栃木市教育委員会・栃木市PTA連合会主催の講演会
2022年6月25日(土)栃木県栃木市岩舟文化会館(コスモスホール)で、講演会 「こどもの『やる気』を引き出すコーチング〜子どもの幸せな自立を目指して〜」が行われました。
栃木市教育委員会・栃木市PTA連合会主催のもので、「”令和4年度 栃木市家庭教育講演会・栃木市PTA大学”の講演会として、是非ハートフルコミュニケーションにお願いしたい」と依頼があり実現したものです。
会場は環境が整っているとても素晴らしいところで、コロナ対策も万全にとられており、定員750名のところ参加者は200名に限定したとのことでした。手話通訳の方、要約筆記の方も入られるとのことです。
教育委員会の担当の方は熱意をもって準備をすすめてくださり、挨拶に来られた際にも講演会に寄せる想いが伝わってきました。
講演会は参加型で、こんな質問から始まりました。
「みなさんは、今日どうして参加されましたか。隣の人と話してみてください」
すぐに会場全体で会話がはじまりました。参加のきっかけは様々でしたが、言葉に出すことで、漠然と持っていた一人一人の目的が明確になり、かならず何かおみやげを持って帰ろう という熱が高まった感じがしました。
そして、「子どもをやる気にさせることなんてできません」「私たちにできるのは、やる気が育つ環境を整えることです」と講演は進んでいきます。
参加されているみなさんは、熱心に話を聞き、質問に対して考え、話すことに真剣に取り組み、会場全体にプラスのエネルギーが拡がっていくような感覚を受けました。
対面での講演を菅原が楽しみ、そこに担当の方の想い・熱意が加わり やる気が育つ環境はこうして作りだされるのかもしれないと感じていました。
今回私が一番印象に残っているのは、やる気の育て方としての最初にお話があった「関係性への欲求の満たし方」です。
子どもが「私は愛される大切な存在である」と感じることが大切で、「一緒にいることを楽しみ、肯定的な面に焦点をあて、気持ちに寄り添うこと」というお話がありました。
笑顔で一緒にいれば、子どもは 愛されていると感じる。たとえば子どもを「頼りない」ととらえる代わりに、「優しい」ととらえることで、長所・美点となり、否定することなく接することができるようになり、子どもも親自身も心が安定する。
これは子どもに対するだけでの話ではないとドキッとしました。
私は部下や同僚、家族とどんなふうに接しているだろうか。まずは素直に、ありがとうと伝えることを大切にしようと決めました。
会社では4月から大きな変化があり、予期せぬことに時間をとられて余裕がない日々を過ごしています。言葉には出さなくても部下に対して「もっと早く、もっと自分から動いてくれればいいのに」と、ピリピリした雰囲気を発していることが多かったと思います。
「いつも正確に丁寧に仕事を進めてくれるので安心してお任せできます。ありがとう」と、笑顔で、一緒に仕事ができる感謝の気持ちで接しよう。そのなかで部下に「もっともっとできる!」と意欲が高まったら、一緒に次のステップに進んでいこう。それが会社全体に広がっていったら・・・。想像するとワクワクしてきました。
質問も多く、講演会は終了時間を15分程オーバーしましたが、それでも足りずにたくさんの方が菅原と直接話したいと列を作りました。
そんなお一人お一人に親身に対応をしている姿は、今この場にいることを大切にする在り方を示しているのだと私は思いました。
ハートフルコミュニケーションで学ぶことができる幸せ、学び続けることの大切さを改めて感じた講演会でした。
ハートフルコーチ 小林喜代美
2022年07月08日(金)
No.280
(ワークショップ)