1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 思春期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

中二の息子の成績が受け入れられません

もともと小学校の頃はよくできました。よく一緒に勉強をしました。中学に入って勉強を任せることにしたとたん、成績がガタ落ちです。 やればできるのにやらない息子に腹が立ちます。 バトルの毎日が嫌になっています。

一番の環境は親の気持ち

息子さんの成績が悪いと気になりますね。もともとできるお子さんであれば余計に、何故やらないのかという気持ちになるのも当然でしょう。毎日のバトルは苦しいですね。

どうすればいいかを考えましょう。まず、振り返るところから始めましょう。小学生のころの学習はお子さん主導でしていましたか?つまり、勉強や宿題をする時間になると、彼は自分で準備をして始める。 親はそれを見守る、というやり方でしたか?小学校に入学したばかりのころはその習慣がないので、最初は声掛けして始めるでしょう。 そして、大きくなるにつれ、子どもが主体的に学習に向かうよう導きます。 習慣づけがうまくいけば、子どもは友達と遊んだり、ゲームをしたり、自分のしたいことをするために、宿題やするべき勉強を早く終えようとします。 この習慣づけのプロセスが子どもにとって嫌なものでなければ、子どもは自然に勉強することを受け入れ、好きとはいえなくてもやるべきことをやるようになっていきます。 ところがこの時期にプロセスが嫌なものであればどうでしょう。自分のペースではなく、親に求められるペースでやらされ、常に良い結果を求められたとしたら。 自主的な学習習慣が身につくより、勉強嫌いを育ててしまったかもしれません。

中学生になって、思春期の反抗が始まると、親と一緒に勉強というのはなくなります。科目も難しくなり、教えるのも大変です。 親が手放すのも当然ですが、そこでお子さんは解放されたのかもしれません。自主的にやっていたわけではない勉強は、解放されるとやらなくなる可能性があります。 小学校時代に、いい成績を取り、いい成績に比例する良い体験をしていれば学習は続きますが、いい成績を取るための苦しさの方が大きければ、もうしたくないと思うかもしれません。 受け入れられない、腹が立つ、という前に、今のお子さんの状態にいかに親が影響を与えたかを考えてみましょう。

そして、親の態度を変化させていけば、これもお子さんに与える影響は大きいと思います。例えば、「成績は良くて当たり前。成績の悪い子は受け入れられない」という考えと態度を変化させます。 「今は成績が振るわないけど、この子はこの子。大切な私の息子。この子が大事」と思うようになれば親の態度も変わり、お子さんはそれを感じるようになります。 「あなたはもともとできる子だから、あなたがまたはつらつと学習に向かう日が来ることを私は待ちますよ」と思えば、お子さんの反応は変わると思います。

勉強するかしないかはお子さんの選択です。是非、お子さんが「する」を選択しやすい環境を作りましょう。一番の環境は親の気持ちだと思います。 成績に関わらず親が自分を大切に思っていてくれることを知れば、お子さんは適切な選択をするようになるのではないでしょうか。