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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

5歳女子・支援級の見学。何を見ればいいの?

5歳女子(未診断)の母です。言葉が遅く、一人遊びが目立つので、地域のことば支援教室に通っています。 近々、小学校の特別支援学級の見学会に参加することになりました。何を見てくればよいでしょうか?

支援級見学のチェックポイントは?


就学先選びの見学会ですね。懐かしいです。私も次男(24歳・ASD)が、5歳の初夏に『ことば相談室』主催の支援学級見学会に参加しました。就学先選びは悩ましいですよね。 次男も未診断でしたが言語・団体行動等に不安もあり、まずは近隣小学校の情報収集にと参加しました。一日で市内5校(支援級4・通級1)を車で巡りましたが、実際に足を運ぶと様々な違いが見えてきました。 そして校長・先生方と言葉を交わすと更に各校の支援・配慮の違いを実感しました。

さて、あなたはお子さんにどんな学校生活を送って欲しいですか? お子さんが望む学校生活はどうでしょうか? 少し時間をとってイメージし、それを書き出してみてください。
それは見学時のポイント。質問のヒントになると思います。また学校選びの基準になるでしょう。

下記は私と友人達の支援級見学時のポイント・感じたことです。あなたとお子さんにとって必要と思う事柄をリストアップしてみてください。

◆支援級は学校のどこにある?
A校は別棟の一番奥に配置。追いやられ感があり、通常級の子は通りません。支援級への配慮が少なく感じ、悲しくなりました。
B校は校長室の隣に配置され、校長を慕う通常級の子達も教室を訪れ、あたたかい交流が先生方を介して行われ対照的でした。手が足りない時は校長がサポートに入る連携も印象的で安心感がありました。
C校は中庭に面し、日当たり良好。教室前の花壇の水やりは支援級のお仕事。子ども達がのびのび活動していました。
※校長のお人柄、考え方・相性もキーポイント。見学時に支援級の取組などのお話を伺えて安心したとの声も多く、入学後、教育委員会への異動後も親子の良き相談者になってくださったとのこと。心強い!
◆必要な設備はあるか
友人の子のこだわりは『使用は様式のトイレのみ』  お子さんに必要なモノはありますか?
◆子どもたちの様子
①一人ひとりに笑顔があるか ②クラス編成  ③クラスの雰囲気はどうか ④男女比
⑤在校生と我が子の相性は? ⑥人数(児童8人に対し担任1名)
◆先生方の様子
①子どもへの接し方   ・肯定的な視点の声がけか  ・威圧的ではないか  ・余裕があるか 
②授業の仕方   ・タブレット使用はOKか  ・その子の理解度にあった教材を提供しているか
③支援員などのサポート体制はあるか  ④特別支援の教員免許をお持ちか?
◆教室内の様子・全体的な雰囲気
①掲示物などが多すぎないか、整理整頓されているか(雑多な環境は居心地を悪くする) 
  ②クールダウン・着替え時のパーソナルスペースがあるか 
◆通常級との交流は?
交流とは、支援級の子が通常級のクラスでの授業・活動に参加すること。
各校のカラーが出ますので尋ねてみてはいかがでしょうか 結構、肝です。

さて、初めての支援級見学時のポイント、感想をお伝えしました。少しはイメージが膨らんだでしょうか? 見学する時は、感覚のアンテナを広げ、学校、先生方、子ども達の様子を見て、聴いて、感じ取ってください。そして、終了後は同行されたお母さん方と立ち話でもいいので、気づいたこと、感じたことや就学で不安に思っていることなど話してみてください。自分とは違う意見に出会うのは貴重です。連絡先の交換をしてもよいでしょう。私は、この時間が宝物だったことを数年後に実感しました。 なぜなら、その後、中学、特別高等支援学校で彼女達とクラスメイトとして再会し、心強い友人としてお付き合いがスタートしたからです。
見学会、応援しています! 新しい出会いも楽しんでくださいね♪