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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

中一男子と父親の対立が激しく驚いています。

もともと仲のいい二人でした。長男と夫の対立は、息子が中学受験の準備を始めた4年生後半のころから目立つようになりました。 長男が中学受験をすることになって、夫は週末に息子と一緒に勉強をするようになりました。 集中しないときは叱られ、約束したことをやっていないと叱られました。 夫の言い分も正しいのですが、息子をかばうこともよくありました。父子は激突もしました。 中学は、第一希望は不合格で、第二希望に入学し、今は楽しくやっています。それでも二人の関係は戻ることはありません。 今はお互いが避けているようです。このままでいいのか気がかりです。

新たな関係を作っている最中です

この時期の子どもは思春期特有の傾向で、親に反抗し親を乗り越えようとします。可愛いかった小学生低学年くらいまでの様子とは全く異なり、親もその変化に驚くこともあるでしょう。 子どもが親の庇護から独立して、自分を確立し始める時期です。特に中学受験を考える家庭では、二つの時期が重なります。 子どもが親から離れようとする時期に、親子で力を合わせる必要のある中学受験が始まるのです。
子どもはこの時期まだ将来を見通す能力は発展途上です。受験に備えて勉強することが必要であるとはいえ、目の前の楽しみに意識が奪われてしまっても仕方のないことです。 親には、この繊細な時期を乗り切るための努力が求められます。受験だけではなく、その先にある子どもの長い人生を見通し、子どもを導くやり方を考えることが重要です。 学習を無理強いして、子どもの勉強嫌いを誘発したり、親子関係にひびが入ることを避けたいものです。
ご長男は今、楽しく過ごしているとのこと、よかったです。また、今お互いが避けている状態であるというのも悪くないです。 中学受験を終えて、激突したこともある二人は今、冷却期間であるととらえましょう。ここから、二人のよりよい関係のためにできることを考えましょう。 まずお母さんにできることは、さりげなく二人の間に入って仲を取り持つことです。 さりげなさが重要です。例えば、もしご長男がお母さんにお父さんの愚痴を言うようなことがあれば、それもさりげなく受け止めるようにしましょう。 「大体お父さんは一方的に自分の意見を押し付けすぎるんだよ」と言ったら、「そういう時あるね」と、朗らかにご長男の言葉を受け止めます。 これは人の欠点も含めてその人を受け入れる姿勢です。 その姿をご長男に見せてください。押しつけがましいところのあるお父さんを、それでもお母さんは大きく受け止めて、愛しているということが伝われば最高です。
お父さんにできることは、息子さんが近づいてくるのを待たずにご自身から息子に近づくことです。その機会を探してください。息子さんを認めることのできる機会です。 「すごいな」「がんばってるな」とこれも、さりげなくご長男を認めてください。受験の時によく叱られたけど、今ではお父さんは自分を認めてくれていると感じられるよう接することです。 ただし、むやみに近づこうとしたり、子どもの機嫌を取るようなやり方は控えましょう。このころの子どもは敏感です。 親に機嫌を取られていると思うとより反発は強くなります。時間をかけてさりげなくです。
二人の関係はもとに戻ることはないでしょう。彼らは今新たな関係を作っている最中です。焦らず見守りましょう。