1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 凸凹っ子
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

5歳男子・習い事で息子の可能性を広げたい

幼稚園年中、5歳男子です。診断は受けていませんが、ADHD(多動・衝動性)の傾向があると思っています。 習い事で息子の可能性を広げたいです。 選ぶ時のポイントや心掛けたことはありますか?


お子さんの可能性を広げたい!そのお気持ち、よくわかります。私も凸凹っ子のママ友達も同じ様な気持ちで園や学校とは違う環境で子ども達の可能性や自信を深めたいと模索していました。 ハートフルセッションや勉強会後は情報交換の場でした。お子さんの特性やママの価値観などで、質問事項が異なる事が興味深かったです。

さて、習い事へのお話を進める前に、下記のことについて考えましょう。
・あなたの子ども時代の習い事体験は、現在のあなたにどう影響を与えていますか?
・どのようなお子さんですか? 好きなこと、得意・興味があることは何ですか?
・お子さんが日常生活の中で苦手なこと・困ることはありますか?
(例・大きな音がダメ 失敗・負けることが嫌いなど・特性が関わっていることも)
・お子さんを習い事に通わせる目的はなんですか?
・習い事に通うことで得ること・期待していることは何ですか? 

我が家の次男(ASD+軽度知的障害 25歳)の習い事歴を振り返ってみます。 次男は5歳時に広汎性発達障害と診断。中耳炎による難聴から発語が遅く、習い事よりも『言葉の教室』、『小児難聴外来』での療育が中心でした。デビューは年長時の『幼児教室』。言語聴覚士から入学前に学んで自信をつけると良いと勧められ、習い事教室の『入学準備コース』に申し込み。次男は新しい世界に興味津々。しかし秋を過ぎた頃、次男はカリキュラムについてこれないと突然クラスの終了を言い渡され、突然の出来事に落ち込みました。ただ、その頃の彼は1時間も離席せず、穏やかに過ごしている事実に気づき、その成長ぶりに喜びも感じていました。 2つ目は英会話。小学校で英語教育が始まり、外国の先生とのやり取りが楽しいと本人が希望。 5年生から幸運にも2年間先生を独り占め。穏やかな方で、次男の苦手な大きな声や高圧的な態度は皆無。次男は安心安全な場で彼から英語を学び、臆せず外国の方に声をかけることもあり、驚きました。夢はCalifornia Disneyでアニメーション・アカデミーに参加することだそうです。 3つ目はパソコン。高校入学時から現在に至ります。パソコンは仕事、趣味など次男の世界・可能性を拡げるツールとして勧めました。学校、通勤時の利用駅にあるショッピングセンターに教室がありビデオ教材で、自分のペースで学べることも特性に合っています。複数の検定試験に挑戦、合格し就職時にも役立ち、最近はPCで趣味の絵や小説を書き溜めているようです。 発達障害のある人にとって、余暇活動を定期的な生活の一部にしていくのも自立に向けての課題のひとつです。子どもの頃の習い事や『好き』が、その一つになるといいですね。

私や周りの凸凹っ子を育てる親が習い事を選んだ際のポイント、心掛けたことを上げてみます。
・子どもが興味を持った・好き、得意なことを伸ばすものを選び、一緒に体験会に参加。習い事をする、しないは本人に任せます。
・本人が好きな分野で親以外の大人からの好意的な声がけや、受賞などで自信を持って欲しかった。(絵画造形教室)
・息子との連弾が夢で、優しく丁寧に教えてくださる先生との相性が良かった。学校行事で活躍できたことも成功体験になった(ピアノ)
・自分のペースで進められる学習教材がスモールステップ式で、達成感を得やすかった(公文)
・ADHDのお子さんの場合、活発に身体を動かしストレス発散が目的(体操教室・水泳)
・先生との相性が一番!発達障害に理解がある先生なら嬉しい。『我が子の取扱説明書』を用意。先生と小まめなコミュニケーションを意識した。
以上是非参考にしてください。