活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

ハートフルコーチ養成講座初級/大阪(2)


8月20日、大阪にてハートフルコーチ養成講座初級2回目が開催されました。
約一か月ぶりに集まった受講生は、初回のような緊張もなくなり、笑顔で挨拶しながら会場に入ってきました。私たちアシスタントも受講生のみなさんに会えるこの日を心待ちにしていました。

講座の始まりは、恒例の「チェックイン」です。前回の講座でそれぞれが決めた課題に取り組み、どんな気づきがあったか…受講生一人ひとりが話します。
前回学んだ「傾聴」や「リフレーミング」を実践し、家族やまわりの人との関わり方を変えたり、今までとは違う視点で相手を見ることで、相手との関係性も改善し、自分自身の気持ちも穏やかになったといいます。
傾聴を課題にした受講生が、この一か月、ただただ聴くことを心がけ、子どもの気持ちを受け止め続けると、いつの間にか子どもの口から愚痴やマイナス発言が無くなっていたそうです。また、リフレーミングすることで、家族が今まで後回しにしていたことを始めたり、自分が変わることで周りも変わっていったといいます。
どれも受講生たちが本気で取り組んだからこそ、起こった変化だと思います。

また、課題に取り組むことで、今まで気づかなかった問題に気づいたという人もいました。受講生たちが意識的に家族やまわりとの関わり方を変えたことでうまく作用し良い結果が出たこともあれば、新たな課題が見つかり、できていない自分に気づいた人もいます。
受講生たちは日々の生活の中でも学びながら自分と向き合うことを始めています。そんなうれしい報告を聴き、今日の講座がスタートしました。

今回も講座の中で、多くの学びがあり、さまざまな場面で受講生の気づきや心の変化が見られました。
その中でも会場の空気がガラッと変わった時間がありました。
「子どもに教えたい3つの力」の一つ「愛すること」をテーマに、講師の菅原のレクチャーを聴きながら、ワークを交えて受講生みんなで考えました。愛することを教えるってどういうことだろう?どうすれば教えることができるの?それぞれが親としてできることを考えます。
しかし学ぶなかで、親子関係は「自分と子ども」だけではなく、「自分と親」との親子関係があることに気づきます。自分自身の親子関係がどうであったか?親
からの愛をどう感じていたのか?受講生たちは子育てをする親としてではなく、親に育てられた一人の子どもとして、自分自身と向き合います。そして、そこからは様々な感情が湧きあがっていました。

「結婚し独立したので、親はもう関係ないと思っていた」「あの時、親がしてくれたことは私への愛情からだったんだ」「親である私たちも、実は子どもとして親に愛されていたんだ」
自分と親との関係を見直すことで、心の奥にあった自分の気持ちに気づくことができたようです。

それぞれの心の奥には、親に愛されたかった子どもがいました。
親への感謝の思いを浮かべる人もいれば、心のどこかに不安やさみしさがあった人もいます。そんな自分と向き合うことで、それぞれが親から教えられた「愛」に気づくことができました。
時には涙しながら、それぞれの思いを語った時間、会場はとても温かい空気に包まれました。

受講生の心の変化を見守りつつ、私自身も自分の親へと思いを馳せました。実は、この養成講座の翌日、私は数年ぶりに里帰りすることになっていました。このタイミングで、自分と親との関わりを振り返る時間を持つことができた私は、翌日、両親に「ありがとう」と心から感謝の気持ちを伝えることができました。

講座の最後に行うチェックアウトでも、受講生の心の変化が見えてきました。「自分と向き合った一か月。そして今回の講座の中では、みんなの話を聴くことで新たな気付きがあった。自分一人ではない、みんなと一緒に学んでいくんだと強く感じた」
講座の中で、それぞれが自分の気持ちを話したり、人の話を聴いたり、互いの学
びをシェアすることで、学びが深まりそれぞれの心に新たな変化が起きているようです。
共に学ぶ仲間は、互いに良い刺激を与え、共に成長していきます。アシスタントの私もその姿をしっかりと見守り続けていきたいと思います。

さて、次回は9月10日開催です。2回目にして、早くも大きな変化が起こす受講生たち、目が離せません!

ハートフルコーチ/豊田園子 




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