているのだろうと見るのです。 その時お母さんが一人の女性として、一人の人として活き活きしていたら、娘はそこに自分の未来を映し出すことができます。 一人の人としての輝きをお嬢さんに見せられるといいですね。