活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

ハートフルコーチ養成講座初級/大阪(3)


9月15日日曜日、大阪にてハートフルコーチ養成講座初級3回目が開催されました。
今回は会場が変更されたので、迷われないかと心配しましたが、みなさん無事に到着されました。
講座期間中、受講生は電話でピアコーチングをしています。そこでもお互いの話をされているからなのか、とても親しくなっているのが場の雰囲気でわかります。チェックインは終始リラックスした様子で、より自己開示が進み踏み込んだ話をされる方もいらっしゃいました。また、「わが子の話を傾聴していて、私はずっと聞いているだけでいいの?と考えているうちに子どもが結論を出していた」というお話がありました。お母さんは聴いているだけですが、お子さんはお母さんに話しながら自分の気持ちや考えを整理しどうするかを決めていったのだと思います。お母さんは聴くことでお子さんをしっかりと受け入れていらっしゃると感じ、気持ちが和みました。

午後のテーマは「責任を教える」です。
責任とは反応する能力、反応して問題を自分で解決する能力のことです。
反応する能力とは、子どもに起こる出来事に子ども自身が考え、自分で動いて解決する力です。それを子どもにどう教えるかを学ぶなかで、「子どもがやる気をなくしたり、はっきりと態度でNOと示す時、そのサインを親がどう受け取るか?」を考える時間も設けられました。

我が家の子どもたちが中高生の頃、日々の生活で彼らが私たち親の意を窺っているのではないかと感じることや、私は私の気持ちを彼らに押し付けている、と思うことがありました。生まれた時から彼らには、彼らの人生を自分の足で歩いていって欲しいと願っているのに、私はこのままでいいのか?という気持ちになっているときにハートフルコミュニケーションと出合いました。

子どもが幼い頃は、意識してか無意識なのか親の意に沿うように動くことが多く、親がそれを子どもの意思と受け止める場合があります。それに慣れた親は悪気なく自分の希望や好みを子どもに反映させようとします。でも、子どもが成長し自分自身のことがわかってくると、違和感を持ちます。 
私は、子どもには自分次第で物事や人生をも変えられることを知ってほしいと思っています。それには、私自身もなかなかできませんが、親が自分の立ち位置を自覚し子どもを見守る姿勢が大切だと思います。
これからまだまだ成功や失敗を繰り返すであろう我が子の選択や決断を、私は信じて応援していると伝えていきたいです。
 
コーチングを学ぶ時間での課題は「承認する」でした。
受講生からは、自分の話をただ承認してもらっているだけなのに安心して話せた、という感想がありました。承認とは「相手をそのまま受け止める」ことです。コーチ役の人が言葉や表情でその人の気持ちを理解していると伝えたので、その方が受け入れられていると感じて心の内を話せたのだと思います。

私にとっても、この「承認する」ということがとても印象的でした。娘は大学生になって、特に人との係わり方で迷うことが多いようです。私は彼女の気持ちがよく分かる反面じれったいと感じながら話を聞き、それが彼女にも伝わっているのを感じていたからです。
帰宅後、意識して彼女を承認することを心がけました。すると、彼女は自分の考えや気持ちを話し、「いつもお母さんが言っていることは良く分かるけど、私はそういうふうにはしない」と教えてくれました。それを聞き、私は、これが今の彼女だ、と素直に思うことができました。
受講生のみなさんも今回の講座からなにかを持って帰られたと思います、次回のチェックインでお話を伺うのが楽しみです。

ハートフルコーチ・柳 かおり 






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