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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

10代女子、今からでも間に合いますか?

一歳でひとり親家庭になり、実家に帰り、自分の親おじいちゃんと3人で頑張って生活して来ました。生活も仕事も多忙で子育て頑張れず、10歳で発達障害がわかり、今はフリースクールに通うことになりました。小さい時から友達と話はしませんでした。言葉のキャッチボールが難しい時があります。言葉の内容がわからないのもあります。女の子なのに片付け出来ないし、キレイにしようという意識もない。食べ物の好き嫌いも多く、最近ではよく寝てて朝起きるのが9時前になります。みんな学校行ってる時間なのに!ってイライラします。 私がもっと子育てに向き合ってたらって思います。今からでも間に合いますか?

お子さんを知るために観察しましょう


「今からでも間に合うだろうか?」のご質問ですが、私は大丈夫です!とお答えします。子どもたちはいつでもスタートラインに立つことができます。そのためには親のサポートが必要です。今、親にできることを考えてみましょう。

お子さんは現在フリースクールに通学中ですね。お友達との関係はいかがですか?

発達に凸凹があり、おまけに思春期という難しい時期でもあります。「女の子なのに片付けができない。綺麗にしようという意識もない」とありました。これは、凸凹っ子女子の特徴の一つで、私の友人も娘さんに同じ悩みを持っています。 そもそも他人から自分がどう見られているのかに関心がなく、身だしなみを理解できない。清潔感が低くなるので友人から敬遠される。一言言われ、傷つく。また、思春期女子特有の友人関係に気疲れして寝込んでしまうそうです。 そのサポート方法を訊くと、身だしなみはマナーでもあるからと、入浴、洗髪などのチェック表を一緒に作成。友人関係の会話には、「無理して話さないで聞き上手になればいいよ」と伝えるそうです。 汚部屋は片目をつぶっていると笑って話してくれました。 最近では、発達障害の女子向けの書籍も数多くでていますので、参考にしてみてください。

提案は、お子さんを観察することです。障害特性を含め、お子さんが好きなこと嫌いなこと、得意不得意、考え方や行動の傾向などです。お子さんの障害特性を学び、理解することです。 理解できない行動や反応の多くは、障害特性だとわかります。最近は発達障害に関する書籍や情報、支援センターなどが増えました。特性による困難さは環境の調整や特性に合った対応で軽減されます。 観察し、学び、試行錯誤を重ね、お子さんに合った対応を工夫しましょう。

お子さんとのコミュニケーションの悩みも書かれていましたが、私も次男の言葉が遅いことに随分心を痛めました。「男の子だから…」という医師の「しばらく様子を見ましょう」の言葉に楽観視していた自分を悔やみました。 5歳時にASDと診断を受けました。当時、会話のキャッチボールは2往復ほどでした。彼が成人になったとき、言われたことがあります。「どう話そうかと考えているうちに、たくさんの言葉が頭の中に出てくる。 待たせていると思うと焦って分からなくなる。言葉が口の中で止まってしまう」、「僕が話するの苦手だと知っているでしょ。もう少し待って」 相手のスピードについていけない。みんなとの会話に入れない。 その状態が「黙っている」ことになるのでしょう。そんなことをずっと思っていたのかと切なくなりました。

最近では発達障害がある子を持つ家族、親同士が集い情報共有や障害への理解を深める場。親が相談できる場、サポートを受けられる機関も増えています。 ハートフルコミュニケーションのおしゃべり会でも、毎月第三金曜日、凸凹っ子の親たちが集まります。私達も一人で抱え込まず、それらを上手に活用できるといいですね。今こそ親がスタートラインに立つとき!応援しています。