活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

ハートフルコーチ養成講座上級/大阪


6 月 14 日、ハートフルコーチ養成講座上級がオンラインで開催されました。
この講座は今年1月に大阪で始まりましたが、新型コロナウイルス流行により 3、4 月は延
期、5 月からはオンラインで再開されました。今月は 4 回目の講座です。
遠方から来られる方や小さなお子さんのいらっしゃる方、また体調がすぐれない時にも無
理なく受講できると、ツールとしてのオンラインはおおむね好評です。
画面や音声に不具合が起きたときのサポートも手厚く安心して講座に臨めます。

受講生全員が画面上のミーティングルームに入りチェックインが始まりました。
ちょうど緊急事態宣言が解除され、ほぼ 2 か月にわたった自粛生活から世の中が動き出した時期です。受講生の皆さんは、仕事や学校が再開された時の素直な気持ち、自粛期間中に再確認した仕事への思いなど、自己開示をまじえながえら思い思いに話されます。前のチェックインから 1 か月間、自分の感情を意識し家族を観察しながら、現実と向き合って生活しておられたのが話しぶりや表情でわかります。
講師の菅原はそのひとりひとりと丁寧に対話します。そのなかから受講生は今の自分の状
態を知り、励まされ、気づきを得て課題を見つけていきます。
オンラインであってもその場の雰囲気は伝わり、話したり聞いたりしている時の表情や気
持ちは思った以上によく読み取れます。画面を通すことで、より集中して皆さんを観察し
ているからかもしれません。
また受講生からも、自宅でリラックスして話を聴くことができ、自分の考えをゆっくり見つめることができたという声が聞かれました。

チェックインの後は昼休憩です。これまではみんなでお昼ご飯を食べながら近況報告やた
わいのないおしゃべりをして午後の講座までを過ごしていました。オンラインではその時
間がなく、ちょっと寂しいと思いました。養成講座での楽しみの一つはランチタイムだっ
たと受講生もアシスタントも改めて感じています。

午後のワークは、<選択・イヤイヤやっていること>について学びました。
「普段の生活でイヤイヤやっていることはありますか?」
菅原の質問に、私は心の中で家事と即答しました。特に食事は家族の健康に直結すると考えているので、理由もなく作らないという選択は私にはありません。食事作りは自分の役目と頭ではわかっていても支度に取りかかる前の不機嫌さ、家族がいるからしないといけないという被害者気分、いつも不満が溜まっています。
ところが、この 4 月に不要不急の外出自粛要請が出されると私のスイッチが切り替わりました。この期間ずーっと家族の食事を作らないといけないのなら、どこまでできるかやってみよう、外出できないなら家で美味しいものを食べるぞと毎日を過ごしました。ある日娘が「この頃のご飯はいつもより美味しい」と言いだし、こういうのってわかるのかなあ、とびっくりしたのを覚えています。

私たちは常に選択しています。選択肢はいくつもあります、例えば、イヤイヤながらもや
るという選択、 どうせやるのなら楽しんでやるという選択、いっそ、やらないという選
択もあります。どの選択でも選んでいるのは自分、そして、どれを選ぶか決めるのも自分
だ、ということをこのワークで実感することができました。
受講生のひとりから、養成講座で学んでいるおかげで家族みんなで自粛期間をどうにか過ごすことができたと伺いました。世の中がいろいろあっても、初級講座からの学びを活か
し、気持ちを分かち合える仲間や家族を信じて、自分を見失うことなく落ち着いて向き合
っておられたのだと感じました。

この講座もあと2回、8月の最終回はその時の状況が許せば対面での講座が開催されるそうです。もしそうなれば、講座での学びはもちろん、ランチタイムも楽しみたいと思います。

ハートフルコーチ・柳かおり 






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