1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 凸凹っ子
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小2男子・隣の席の子との関係に悩んでいます

小2の男子です。(自閉症スペクトラム・通常級)おっとりした子で、いつも行動が遅れがちです。 隣の女の子がいろいろお世話をしてくれて、とてもありがたいのですが、息子は最近それがイヤだと言っています。どうしたらよいでしょうか

何が起きていますか? それをどうしたいですか?


我が子が困っているときに気遣い、声をかけてくれる友達が側にいてくれる。その心強さ、ありがたさ。少しでも安心できる環境の中で過ごさせてあげたい。そう願うお母さんのお気持ち、よくわかります。

私もそうでした。女の子も、先生から「助けてあげてね。」と頼まれ、応えようとしてくれた。いろいろ気にかけてくれている女の子に申し訳なく思うお気持ちお察しします。 でも、息子さんには今、その環境のバランスが微妙なのかも。

さて、少し現状を整理してみましょう。 息子さんは何に困っているのでしょう?二人の間にどんな事が起こっているのでしょうか?先生はこのことをご存知ですか?そして、お母さんが希望されるのは、どのような状態でしょう?

我が家でも同じような体験があります。小学校に入学して間もない頃、廊下で同級生の女の子に名札を付けてもらっている次男(ASD通常級+通級・現在24歳)に出くわします。 『あらら・・・どうして?できるはずなのに』と私。なぜなら、入学前に兄のおさがりの名札で練習を積んでいたからです。時間はまだかかりますが、やっと一人で服に付けられるようになって一緒に喜んでいたのに…。 「次男君には難しそうだったので、○さんにはいろいろお手伝いをお願いしているんですよ。子ども同士に任せるのが一番です。」と誇らしげな笑顔の先生。私は少し悲しくなりました。 先生は長男の担任時にも、少々せっかちな面があったので、手元が危うい次男を待てなかったのかもしれません。 その晩、連絡帳に名札付けの練習の件と彼は自分一人でするには難しい時には自分で助けを求めることを練習中なので、少し長い目で見守っていただけると助かるのですが・・・と、ご相談しました。 そして、女の子にはその場で「いつもありがとう。次男君、頑張って練習したから、もう少し時間があると自分一人で出来るよ。でも、○ちゃんに助けて!と言ったらお手伝いお願いしてもいい?」とお願いしました。 お母さんにも、後日お会いした際にお嬢さんへのお礼とお子さんの負担にならないように先生にお願いしているとお伝えました。○ちゃんとはその後も仲良く過ごすことが出来ました。

友人のケースもお伝えしたいと思います。息子さんが(ASD・通常級)小学校3年生の時のこと。隣の席の女の子がお手伝いをしてくれていました。 よく気がつく子で先回りして、いろいろ息子さんに教えてくれていたのですが、次第に自分へのダメ出しや注意のように感じるようになり、ある日思わず「うるさい!」と、その子を泣かせてしまったそうです。 本人にとってもショックだったようで、友人は先生と相談し、その後は先生の目が届く前方の席でお隣は男子。指示・注意なども先生にお願いしたとのことでした。 後日息子さんの聴覚過敏が判明、女の子の声の大きさやクラスのざわめきなどが、ストレスになっていたかもと話してくれました。

実は、私も“お隣さん”をよく頼まれる子でした。4月生まれなので多少しっかり者と見られていたのか?先生が忙しいからお手伝いを頼まれているという認識もあり、子どもなりに友達のために何ができるか考えていました。 今も”お隣さん“の多くはそう思っているのではないかしら。お子さんとお隣さんの様子、夏休み前に先生に尋ねてみてはいかがでしょうか。いいお話しが聞けるかもしれません♪