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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小3男子・担任から遠足の付き添いを頼まれました。

小3男子の母です。(ASD・通常級)担任から初めて遠足の付き添いを頼まれました。理由を尋ねると『安全のため』とのこと。息子には多動・衝動性傾向はありません。なんだか少しモヤモヤします。どこの小学校でも親が付き添うのでしょうか?


◆何にモヤモヤしていますか?
遠足の付き添いをお願いされたのですね。『安全のため』と言われたけれど、集団行動できるし、何だか釈然としないということでしょうか? 私にも同じような体験があります。私は、次男が(25歳ASD・通常級+通級)小2の遠足から付き添いを頼まれ、それ以来、ほぼ校外学習に参加しました。
毎年担任が変わるので、それぞれ理由もあったと思います。私はモヤモヤを感じると気持ちを整理する為に、紙に書き出し、そのことと向き合います。
因みに【釈然】とは、心にわだかまりのないさま。打ち解けたさま。疑いや迷いが解けてさっぱりしたさま。という意味があります。
まずは、ご自身が何にモヤモヤしているのか、それを書き出してみませんか。その正体が分れば、望む状態を得る為に行動を起こすこともできます。
私自身はその過程の中で『理由』とは別のモノを感じ胸に納めたことも。また、私たち親子が望む状態が明確になることで、学校と話し合い彼にとって良い結果を生みだしたこともあります。

◆私たちの付き添い体験
同年代の凸凹っ子のママ友たちに会う機会があり、「どうだった?」と尋ねると『付き添い体験』などをシェアしてくれました。(通常級+通級)
・多動傾向なので付き添いは常連。グループ行動の時は後方で見守り。校外学習は他の子も興味津々で普段とは違う行動をしがち、移動範囲も広いので複数の大人は必要。障害の有無ではなく、他の親御さんもボランティアで参加を募ればいいと思う。
・騒音、人混み、予定変更が苦手な娘。付き添いで少しでも安心でき楽しめたらと参加。
・登山遠足で、ケーブルカー利用と二手に分かれる為に付き添ったが、下山の際に息子が急に走り出し、追いつくのが大変だった。息子のまさかの行動!見逃し、山の中で迷子になったら大変だった。付き添っていて良かったと実感。

◆心掛けたこと、感じたこと
・打診は親だが『主役は子ども』 学校に返答する前に必ず本人に相談し、本人の気持ちを大事にした。
・思春期になると友人関係は複雑になるので「お母さんが一緒だと、君だけずるい!過保護だ!」と言われるようなネガティブな体験もあるかもと伝え、どうする?一緒に考えるようにした。
・体調など不安定な時は無理をさせず、休ませた。
・子どもの世界を壊さないよう可能な限り手出し、口出しを控えた。
・授業参観では分からない友達との仲を知ることができ良かった。笑顔で応える息子を見て安心した。
 
いかがでしたか?少しは様子が伝わったでしょうか? 参加した時は、私自身は子ども達と一緒に楽しんでいました。 最近は、凸凹っ子、グレーゾーンのお子さんの在籍も増え、やはり担任一人では無理があります。子ども達みんなが安全で楽しい遠足になるよう、学校と良い協力体制ができるといいですね。

最後に…。大人になった息子に訊いてみました。「小さい頃は一緒で嬉しかった。学年が上がるにつれ、僕らの邪魔にならない様に気遣ってくれていたね」案外、子どもは分かっていますね♪