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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

2歳半男子・医師から「様子を見ましょう」と言われました。

2歳半男子の母です。先日、風邪の受診時に小児科の先生に発達の気がかりを相談したところ(言葉の遅れ・目が合いにくい)「様子を見ましょう」と言われ急に不安になりました。 何か障害があるのでしょうか? 今、私にできることはありますか?

あなたの不安は何ですか?


ご心配になるお気持ち、よくわかります。定期検診や受診時に医師や保健師さんにこの言葉をかけられ、困ったという方は多いようです。私も次男(25歳・ASD)が2歳の頃、医師から同じ言葉を伝えられ不安に駆られました。
さて、あなたの不安はどこから来ているのでしょうか?
  少し時間をとって、その内容をメモに書き出してみましょう。
何があなたを不安にさせているのでしょうか?
「様子を見ましょう」と言われた時に、時間を戻せたら、医師・保健師に何を尋ねたいですか?
不安を減らすために、できることは何ですか?
いかがですか? あなたの不安を書き出してみましたか?これからどうなるのだろうか?と漠然とした霧の中にいると更に不安が広がります。あなたの不安を言葉にすると、それに向き合うことができます。

◆我が家の場合
長男は1歳直後から話し始めたのに、次男は1歳半健診時に単語が3つ。「個人差がある」と自分に言い聞かせていたが、2歳を過ぎても言葉が増えず、不安になり小児科医に相談。「男の子だし、もう少し様子を見ましょう」とのこと。先生は『まだ判断しかねる。』と思われているのだと考え、暫く『次男の様子をじっくり観察する』ことに。すると、今迄とは違うモノが見えてきました。例えば兄弟でプラレール遊びのとき電車は線路を走るのに、次男だけのとき線路は組立てたまま。複数の電車を整列させ眺めるだけ。同様に綿棒を縦一直線に連ねて満足気。公園ではスイスイ高所によじ登る。おもちゃの貸し借りはしない。兄との発育の違い(違和感)をうっすら感じていたものの一緒にいた兄のサポートの影で本来の次男の姿が充分に見えていなかったのです。言葉の遅れだけではない…。以前TVで見た自閉症児の特徴が思い出されます。3歳児健診まで待つのは無理!私の心の安定の為にも不安の中身を知り、何ができるか考え、以下の行動を起こしました。不安は不安のまま置いておくと余計に大きくなります。行動を起こして知識を持つことが一番の不安の解消につながります。
◆どうする私?
気がかりの言葉の遅れなどは『障害の特徴?』 これを判断できるのは児童精神科の専門家です。図書館で専門書から情報を得て、東京の医療機関へ電話をすると初診は2年待ち。待ちきれず『言葉の遅れ』に関する本の著者、大学教授にメール相談。すると、お子さんとすぐいらっしゃいと返信。1か月後、岡山県の大学病院へ。診察室で遊ぶ次男の様子や育成歴、困りごと、親の関わり方等の問診を受け、「自閉症ではない」と診断(自閉症児の専門家!)ただ教授との対話で理解したことは『発達段階によって診断が困難。障害の種類により特性が現われる年齢も違う。』要するに障害の有無が分るには待ち時間(様子見)がある。どちちらに転んでも、その時間を無駄に出来ない。『次男に適切な環境と関わりが必要』と考え、まずは地元の役所へ。専門家との繋がり・情報を得る為に発達・発育指導を行う親子教室、発達支援センター、ハートフルコミュニケーションのプログラムに参加し、私の不安を軽減。次男の対人関係、言葉の不安は、親子広場・ことばの教室に参加。 同じ悩みを持つ親子同士の交流も。これらのご縁、地元ネットワークで、近隣の評判の良い医療機関や療育、勉強会等の情報を得たり、先輩方から就学、進学、就職と息子の将来図を見ることも出来ました。

さて、ご自分と向き合い書き出してみて、いかがでしたか? 一番大切なことは、あなたをサポートしてくれる人や機関、コミュニティを見つけることだと思います。まずは、あなたがしたい一つから、始めてみませんか? 応援しています!