活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第48回ハートフルクラブ


2022年7月9日(日)、第48回ハートフルクラブをオンラインで開催しました。
今回のテーマは「発達障がいって言うけれど…。〜幸せな未来に向けて、どう理解し、どう付き合っていくのか?〜」。株式会社チットチャット代表の森嶋 勉氏をゲストにお迎えし、当法人代表理事の菅原裕子との対談形式でお届けしました。約60名の参加者と共に過ごした、あっという間の2時間でした。

スポーツを通じた障がい児・者の余暇支援と自立支援にスポットを当てて活動されている森嶋氏。発達障がいを持った子どもに運動を通じて生きる力を育て、 可能性を引き出すサポートをしている森嶋氏の取り組みから話は進んでいきました。
多くのお子さんと親御さんを側で見て関わってこられた実体験からのお話は、心に響く言葉がたくさんありました。なかでも、私の胸に深く刺さったことは2つです。生き抜く力の根幹は、「自分で出来る!」と子ども自身が知っていることであり、社会性を身につけていくことができる。そして、その為には、親が覚悟して子育てを楽しみながら、その子の素晴らしいところに光をあてていくことが大切ということです。

私には不登校を経験した娘がいます。ハートフルコミュニケーションと出会う前の私は、娘の子育てと仕事に一生懸命でした。当時の私には、娘と過ごす時間や、娘の成長を楽しむ余裕はありませんでした。「立派に育てなければ」という親としての責任を感じ、社会に出て困らないように、と必死でした。だから、娘のできないことばかりが目につき、できるようにすることに力を注いだのです。
でも、娘が不登校になり、我が子であっても人は変えられないことを実感しました。そして、子育てについて学び考え、自分自身と向き合っていくことで、少しずつ私も娘も変わっていきました。

しかし、今回の対談を聞きながら自分を振り返ると、「社会性」とは「周りと調和すること」や「世間からはみ出さないこと」と、まだまだ思い込んでいる自分に気づきました。だから、社会性を身につけてほしくて、「みんなと同じ」や「世間一般」を、無意識に子どもに求めていました。私は、子どもの「出来ること」や「素晴らしいところ」よりも、「みんなと違うところ」や「できないこと」を教えていました。
それに気づいた時の衝撃!
もう止めようと思いました。お互いの違いを認め、「この私」と「この子」でこの先の人生を歩んでいく覚悟を持とう。そして、我が子のできていること・輝いているところを見つけて、たくさん伝えていこうと思います。

今回の内容は、「発達凸凹のある子」という切り口の話ではありましたが、凸凹がある・ないに関わらず、全ての子どもに通じることだったと思います。子どもの幸せな自立を願う親として、大切にしていきたいことが見つかり、本当に参加して良かったです。次回、また皆様と一緒に学べることを楽しみにしています。

ハートフルコーチ・石垣恵美 





2022年07月15日(金) No.281 (ハートフルクラブ)

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